「もちろんです」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月15日
顔を合わせて話せる状況では、多少の言葉の失敗などは態度や声のニュアンスなどでカバーする事もできますが、相手の声や顔がわからないメールでの表現はしっかりとした文章力が求められます。
一度口に出した言葉を取り消すことはできませんが、幸いな事にメールでは直接話す時とは違い、見返しておかしな敬語などを訂正する事ができます。大切なメールならなおさらですが、すぐに送信するのではなく敬語の使い方におかしなところがないかも含めしっかりと見直す事でうっかりミスを防ぐことができます。
目上の人への使い方
目上の人とは言え、相手の性格や普段の距離の近さなどにもよりますが、それほど固く話さなくてはいけない関係でないなら言い方に注意さえすれば「もちろんでございます」でも十分敬語として使えますが、少し気難しい相手に対してはやはり使わない方が無難でしょう。
また、状況によっては「おっしゃる事はもちろんです」のように相手を全面的に肯定するような使い方なら不快に感じさせることもないでしょう。
「もちろんです」を敬語表現するときの例文
「もちろんです」を敬語として使いたい時と言うのはどのような場面があるでしょうか。また、「もちろんです」と言う表現が適さない場合、どのような言い換えをすれば良いのでしょう。
「もちろんですが」など
ビジネスのシーンでは自身たっぷりにふるまう態度が要求される場面が多いです。そのため、上司や商談相手から質問や意見をもらった際には自信たっぷりに「もちろんです」と返してしまいたくなるところですが、実はこの「もちろんです」と言う言葉に関しては自信たっぷりに言えば言うほど「失礼なヤツ」だと受け取られてしまう事があるので注意が必要です。
「もちろんです」と強く言えば言うほどに「そんな事は当然」「言うまでもないような事ですが」と強く主張する事になってしまいます。
相手からの意見を尊重しながら自分の意見を言いたい場合には「おっしゃることはもちろんですが」と言う言い方にすると、自分の発言に対して「もちろん」と言っているのではなく、相手が言っている事は「もちろん」と、相手の主張を「当然の事」だと言う主張に変える事ができます。
相手を安心させるためには有効
例えば接客などをしている人で、お客さんの方が弱気な場合。「これ返品したいんですが」など「できるのかな」と言う不安を持ちながら聞いてきている場合、「もちろん、大丈夫ですよ」「もちろんでございます」と言う声をかけられた方が安心する場合もあります。
相手の状況や態度によってはなじみのある「もちろん」と言う言葉で自分を肯定されたと感じさせる事もできます。言葉の意味を理解しながらも、相手の状況や望んでいる言葉を察してあえて使うのであれば間違った使い方にはなりません。
態度や口調も含めての敬語
敬語を使っているつもりが知らずに相手に失礼となる言葉を使っていることがあるとすると、日本語は本当に難しいです。あなたが知らなかったと言う事は、相手もそこまで深い意味を考えていないと言う事も十分に考えられますが、言葉の意味自体がわかっていなくても口調や態度から「何となく不快」と感じさせてしまう事も考えられます。
「もちろん」と言う言葉の意味を知ってからは、使う時の言い方を変えようと言う気持ちにはなりませんか。「きちんとした敬語」でしゃべる事が要求される場面もありますが、きちんとした敬語がわからなくても口調や態度で「敬語を使おうとしているんだな」と思ってもらえる事はできます。
言葉遣いが間違っていない事も大切ですが、「相手を立てる」のが本来の敬語の使い方です。相手の立場や状況によって上手な使い方をしていきましょう。
初回公開日:2018年02月14日
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