「見つける」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月15日
「見つける」の敬語表現
「見つける」は「星を見つける」「探し物を見つける」など、「何かがをあるのを見る」あるいは「探していたものが目の前に来た」ということを言い表す主観的な表現です。「見つける」は丁寧語の形で敬語にすると「見つけます」になります。「見つける」の敬語表現は「見つけます」だけです。
敬語には他に「謙譲語」「尊敬語」があります。「謙譲語」「尊敬語」などの敬語表現は、相手に何かを伝える場面で使う言葉を敬語に直すときの方法です。「見つける」は主観的な表現であるため、このままの形では「謙譲語」「尊敬語」の形で敬語にすることはできません。
丁寧語
「見つける」の丁寧語は「見つけます」です。気の置けない相手に「何かを探してくれ」と言われて「見つけた」と答えるような場面では「見つけました」と答えるのが適切です。
謙譲語
「ペンを見つける」「資料を見つける」「待ち人を見つける」など、「見つける」という言葉を相手に対してそのまま言うということは、占いなどの特殊な場面を除けば考えにくいです。主観的な表現であるためです。
相手に「見つける」という状態を伝える場合は「ある」と言います。「見つける」の謙譲語を使わなくてはいけないのではないかと考えられる場面では、「ある」という言葉の謙譲語「ございます」を使うことが多いです。
「ペンを探してくれ」と目上の人に言われて「自分がペンを見つける」という状態になった場合は、「ペンでしたら、こちらにございます」あるいは「こちらにございました」と答えるのが自然です。
尊敬語
尊敬語は相手の動作に対して使う言葉ですので、「見つける」をそのまま尊敬語の形の敬語にすることはありません。「見つける」という状態になったようだ、ということを意味する「見つけたようだ」を尊敬語にします。「見つけたようです」の尊敬語は「見つけられたようです」になります。
「見つける」の敬語での使い方
「見つける」は「自分は今まさにそれがあることを見て知った」あるいは「探していたものが今まさに目の前にあらわれている」という状態を表す非常に主観的な表現です。
「尊敬語」「謙譲語」は相手に伝えるために使う言葉に対して使う表現です。このため「見つける」はこのままの形では「丁寧語」の形にしかすることができません。「見つける」の丁寧語は「見つけます」です。「貴方は失くしたものを見つけます」「貴方は待ち人を見つけるでしょう」など、占いなどの特殊な場面でしか使用されない敬語です。
通常は相手に何かがあったことを伝える場合は「見つける」ではなく「見つけた」を使うことが多いです。
敬語の種類
敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。尊敬語と謙譲語は相手に対して何かを伝えるような場面でのみ使います。「見つける」は、このままの形で相手に伝える表現には使わないので「尊敬語」「謙譲語」にすることはできません。
「見つけた」の謙譲語は「お見つけ致しました」です。しかしこの表現は一般的ではありません。丁寧語で「見つけました」と言うか、あるいは「あった」の謙譲語「ございました」を使うことが多いです。
使い方
「探す」という意味で「見つける」を使う事もあります。
「貴方の傘を見つけます」「貴方の席を見つけます」などを敬語にする場合は「見つける」を「探す」に言い換えてもよいです。
「見つけます」を敬語にする場合は「お探しいたします」にすると自然です。「貴方の傘をお探しいたします」「貴方の席をお探ししておきます」などの言い方をします。「貴方の傘を見つける」「開いている席を見つける」、「傘を見つけた」「席を見つけた」という状況になった時には、「傘が見つかりました」「席が見つかりました」あるいは「傘はこちらにございました」「こちらが空いておりました」というように言います。
メールでの使い方
「見つける」「見つけます」などをメールで使う場面はあまりありません。「何かがあった」ということを相手に伝える場合は「ございました」「確認いたしました」と書きます。
相手から送られて来た添付ファイルを見つけたという場合は、主観的に見ると「添付ファイルを見つける」になりますが、その状況を相手に伝える場合は「ファイルを受け取りました」「拝受いたしました」「ファイルを確認いたしました」と書きます。
「発見する」の使い方
「見つける」に似た表現に「発見する」があります。「発見する」もどちらかと言えば主観的な表現ですが、この言葉には謙譲語と尊敬語があります。
「発見する」の謙譲語は「発見いたします」です。尊敬語は「発見なさる」になります。「未来の子供たちのために私どもがきっと新薬を発見いたします」「教授はきっと新しい薬を発見なさるだろう」などの使い方をします。
初回公開日:2018年02月13日
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