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「務める」の敬語表現・務めるの使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年02月28日

仕事をする上で何かとよく使われる「務める」ですが、これの正しい敬語表現をご存知でしょうか。この記事では「務める」の敬語表現や使い方の説明だけでなく、意味や類語、例文のご紹介もしています。社会人にとって必須の知識なので、ぜひ最後まで読んでみてください。

「務める」の意味は?

「務める」は「つとめる」と読みます。「つとめる」と読む漢字は、他にも「努める」「勤める」「勉める」など、同じ読み方でも使われる漢字が異なる言葉があります。実はこれらは漢字によって意味が違います。

本題である「務める」の意味は、「役割や任務、職務などを引き受けたことに対して力を出すこと」を表しています。「親の務め」「部長を務める」「リーダーを務める」「司会を務める」など、引き受けた役割、役職を頑張ること、責任を果たすことを意味します。

つまり、「務める」は「職務をまっとうする」ということだと覚えておいてください。「務める」の「務」は、「職務」の「務」だと捉えれば覚えやすいです。

「務める」と「勤める」の違いは?

上述したように、「務める」は「役職につく、役目を果たす」という意味になりますが、同じ読み方で漢字が違う「勤める」はどのような意味になるのでしょうか。「勤める」は「会社に勤務すること」です。その他には「仏道に励む」という意味でも使われています。

つまり、「勤める」とは「職場に勤務する」「会社に所属する」など、「職に就く」ことを意味しています。「務める」の方は「ある役割を受ける」ということですので、「務める」と「勤める」では意味が大きく異なります。

「務める」と「働く」の違いは?

では「働く」の意味はなんでしょうか。「働く」とは「仕事をすること」ではありますが、大きな意味で捉えると、「ある目的のために、それを達成するために行なう行為・作用すること」です。

したがって、「働く」は「目的達成のために動いていること」で、「務める」は「役割を引き受けること」です。「働く」は「動いていること」そのものを表すのに対し、「務める」は「役職に就いていること」を重点とした語り方になります。このように少しニュアンスが異なりますので、ご注意ください。

まずは敬語について復習しよう!

この記事では「務める」の敬語表現についてご説明していますが、その前にまずは敬語の基本的な内容についてお話します。基礎の部分が分かってないと応用ができなくなりますので、これを機に「正しい敬語」について理解を深めていきましょう。

学校で習った内容なので、すでにご存知の方もいるかも知れませんが、復習がてら目をお通しください。

敬語は大きく分けて3種類!

まず、敬語には3種類に分けられます。大きく分けて「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つです。

「尊敬語」は相手を敬う表現のもので、目上の方の動作を表す際に用いられます。一方、「謙譲語」は自分を下にして間接的に相手を高める言い方をする敬語で、主に自分や身内の動作を表す際に用いられます。

その他にも、目上の方に対して述べる際に使われたり、(聞き手)読み手に敬意を表したい場合にも謙譲語が使われます。そして、「丁寧語」は文末に「です」や「ます」がついた一番馴染みのある敬語です。

この「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」には使い方や表現の仕方など、それぞれのルールがあります。このルールが守れてないと、正しい敬語表現になりませんので、しっかりルールを覚えてください。

尊敬語のルール!

上述したように、「尊敬語」は目上の方の動作を表す場合に使われる敬語です。なので、目下の人の動作の場合には「尊敬語」は使えません。

尊敬語で表現するには、「型に当てはめるもの」と「決まった言い回しのもの」の2つのタイプがあり、「お(ご)~なる」が尊敬語の「型」です。例を挙げると、「お越しになる」「ご覧になる」などと表現できます。その他にも「料理をなさる」「ピアノをされる」など、「~(さ)れる」「なさる」を用いても尊敬語の表現になります。

「決まった言い回しのもの」に関しては、覚えるしかありません。「言う」が「おっしゃる」、「来る」が「いらっしゃる」、「食べる」が「召し上がる」など、元の語の原形をとどめていない尊敬語表現はいくつかあります。数はそこまで多くはないので、これを機にぜひ覚えてみてください。

謙譲語のルール!

「謙譲語」は自分を下に置くへりくだった表現の敬語で、主に自分や身内の動作について、目上の人に向けて述べる際に用いられます。この他にも「バスが参りました」のように、話を聞いてる人(読んでる人)に敬意を表す場合にも謙譲語が使われます。

謙譲語で表すには尊敬語と同様に、「型に当てはめるタイプ」と「決まった言い回しのタイプ」の2種類があります。謙譲語の「型」は尊敬語と少し違って「お(ご)~する」で表現します。たとえば、「お伝えする」「ご連絡する」などが挙げられます。この「型に当てはめるタイプ」は、目上の人に対して述べる場合にしか使えません。目下の人に向けて使わないようにしてください。

一方、「決まった言い回しのタイプ」には「参る」「伺う」「申す」などがあり、これも尊敬語と同様、覚えてしまうしかありません。数もそんなに多くはないので、身構えなくても大丈夫です。頑張って覚えてしまいましょう。

丁寧語のルール!

丁寧語は一番馴染みのある敬語かも知れません。文末に「です」や「ます」「ございます」が付け加えられたものになります。例をあげると、「こっちです」「あそこにペンがあります」「おはようございます」などが挙げられます。

基本的には、丁寧語は誰に対して使っても問題はありません。が、ビジネスシーンにおいては、丁寧語より尊敬語や謙譲語で表現するのが好まれます。なので、文法的にも、使い方のルールとしても間違ってはいなくても、ビジネスシーンでは尊敬語か謙譲語で表現できない場合にだけ丁寧語を用いるようにしましょう。

「務める」の敬語表現はどうすればいい?

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初回公開日:2018年04月16日

記載されている内容は2018年04月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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