「出向く」の敬語表現・出向くの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年07月02日
ここでは「出向く」の敬語表現の例文を見ていきましょう。具体的な表現を幾つか覚えておくと、とっさのときにも自然に使えるので、ビジネスシーンでとても役に立ちます。
お出向き
「お出向き」という表現を使うことがあります。すでに解説してきたように、場合によっては、出向く先を下に見るという意味がありますが、「お出向きください」と使えば、こちら側を低くしているので問題はありません。
「ご足労おかけいたしますが、ぜひ一度、弊社にお出向きください。」
などと使うことができます。ただ「お出向きください」というより「お越しください」「いらっしゃってください」の方が良く使われる表現です。また、「お出向きください」のように、こちら側を低くしたい場合は、
「ご足労おかけいたしますが、ぜひ一度、弊社にお立ち寄りください。」
のような表現を使うのもいいでしょう。
出向いていただく
すでに解説したように「いただく」は謙譲語です。このため、先ほどの例文をこれを使って言い換えると、
「ご足労おかけいたしますが、ぜひ一度、出向いていただくようお願いいたします。」
のようになります。
「出向く」の別の敬語表現例
「出向く」に他には敬語表現があるのでしょうか。
伺う・参るの他には何があるの?
「伺う」「参る」が代表的な表現です。ほとんどの場合、これだけで敬語表現に困ることはありませんが、「出向く」場所によっては「出席させていただく」「末席をよごします」のようにへりくだって言う場合もあります。
他には、少し意味は変わってきますが「お顔を拝見させてください」などのように「拝見」という敬語を使う方法もありますし、「ご挨拶させてください」という言い方も使えます。
いらっしゃるの他には何があるの?
それでは、「出向く」の尊敬語の表現「いらっしゃる」「いらっしゃられる」の他にはどんな敬語表現があるのでしょうか。すでに説明したように「おいでになる」はよく使います。「お越しになる」「来られる」「お見えになる」というという言葉も良く使うので覚えておきましょう。
「明日の弊社の見学会に、どうぞお気をつけてお越しください」
「お見えになるのを楽しみにしております。」
「19時までにいらっしゃられると聞いておりましたが、まだ来られていないようです」
などのように使うことができます。
出向くは「行く」と考えればむずかしくない!
今回は「出向く」という言葉の意味と使い方、敬語表現について紹介してきましたが、いかがでしたか。本来は「出向く」という言葉は「行く」などの動詞と同じような意味しかありませんが、「出向」が「左遷」「下野」などの意味で使われる例もあり、出向く先を下に見ていると捉えられることもあるので、不用意に使わないほうが無難と言えるでしょう。
逆にいえば「出向く」は「行く」という意味に置き換えることにより、よく使われる敬語表現で代用することができます。「伺う」「参る」「いらっしゃる」などは基本的な敬語なので使い方も難しくはありません。
初回公開日:2018年02月22日
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