「協力する」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月15日
「協力する」の敬語表現
「協力する」という言葉は、ビジネスシーンだけではなく日常生活でも良く使います。よく聞くこの「協力する」という言葉ですが、皆さんは正しい敬語表現をご存知でしょうか。
「協力する」は一見何の変哲もない言葉なのですが、正しい敬語表現ができている方はそう多くはありません。自分が「協力する」ときもあれば、逆に「協力してもらう」ときもあるでしょう。
ここでは、そんな「協力する」という言葉の敬語表現についてご紹介します。どんなときでもサッと正しい敬語表現ができるように、きちんと覚えておきましょう。
「協力する」の丁寧語
「協力する」を丁寧に敬語表現する場合は、「ご」をつけて「ご協力させてください」「ご協力させていただく」などと表現します。相手が自分に協力してくれたときにお礼を伝えるには、「ご協力いただき、ありがとうございます」や「ご協力いただきまして、誠にありがとうございます」などと表現します。
「ご協力」は堅苦しさがないため、直属の上司やいつも顔を合わせている目上の方などに使えます。普段からもよく使う表現なので覚えたおくといいでしょう。ビジネスシーンではなく、日常生活でよく使う敬語表現です。
「協力する」の尊敬語
尊敬語は相手に敬意を表す表現です。「協力する」を尊敬語で表現するときは「ご尽力」という言葉を使うといいでしょう。「ご尽力」とは「なにかのために力を尽くす」という意味を持っています。ビジネスシーンでは「ご協力」は使わずに、「ご尽力」を使う方が良い印象を与えることができます。
なにか「協力してもらった」ときには、「ご尽力いただき、誠にありがとうございます」や「ご尽力賜り感謝申し上げます」などと表現します。「協力する」場合は、「ご尽力させていただきます」という風に表現します。
「協力する」の謙譲語
「協力する」を謙譲語で表現する場合、「ご尽力」でも構いませんが「お力添え」という言葉を使うといいでしょう。「お力添え」とは「助ける」という意味を持っています。「協力してもらった」ときなどに使うと良い印象を与えます。
例文として、「お力添えいただき、誠にありがとうございます」や「皆様のお力添えのおかげでごさいます」などと表現します。
また、「協力してもらいたい」と言うには「何卒お力添えいただきますよう、心よりお願いいたします」などと表現します。
「協力する」の敬語での使い方
ビジネスシーンや公共の場で「協力する」を敬語で表現する場合は、「ご尽力」や「お力添え」を使うと良い印象になります。「協力してほしい」場合にも丁寧にお願いできるので覚えておきましょう。
「ご協力」は「ご尽力」や「お力添え」よりも柔らかく堅苦しくないので、ビジネスシーンや公共の場では使わずに、会社で気心が知れている上司などに使うといいでしょう。
反対に、普段から顔を合わしている上司などに「ご尽力」や「お力添え」という言葉を使うと、失礼にはあたりませんが堅苦しい印象になってしまいます。
敬語は3種類ある
上記にあるように、敬語には大きく分けて丁寧語・尊敬語・謙譲語の3つあります。丁寧語はものごとを丁寧に表現すること。尊敬語は相手に敬意を表すこと。謙譲語は自分や自分の身内についてへりくだって表現することです。これらは状況や使う相手によって使い分けましょう。
例えば、「行く」という言葉をそれぞれの敬語表現にすると、丁寧語は「参ります」、尊敬語は「いらっしゃる」「おいでになる」、謙譲語は「うかがう」という表現になります。
上手な敬語の使い方
敬語を上手く使うには、正しい表現をしっかり覚えることが大切です。丁寧に丁寧にと思っていると、敬語が重なってしまう「二重敬語」になるので注意しましょう。
敬語を正しく覚えるには、敬語に触れる機会を増やすとよいでしょう。例えば敬語の本を読むのもいいですし、敬語が上手な方とお話をするのもおすすめです。そうすることで、敬語がどのようなものなのかが自ずと分かってくるはずです。
敬語は英語などの外国語学習と同じように、インプットとアウトプットが大切です。「聴いて話す」というのが手早く覚えられる方法です。聴くばっかりではいざという時に正しく伝えることが難しくなるので、覚えたら話すというのを繰り返しましょう。
メールでの敬語の使い方
メールでは相手の表情が分からないため、特に言葉遣いに気をつけなければなりません。さらに、会話とは違い、「ひらがな」「漢字」「カタカナ」「アルファベット」など複数の表記があるので使い分けも正しく行わなければなりません。
例えば、「お願い致します」はよく使っている方も多いのではないでしょうか。実は、間違いです。「お願いいたします」が正しい使い方です。「漢字」か「ひらがな」かをきちんと覚えて使いましょう。
ビジネスシーンでの敬語の使い方
ビジネスシーンで敬語は必要不可欠なものてす。敬語が使えない社会人にならないようしましょう。50代や60代でも正しく敬語を使えない方もいます。そういった方よりも正しく敬語を使える方のほうが、より良い印象を与えることができるため、接待のときや商談などがスムーズに進みやすくなります。
ビジネスシーンで間違いやすい敬語の例として、「了解しました」という言葉があります。親しい間柄などであれば良いですが、クライアント様であったり目上の方が相手であれば「承知しました」や「かしこまりました」が正しい表現です。
初回公開日:2018年02月14日
記載されている内容は2018年02月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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