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「私的には」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年10月15日

「私的(わたしてき)には」は2000年の新語・流行語の有数10に入賞した新しい言葉です。「私的には」は「ぼかし言葉」特有の曖昧さがあります。敬語では使えません。他の言葉に置き換えて使います。どのような敬語を使えば適切か考察しています。

「私的には」の敬語表現

「私的(ワタシテキ)には」は若い人が現代になって使うようになった言葉です。2000年の新語・流行語大賞の有数10に「私的には」が入賞しています。

「的」の意味

「的」は「まと、目標、確かであること、はっきりわかること、~の、~のような、~に関する」の意味があります。

「的」の使い方

「的」は漢語の後に付いて「~に関する、~の状態の、~の傾向」の意味を持たせ形容動詞の語幹を作ります。例えば「文化的」「教育的」が例として挙げられます。

「的」は和語の後に付くと「~としては、~の上では」の意味になります。「気持ち的には」「長さ的には」の使い方をします。形容動詞の語幹に付ける言い方では「健康的」「バーチャル的」もあります。

最近では代名詞の後に付いて使われる機会が多くなっています。「私的には」がまさに今回のトピックでもあります。詳しく見ていきましょう。

「私的には」の意味

「私的には」は「私としては」の意味になります。単純にそれだけの意味ではなくニュアンスも知っておきましょう。若者に多く見られる「ぼかし言葉」に「~みたいな」「~の方」「~とか」という曖昧な表現があります。

物事を断定しないで、相手との関係を平和に保とうとします。「私的には」も「私」の立場を主張しながらも、どこかぼかして曖昧にしている状態です。相手にちゃんと伝わらない恐れもあります。

「私的には」の敬語での使い方

敬語の種類

敬語は大きく分けると「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つになります。もう少し細かく分類すると「尊敬語」「謙譲語1」「謙譲語2」「丁寧語」「美化語」の5つになります。

話し手と聞き手との関係によって敬語は分かれます。相手を敬い、相手の位置を高めて敬意を表す場合は「尊敬語」を使います。話し手である自分を低めることで聞き手に敬意を表すときは「謙譲語1、2」を使います。「丁寧語」は丁寧な言葉を使うことで相手に敬意を表します。

敬語はいつでも聞き手に敬意を表すだけでなく、聞き手に話す内容の中で「その場にいない第3者」に敬意を表すこともあります。

使い方

「私的には」は現代の若者が作り出した言葉であることがわかりました。「私的には」は敬語としては使えるのでしょうか。敬語は相手に敬意を表した言葉ですが、若者言葉を使う時点で相手への敬意は見られません。

「私的には」は現代になって使われるようになった非公式でカジュアルな言葉のため、敬語での使用は避けます。同じ意味合いで使える敬語に変えて使いましょう。

私としては

「私(わたくし)としては」は「わたし」ではなく「わたくし」と丁寧に言うことから、敬語として相応しく思われがちです。「としては」の部分は敬語になっていないため、普通の言葉になってしまいます。

私としましては

「私としましては」は「しましては」の部分が丁寧語になっているため敬語となります。

私と致しましては

「私と致しましては」の「致しましては」は「致す」が謙譲語であるため敬語として相応しいです。「私としましては」よりも謙譲語の「私と致しましては」の方が相手への敬意が表れています。より改まったシーンで使えます。

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初回公開日:2018年02月14日

記載されている内容は2018年02月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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