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「お気に召す」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2023年12月26日

「お気に召す」という言葉は敬語として使用されますが、実際どのように使うのか、また他に「気に入る」の敬語表現はあるのかなどを考えたことはあるでしょうか。今回は「お気に召す」という敬語表現について、敬語としてのあり方や使い方などを確認していきましょう。

「お気に召す」の敬語表現

ビジネスシーンだけでなく、日常生活でも目上の人に対して使う事がある「お気に召す」という言葉ですが、珍しい敬語表現ではないため、皆さんの中にも耳にしたり使用した事があるという方も多いのではないでしょうか。

「お気に召す」は敬語の種類の中では尊敬語に当たる言葉のため、自分に対しては使う事ができません。相手に対して使う事ができる敬語表現です。具体的に挙げるならば、「お気に召しましたか」というように、相手に対して使う事は可能ですが、「お気に召しました」と自分が気に入った事を伝える際に使用する事はできません。

そもそも「お気に召す」という敬語表現は、どのような意味を持つのでしょうか。基本の意味と言葉を分解した際の意味を理解しておきましょう。

気に入るの意味

まず「お気に召す」という敬語表現の基本的な意味は「気に入る」です。気に入るという言葉を尊敬語に直すと「お気に召す」という言葉に変換されます。前述したとおり、敬語の中でも尊敬語に当たる言葉のため、自分に対して使う事はできません。

相手が気に入った様子である事を言葉にする際、あるいは見せた物や贈った物を気に入ったか確認する際に使用される事が多いです。

例えば、目上の人に対して贈り物をした場合、気に入っていただけたら嬉しいという気持ちを伝える際、「お気に召していただけたら幸いです」というように使われる事があります。疑問系で尋ねるならば、「お気に召したでしょうか」というように使われる事もあります。

好むの意味

「お気に召す」の意味は「気に入る」だけではありません。似たような意味ですが「好む」という意味もあります。「好む」は言葉のとおり、対象となるものを好いていることを意味しています。

一見、同じ意味のように感じますが、「気に入る」と「好む」では少々ニュアンスが異なります。「気に入る」はある特定の物に対して強い思いを抱いているのに対し、「好む」は漠然と良い印象を持っている言葉になります。簡単に言ってしまえば、「好き」の強さが「気に入る」の方が強いです。

しかし、基本的に同じ意味である事や、「気に入る」という意味で使われる事が多いため、「好む」は「気に入る」の付け加え、あるいは小さなニュアンスの違いとして考えて良いでしょう。

「お気に召す」の敬語での使い方

ここからは「お気に召す」という言葉の敬語の種類やさまざまな状況に応じての使い方例について見ていきましょう。先ほど「お気に召す」の敬語の種類については少し触れましたが、より詳しく言葉を分解し確認してみると、新たな発見があります。いったい「お気に召す」のどの部分に敬語が影響を与えているのでしょうか。

また「お気に召す」は「気に入る」の意味で使用されることがほとんどですが、その使い方は多岐にわたります。メールにおいて頻繁に使用される「お気に召す」や、ビジネスシーンでよく耳にする「お気に召す」を確認し、今後自らも自然に使えるようにしておきましょう。

敬語の種類

まずは「お気に召す」の敬語の種類について、より詳しく確認していきましょう。先ほどもお話ししたとおり、「お気に召す」は敬語の中でも尊敬語に当たる言葉です。「気に入る」という言葉の尊敬語のため、目上の人に対してのみ使用する事ができる言葉です。

まず「お気に召す」の「お」の部分は、敬語ではよく使われる表現方法です。その言葉をより丁寧な言い回しにするために使われる言葉で、「お」の他にも「ご」が用いられる場合もあります。しかし、ここでは「お気に召す」であり、「お」の代わりに「ご」が用いられる事はありません。

続いて「召す」です。この「召す」という言葉自体にもさまざまな意味がありますが、「お気に召す」の場合は補助動詞としての役割を担っており、付けた言葉の尊敬語の意味をより強める働きがあります。したがって、丁寧な敬語表現である「お」と尊敬語を強調する「召す」を用いる事で、尊敬語の役割を果たしています。

使い方

先ほど少し紹介しましたが、「お気に召す」は「気に入る」という言葉の尊敬語として使用されるため、相手が特定の物を気に入ったという状況で使用される事がほとんどです。

例えば、相手が特定の物を気に入ったかどうかを確認する際には「お気に召しましたか」というように尋ねる事があります。また、相手が特定の物を気に入った様子を見て安心したという事を伝える際は、「お気に召したようで安心いたしました」というように使われる事もあります。

あくまでも尊敬語のため、目上の相手に使う言葉です。間違っても自分に使う言葉ではないため、注意しましょう。ちなみに「気に入る」の謙譲語は基本的に存在しません。

メールでの使い方

メールにおいて使われる場合、相手に贈り物をした後にお礼のメールが届き、それに対して返信する際に用いるというケースがあります。具体的に例を挙げるならば、相手方から「先日は素晴らしい贈り物をありがとうございました」という旨のメールが届いた際、「お気に召していただけたようで嬉しいです」と返答する事があります。

またビジネス以外の場で目上の方にメールを送る場合には、「お気に召していただけたでしょうか」というように、贈り物をした際に気に入っていただけたかどうかを尋ねるような内容で用いられる事もあります。

ビジネスでの使い方

ビジネスシーンにおいても使い方は同じです。取引先の相手と打ち合わせをすることになり、菓子折を持参し渡す際、「よろしければ受け取ってください」の言葉に付け加え、「お気に召すといいのですが」と言うことがあります。

また、尊敬語の中には社内で使用する事は好ましくないといわれる言葉もありますが、「お気に召す」の場合はそのようなことはありません。したがって、上司に対して使っても問題はありません。

「お気に召す」を敬語表現するときの例文

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初回公開日:2018年02月14日

記載されている内容は2018年02月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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