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「さて」の敬語表現・さての使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年01月12日

皆さんこんにちは、今回は「『さて』の敬語表現・その使い方と例文・別の敬語表現例」と題して、「さて」という言葉の深い意味合いや用例について、多角的な分野・視点からご紹介します。「さて」は日常用語としても使われていますので、ぜひ「お役立ち情報」にしてみて下さい。

先述でいくつかご紹介しましたが、「さて」という言葉の代わりに別の言葉を使うことは多々あり、また「さて」という転機を表す言葉に執着せず、文章表記によって話の流れを変える場合もよく見られます。

【「さて」の別の敬語表現例】

・いつもお世話になっております。早速ですが○○につきまして

・つきましては、ご都合のつく限りでご連絡をいただければ幸いです

・誠に勝手ながら、貴社さまの早々のご連絡をお待ちいたしております。

・○○企画につきまして拝見させていただきました。この○○企画におきましては

・早速ですが、こちらの案件につきましてご連絡させていただきます。

このように「つきましては」や「早速ですが」などの別の表現を使って「さて」の意味合いを示すか、あるいは「いきなり本題に入る」という形で「さて」に代わる言葉を置かないで話を進める場合もあります。

「さて」と「ところで」の使い方の違い

「さて」という言葉も「ところで」という言葉も「文章や話題の流れを変える意味合いを持つ言葉」としては同じ機能性を携えます。

「さて」の意味合いは「前述の話題や話の流れ」に関係なく、全く別の話題を相手に持ちかける場合に使用されます。しかし「ところで」の意味合いは「前述の話題や話の流れ」から分岐する形(派生する形)をもって話の転換が図られます。

【「さて」と「ところで」の使い方の違い】

・先日はお世話になりました。さて、△△企画についてですが

・○○企画につきましての書類を拝読させていただきました。ところで○○企画の立ち上げに際しまして別のご提案についてですが

このように、前述の話の流れから全く別の話題、または関連する話題に話を切り替えるときに、「さて」と「ところで」の使い分けが見られます。

「さて」と「また」の使い方の違い

この場合も「さて」と「ところで」の用法の違いとほぼ同じになりますが、「また」という言葉の意味は「前述の話題や話の流れにしたがう形で、別の見方や考え方によると」という形容や、「前述の話題に関連する別の話題に話を切り替える」といった用例に見られ、この「また」という言葉も「ところで」と同じく、前述の話題に関連する形容を取ります。

【「さて」と「また」の使い方の違い】

・先日に○○企画についての書類を拝見させていただきました。さて、それとは別の案件についてですが

・先日に○○企画についての書類を拝見させていただきました。また、○○企画についての別のプランについてですが

このように「また」という言葉は前述の話題を引き延ばした上で、それに関連する別の内容・主張を伝える形になります。

「さておいて」の意味と用例

これまでお伝えしてきました「さて」という言葉とは別に、「さておいて」という言葉があります。この「さておいて」という言葉は「さておき」という言葉と同じ意味を持ちますが、「さて」の意味と比べるとき、どのように違ってくるのでしょうか。

実は、「さて」という言葉はこの「さておき」という言葉が簡略された用語であり、文中や口語などでこの「さて」という言葉が使われるときには、この「さておき」、「さておいて」という言葉が使われていることと同じになります。

この「さておいて」という言葉のあり方を見ると、さらに「さて」の意味合いがわかります。「さておいて」は「さて置いて」と表記し、「そのことは了解しましたが、それは置いといて別の話になります」というはっきりとした話題の転機を伝える言葉に認められます。

「さて」の類義語

「さて」の類義語にはどんな言葉・言い換えがあるのでしょうか。この「さて」の代替できる言葉・表現を知っているだけで、文章中の敬語表現や、口語における敬語への置き換えもスムーズにできるようになるでしょう。

【「さて」の類義語】

・さておき

・さておいて

・それはともかく

・一方では

・それとは別に

・ときに

・早速ですが

・いずれにせよ

・とにかく

・また

・とここで

これらの言葉が並びますが、どの言葉にも「話題・話の流れ変える転換の働き」があり、それまでの話題から別の話題へと話を進める際の接続詞になります。

「さて」の英語表記と意味

「さて」という言葉を英語に直すとどんな言葉になるでしょう。英語でもこの「さて」の意味合いを表す言葉(単語)はあり、状況や用途においてはいくつかの使い分けがなされます。

【「さて」の英語表記と意味】

・by the way(さて、ところで)

・now(さて、それでは)

・in this connection(さて、ちなみに)

・incidentally(ところで、それに関して)

・as a matter of fact(さて、実は)

・accidentally(ところで)

・casually(実は、ところで、何気に、気軽に)

一般的な英語の表現で「さて」を示す場合には、上記の言葉が使われます。

「さて」の英語表現と意味(1)

それでは先にお伝えしました「さて」を表す単語を使って、いくつかの簡単な例文とその意味をご紹介します。

【「さて」の英語表現と意味(1)】

・He was in London. By the way, about his report
「彼はロンドンにいます。さて、彼の報告書について」

・Her mind is broken now. Incidentally, she said so.
「彼女の心は傷ついています。さて、彼女はこう言いました。」

・This computer is very good. By the way, he bought another mobile.
「このコンピューターは高性能です。ところで彼は別の機器を買いました。」

このように「さて」という意味合いを示す言葉としては、「by the way」という単語が最も多く使われていると言えるでしょう。

次のページ:「さて」の敬語表現や用例をしっかりマスターしましょう

初回公開日:2018年02月16日

記載されている内容は2018年02月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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