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「気に入っていただけて」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年01月16日

「気に入っていただけて」という言葉は、ビジネスシーンや日常の中でよく使われる言葉です。しかし、敬語として間違っていないか不安という方も多いはずです。今回はこの「気に入っていただけて」が正しい敬語なのか、どのような使い方をするのか例文を交えて解説していきます。

「気に入っていただけて」使い方合っていますか?

「気に入っていただけて」という言葉は、お礼に対する返事の中でよく使われる言葉ですが、使い方が合っているのか自信のないまま何気なく使用している人も多いのではないでしょうか。

日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいても取引先へ手土産を渡したり、お世話になった方へプレゼントを渡す機会は少なくありません。

しかし、贈った相手からお礼の言葉やメールを頂いたのに、返す言葉を間違ってしまっていては、折角のコミュニケーションが台なしになってしまいます。思いがけないタイミングでお礼を言われたとき、咄嗟に返事ができなければとても恥ずかしい思いをしてしまいます。

今回は、この「気に入っていただけて」という言葉の意味や正しい使い方、別の言い回し方について、例文や別の敬語表現などを交えて確認していきましょう。

「気に入っていただけて」の敬語表現は?

そもそも「気に入っていただけて」は敬語なのでしょうか。良く使われている一文ですので、敬語として使用している方も多いでしょう。結論から言うと、「気に入っていただけて」という一文は全てが敬語表現ではなく、一部敬語表現となっています。

「気に入っていただけて」を口語調に直すと、「気に入ってもらえて」という文になります。「気に入る」と「もらえる」という二つの言葉を合わせた文ですが、敬語で表すときは「もらえる」を謙譲語に直した「いただく」となります。「気に入る」には謙譲語はありませんので、「気に入っていただく」という表現になります。

「気に入っていただけて」は良く使われる表現ですが、敬語表現は一部なので受け手によっては「気に入っていただけて」という言い方で不快に思う方もいるでしょう。ではどういった表現が良いのか、確認していきましょう。

尊敬語も足してみて

先ほど「気に入る」に謙譲語はないとお話ししましたが、尊敬語にすることができます。「気に入る」の尊敬語は「お気に召す」です。この「お気に召す」を先ほどの謙譲語の「いただく」と合わせて「お気に召していただく」とすることにより、一番丁寧な表現になります。

「気に入っていただけて」では、謙譲語を使用していますが、目上の方や役職の高い方へ使用するには少々くだけた表現となり、受け手によっては失礼と感じたり、不快に思われる可能性があります。

しかし、自分と関係が深い方や立場の近い相手に対しては、逆にかしこまりすぎてしまい、嫌みと取られてしまったり、距離を感じられてしまう可能性もありますので、相手に合わせて選んで使い分けていきましょう。

「気に入っていただけて」の敬語での使い方

先ほど敬語表現について尊敬語や謙譲語というお話をしましたが、ビジネスの基本である敬語にはいくつかの種類があり、使う相手や状況によって使い分ける必要があります。しかしその使い方を間違ってしまうと相手方に失礼となってしまい、不快感を与えてしまうと先ほどお伝えしました。

敬語はなんとなくわかっているけれど実際には曖昧な理解で使っている、昔習ったはずだけど自信がないまま使っているといった状態では、気づかずに失礼な発言をしてしまったり、間違って使ってしまう可能性があります。

そのような間違いを防ぐためにも、「気に入っていただけて」の敬語としての使い方を確認する前に、今一度敬語の種類についておさらいしていきましょう。

敬語の種類

敬語には大まかに分けると「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。それぞれに特徴や使い方に違いがあります。特に「尊敬語」と「謙譲語」は間違って覚えやすく、難しいと言われる元となっています。

まずはこの3種類の敬語の種類について、ひとつずつ紹介していきます。

尊敬語

尊敬語は、相手や第三者に敬意を表す表現で、相手の立場を高めた言い方をします。主語を相手とし、動作や持ち物などについて述べるときに使用します。例としては「いらっしゃる」「召し上がる」「ご理解いただく」というような言い方です。

今回の「気に入っていただけて」という言葉では、「お気に召す」という言葉が尊敬語になります。

謙譲語

謙譲語は、自分や身内のことをへりくだった表現で表し、相手に対して自分の立場を低めた言い方をします。主語は自分となり、動作や持ち物を相手に伝えるときに使用します。例としては「伺う」「頂戴する」「承知する」というような言い方です。

今回の「気に入っていただけて」という言葉では、「いただく」という部分が謙譲語になります。

丁寧語

丁寧語は、ていねいな表現や言葉を使って相手に敬意を表します。語尾が「です、ます」になるのが特徴です。例としては「参ります」「食べます」「わかりました」というような言い方です。

次のページ:「気に入っていただけて」を敬語表現するときの例文

初回公開日:2018年02月14日

記載されている内容は2018年02月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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