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「わざわざありがとう」は敬語表現?正しい意味と言い換えについても紹介

更新日:2024年04月30日

「わざわざありがとう」という言い方はよく目にするけど、敬語として「わざわざ」が使えるかわからないという方はいませんか。この記事では「わざわざありがとう」という言葉の正しい使い方を解説していきます。会話の語彙力を深めたい方はぜひご覧ください。

「わざわざありがとう」という表現は、日常でもビジネスシーンでもよく聞くフレーズではないでしょうか。しかし、特にビジネスシーンにおいては、「わざわざ」という言い回しは敬語表現として適切かどうか、わからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では「わざわざ」という表現の由来や使い方や、類語表現など例文を交えて解説していきます。また、「わざわざ」という表現に含まれる注意点についても、併せて紹介します。

この記事を読むことで。上司やクライアントとのコミュニケーションで失敗することのないよう、正しい意味や使い方を覚えることができます。今後のビジネスシーンで使うことも多い表現ですので、ぜひ参考にしてみてください。

「わざわざありがとう」は正しい敬語表現?

「わざわざありがとう」は良く使う言葉ですし丁寧な表現ですが、敬語なのかというとそうではありません。「ありがとう」は謙譲語の形で敬語にします。「ありがとうございます」が「ありがとう」の敬語にあたります。

「わざわざありがとう」の意味

「わざわざ」とは漢字で「態々」と書き、通常ならそこまで行なわなくてもいいことを行うという意味になります。

つまり「わざわざありがとう」と言うと、「そこまでしてくれてありがとう」という、過大な労力に対する感謝の意志を伝える言葉となるのです。

「わざわざ」の語源

「わざわざ」という言葉は、「意識的に行動する」という意味の「態々し」が語源になっていると言われています。この言葉は、「わざとらしく」という意味も含まれていたため、かつてはあまり良くない印象の言葉として使われてきました。「故意に」という意味の「わざと」も、ここから来ているとされています。

しかし近年では、「あえてしなくても良いことをしてくれた」という肯定的な意味合いが強くなってきており、敬語としての用法も増加しています。

「わざわざありがとう」の使い方

「わざわざありがとう」という言葉は、相手の行動への深い感謝を現る言葉です。相手が自分に対して、やらなくても良い行動をしてくれたことに対して、恐縮の念を抱いていることを伝える際に用いられます。強い感謝を表すので、頻繁に使うことはなく、特別な時に使うのが良いでしょう。

ただし、「わざわざ」という言葉には否定的な意味合いも含まれていますので、使い方を誤ると相手に不快感を与えてしまいます。以下に注意点を挙げましたので、参考にしてみてください。

「わざわざありがとう」はねぎらいの気持ちが大切

「わざわざありがとう」は敬語ではありませんが、丁寧な表現だと言えます。しかし「わざわざありがとう」の「わざわざ」は、使うタイミングによっては皮肉っぽく受け取られてしまうことがあります。

「わざわざそんなことをしなくてもよかったんです」「わざわざ面倒なことをしたものですね」など、「わざわざ××しなくてもよかったものを」という場面でも「わざわざ」という言葉は使われるためです。

相手が「わざわざありがとう」と言った場合は皮肉で言っているのではなく「ありがとう」を強調しているのだと受け取るようにしましょう。自分が「わざわざありがとう」を使う場合は、「嬉しいです」「ご面倒だったでしょう」「助かりました」などの言葉をさらに言い添えると意味合いを誤解されにくくなります。

「わざわざありがとう。嬉しいです。ご面倒だったでしょう、本当に助かりました」などの使い方をします。

「わざわざありがとう」は嫌味に聞こえる場合もあるため注意が必要

「わざわざありがとう」という言葉を言う相手は、ほとんどの場合「ありがとう」という言葉を強調するために「わざわざ」を言い添えています。しかし「わざわざ」は「わざわざ××しなくともよかったものを」というニュアンスで使う事もある言葉です。このため、嫌味っぽく聞こえてしまうことがあります。

「わざわざありがとう」の言い換え表現

「わざわざありがとう」という言葉は丁寧な言い回しですが、相手によっては嫌味に聞こえることもあるというのは先述した通りです。ですので、他の表現を使って伝えた方が良い場面もあるでしょう。

以下に「わざわざありがとう」の言い換え表現を挙げていきますので、ぜひ参考にしてください。

「本当にありがとうございます」

主に口頭で伝える場合に有効な言い回しとして、「本当にありがとうございます」があります。

日常・ビジネスシーン問わず幅広く使われる言い方です。「わざわざありがとう」と比較して、若干くだけた言い方ではありますが、堅苦しすぎないという利点もありますし、嫌味や皮肉を感じさせることもないでしょう。

あくまで口頭で伝える場合で使われることが多い言葉ですので、より敬語表現を重視した相手やメールなどの時は、例えば「誠にありがとうございます」と言った方が良いことも多いです。相手との間柄をしっかりと考慮しながら、表現を使い分けるようにしましょう。

次のページ:相手に誠意を伝えるため「わざわざありがとう」を正しく使用しましょう!

初回公開日:2018年02月15日

記載されている内容は2018年02月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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