「今から」の使い方と例文・敬語の種類・今からの別の敬語表現
更新日:2024年08月03日
「今から」の敬語表現
「今から」とは、その瞬間からすぐにという意味で使われる言葉です。例えば、友達と約束をして「今から向かうね」という使い方をする場合、今、家を出て友達のところに向かうときに使います。
親しい友達であれば、「今から~」という使い方で良いのですが、ビジネスなどで取引先や顧客に対して「今から~」という表現はあまりふさわしい言い方ではありません。ビジネスで使う場合は、より丁寧な言葉や敬語に変換して使う必要があります。
ビジネスで「今から~」という言葉を使う場合は、「ただ今から~」という言葉が適切でしょう。
敬語「今から」の使い方
「今から」という言葉を友達など親しい人に対して使う場合は、特に敬語にする必要はありません。逆に仲の良い友達に対して丁寧な表現に変えてしまいますと、よそよそしい印象になってしまいます。
「今から」という言葉を敬語にして使う場面は、「目上の人」に対してや、ビジネスなどで使う場合です。では、敬語にはどんな種類があり、また実際にビジネスで「今から」という言葉は、どのような使われ方をするのでしょうか。
敬語の種類
敬語には、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。
「尊敬語」は、相手を敬い、相手の人に敬意を表した表現の言葉です。「謙譲語」とは、自分の動作などをへりくだった表現にすることで、相手に対して敬意を表す言葉です。「丁寧語」とは、「です、ます」といった表現で、丁寧な言葉で話す使う時に使う言葉です。
「尊敬語」と「謙譲語」の使い分け方は、相手の行動などを自分が表現する時は、「尊敬語」を使います。自分の行動を相手に対して自分が表現する時は、「謙譲語」を使います。
丁寧語は、相手の行動や自分の行動に対して敬意を表現するのではなく、「行った」を「行きました」のように丁寧な言葉で表現しているものを「丁寧語」と言います。
使い方
「今から」を敬語で使う場面にはどのようなものがあるのでしょうか。
会議や講演会など何かを今から開始する時
会議や講演会、プレゼンテーションなどを始める前に「今から始めます」という言葉を使うことがあります。このような場合は、「ただ今から○○会議を始めます」といった使い方をします。
こういった使い方はビジネスだけではなく、講演会など大勢の人に向かって会場などで話をするような場面でも使われています。
メールでの使い方
メールで「今から~」という表現を使う時には注意が必要です。
メールは、電話とは違い自分がメールを送信した瞬間に相手がメールを確認しているとは限りません。相手の人の都合によっては、メールを送信した時刻にメールを確認できる状況なのかを確認できない状態で、メールを送っています。メールで用件を連絡する場合は、ある程度時間にゆとりのある内容にする必要があります。
「今から~」という表現は、今この時から何かを行動する時に使う言葉です。例えば、その日に会うというアポイントメントがあったとしても、メールで「今から伺います」と連絡した時に、相手の人がメールを確認しているとは限りません。
このような場合は、メールでの連絡は避け、電話など直接相手に連絡が取れるツールで連絡するようにしましょう。
「今から」を敬語表現するときの例文
「今から」何かを開始する時だけではなく、「今から会いに行く」「今から相手のところに向かう」といった場面でも、「今から~」という表現を使います。
では、ビジネスでこのような表現をする場合、どのような敬語に変換して使えば良いのでしょうか。例文をご紹介します。
今から会いたい
ビジネスなどで、「今から会いたい」ため、相手の都合を聞きたいという場面があります。「今から」の丁寧語は、「ただ今から」という言葉だということをご紹介しましたが、1つの文にあまり敬語を使い過ぎてしまうと、逆に内容がわかりにくくなってしまうことがあります。
例えば、「ただ今からお伺いしたいのですが、○○様のお時間をいただくことはできますでしょうか」という表現は、間違いではないのですが、「ただ今」「お伺いする」「お時間」「いただく」「できますでしょうか」と敬語があまりにも重なり過ぎてしまう、くどい表現になってしまっています。
【例文】
・「ただ今からお会いしたいのですが、○○様のご都合はいかがでしょうか」
・「今からお伺いしたいのですが、○○様のご都合はいかがでしょうか」
このようにあまり敬語を重ねずに使うことができる表現にする方が良いでしょう。
今から行きます・向かいます
初回公開日:2018年02月15日
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