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「いなかった」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年08月05日

ビジネスシーンにおいて、誰かが不在であることを伝える機会は多くありませんか。今回の記事では、「いなかった」の敬語表現や例文、別の敬語表現の例をご紹介します。「いなかった」ことを先輩や上司に正しい敬語で伝えられるようになりましょう。

「いなかった」は敬語で何という?

「いなかった」という言葉は日常でよく使われます。しかし日常のみではなく、いないことを伝えるのはビジネスシーンでも頻繁にあります。そのときは「いなかった」ではなく、敬語で伝えなければなりません。「いなかった」は敬語で何というのでしょうか。

相手を上げる尊敬語と自分をへりくだって言う謙譲語の2つの敬語を見ていきましょう。「いなかった」は「いない」の過去形なので、現在形から派生させてご紹介します。使う際の注意点もあるのでよく確認してください。

尊敬語の場合

「いない」を尊敬語にすると、「いらっしゃいません」という敬語になります。そのため「いなかった」は「いらっしゃいませんでした」という尊敬語に変化します。 

「いなかった」の尊敬語「いらっしゃいませんでした」を使うときの注意点は、必ず相手が主語のときに使うということです。自分を主語にして「私はそこにいらっしゃいませんでした」と言うのは間違いです。「○○さんはいらっしゃいませんでした」と必ず自分以外を主語にして使いましょう。

しかしビジネスシーンにおいては会社外の人に対し、例えば部長がいない場合に「現在○○(部長)はいらっしゃいません」と使ってはいけません。この場合は部長が自分の身内になり、敬語を使うべきは会社外の人で必要があるからです。

謙譲語の場合

続いて「いない」を謙譲語にすると、「おりません」という敬語になります。そのため「いなかった」は「おりませんでした」という謙譲語に変化します。

ここでの注意点は、「いなかった」の謙譲語「おりません」と似ている「おられません」という言葉です。「られ」は尊敬の意味を持つ助動詞です。言葉全体としては謙譲語であるのに、そのなかに尊敬を意味する単語が入るのは間違いと言えます。

また尊敬語のときとは反対に、「おりませんでした」を相手に使ってはいけません。例えばお客様を主語に「○○様はおりませんでした」というのは間違いであるということです。「おりませんでした」は謙譲語であるため、必ず主語は自分または身内にしなければなりません。「その日わたくしはおりません」のように使います。

「いなかった」を敬語表現にしたときの使い方

では実際に「いなかった」を敬語表現で使ってみるとどのようになるのでしょうか。「いなかった」の使い方をマスターするべく、いくつかのシーンを想定しながら見ていきましょう。

基本的な使い方

まずは「いなかった」の尊敬語から見ていきます。例えば他部署の人に用があるときに、上司から「○○さんを呼んできて」と言われたとします。その後その部署に呼びに行ったところ用のある人が不在だった場合、上司には「○○さんは現在いらっしゃいませんでした。△時に戻ってこられるそうです」というように報告します。

このように自分の身内ではない人がいなかった場合に、「いらっしゃいませんでした」と敬語を使って伝えます。

「いなかった」の謙譲語の場合は、例えば上司に先日行われたあるイベントについて詳しいことを聞きたいと言われたときに、そのイベントに自分が参加していなかったら、「あいにくわたくしはそのイベントに参加しておりませんでした」と言うことができます。このようにだれが主語かによって、尊敬語と謙譲語を使いわけます。

メールでの使い方

メールにおいても使うときに注意する点は、だれが主語なのかを考えることです。いなかったのが自分や身内ではない場合は、「いらっしゃいませんでした」という敬語を使い、自分や身内の場合は「おりませんでした」という敬語を使います。

これが逆になってしまうと敬意が伝わらなくなるので、気を付けましょう。またメールは何度も読み返すことができてしまうため、なおさら言葉遣いの配慮が必要です。

「いなかった」の敬語表現の例文

「いらっしゃいませんでした」や「おりませんでした」と過去形の敬語を使うのは、報告の場合が多いです。具体的な例文を見ながら確認していきましょう。

例えば取引先の人に確認を取りたいときに電話したものの、現在不在だったとします。そのことを上司に報告する際には「取引先の○○さんがいらっしゃいませんでしたので、確認できていません」のように言います。

他にも前の会議のことについて聞かれた際に、その会議に出席していなかったら、「その会議にはおりませんでした」と言います。このように何度も繰り返しになりますが、「いなかった」の敬語表現を相手によって使いわける必要があります。だれに敬意を払うべきなのか見極めたうえで敬語表現を使いましょう。

「いなかった」の別の敬語表現ってあるの?

これまで「いなかった」の敬語表現「いらっしゃいませんでした」と「おりませんでした」について見てきました。このようにいなかったことを伝える他の敬語表現はあるのでしょうか。ここでいくつかご紹介していきます。ボキャブラリーを増やしておきましょう。

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初回公開日:2018年02月18日

記載されている内容は2018年02月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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