「見ました」の敬語表現・見ましたの使い方と例文・別の敬語表現
更新日：2024年03月16日
二重敬語に注意
「見ました」の違和感のある敬語としてあげられるのが「拝見させていただきました」という言葉です。とても丁寧なように見えますが、これは先ほどもご説明した二重敬語が使われているため誤った使い方となります。「拝見」は「見る」、「いただく」は「もらう」の謙譲語です。過剰な敬語となり相手に伝えたいことが伝わりにくくなってしまうため注意しましょう。
また「拝見いたしました」という敬語も二重敬語であることにお気づきでしょうか。「拝見」と、「する」の謙譲語である「いたす」という敬語が使われていて、文法としては正しくないといえる言葉です。
ところが実際のビジネスシーンでは日常的に使われ、不快に受け取る方が少なくなってきています。少ないからといって使っても良いというわけではありませんが、特に問題はないです。ですが間違いであると知ってしまった以上、「見ました」は「拝見しました」と使うことをおすすめします。
「見ました」を敬語表現するときの例文
敬語の使い方や注意すべき点の確認をしたうえで「見ました」を使った例文を見ていきましょう。「昨日もらった資料を見ました」と目上の人に伝えるときは「昨日いただいた資料を拝見しました」となります。自然かつスマートで違和感のない敬語になっています。参考にしてみて下さい。
「見ました」の別の敬語表現
より自然に敬語を使いたいという時は「見ました」の部分を他の言葉で表現する場合も可能です。
例文
・メールを見てほしいとき
「先日お送りした○○会の詳細メールはご確認いただけましたでしょうか。」
見てもらいたいときには、上記の「ご確認いただく」の他、「ご覧ください」や「お目通しください」という言い回しもできます。
「見ました」の敬語表現は「拝見しました」
「見ました」という言葉の敬語表現についてご紹介しました。謙譲語では「拝見しました」が一番適しているということがお分かりいただけましたでしょうか。「拝見する」を尊敬語として認識してしまったり、二重敬語をつい使ってしまったり、「見ました」という敬語には注意が必要です。
頻繁に使う言葉だからこそ正しい敬語を身に着け、うまく使い分けていくことが重要となってきますので、ぜひご紹介したことを参考にしてみてください。
初回公開日：2018年02月13日
記載されている内容は2018年02月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。