「本当にありがとうございました」の使い方と例文・敬語の種類
更新日:2024年06月28日
「本当にありがとうございました」の「本当に」を「誠に」と変えた敬語です。漢字で「誠にありがとうございました」と記載することもありますが、ひらがなで「まことにありがとうございました」と記載することもあります。
「誠」は「誠意」を表す言葉ですので、誠心誠意感謝の気持ちを持っているという意味の敬語となります。「本当にありがとうございました」と同じく丁寧語ですので、フォーマルな場面では避けた方がよいですが、「本当に」よりも少し礼儀正しい印象を与える敬語です。
心より感謝申し上げます
「本当にありがとうございました」と異なり、「ありがとう」という単語が入っていませんが、強い感謝の気持ちを表す敬語です。「申し上げる」という「言う」の謙譲語を使っていますので、目上の人にも使える表現です。
「ありがとうございました」に「本当に」をつけたのと同じく、「心より」という表現をつけることで、強い感謝の気持ちを表現しています。
厚く御礼申し上げます
こちらも「本当にありがとうございました」と異なり、「ありがとう」という単語が入っていませんが、強い感謝の気持ちを表す敬語です。「心より感謝申し上げます」と同じく、「申し上げる」という「言う」の謙譲語を使っていますので、目上の人にも使える表現です。
「心より」ではなく、「厚く」という言葉で、強い感謝の気持ちを表現しています。感謝という言葉がありませんが、「御礼」は感謝に対する謝辞ですので、感謝の気持ちを表現しています。
感謝の気持ちを言い換える表現
「本当にありがとうございました」の別の敬語表現例をお伝えしましたが、これ以外にも、強い感謝の気持ちを伝える表現は多数あります。
ここでは、「本当に」のように、感謝の気持ちを強める表現と、「ありがとうございました」のように感謝の気持ちを表す言葉を、それぞれいくつかご紹介いたします。紹介した中から、ご自分で選択し、使いたい場面に合わせて工夫しながら、適した表現を見つけてください。
感謝の気持ちを強調する言葉
「本当に」の類義語には、「誠に」「心より」「大変」「厚く」「深く」「深甚なる」「(気持ちが)いっぱい」などがあります。
感謝の言葉の前につける言葉だけでなく、感謝の念に「堪えません」、感謝の念を「禁じえません」、感謝して「やみません」、お礼の「言葉もございません」など、後ろにつける否定の言葉で強調する表現もあります。
感謝の気持ちを表す言葉
感謝の気持ちを表す言葉には、「ありがとうございます」、「御礼を申し上げます」、「感謝しております」、「深謝いたします」、「嬉しく思います」、「嬉しく存じます」などがあります。また、「おかげさまで」や「お力添えのおかげで」の後に上手くいったという内容を記載すると、感謝の気持ちが伝わります。
組み合わせた表現例
例えば、感謝の気持ちを強調する言葉として、「大変」を選択し、感謝の気持ちを表す言葉として、「嬉しく思います」を選択します。合わせると「大変うれしく思っております」という強い感謝を表す敬語になります。必ずしも単純に組み合わせられるものではありませんが、語彙を増やすことで使える敬語の幅は広がります。参考にしてみてください。
ビジネスでは言い換えてスムーズに関係を築こう
「本当にありがとうございました」は、ビジネスで使われる敬語としては、少し丁寧さの欠ける表現になります。目上の人に使うのは控えましょう。しかし、ビジネスにおいて強い感謝の気持ちを伝えることは、よい信頼関係を築いてくためにとても重要です。「本当にありがとうございました」以外の表現を覚えて、使えるようにしておきましょう。
「本当にありがとうございました」を言い換えた表現は複数用意しておくことをおすすめします。1つのビジネス文書の中でも、言い換えて繰り返し伝えることで、感謝の気持ちは強く伝わります。スマートに伝えられるようになりましょう。
初回公開日:2018年02月22日
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