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「ご一緒」の使い方と例文・敬語の種類・ご一緒の別の敬語表現

更新日:2024年10月07日

普段なにげなく口にする「ご一緒」という言葉。使い方によっては、敬語表現として受け取られないことがあるとご存知でしたか。この記事では、「ご一緒」を敬語表現にするための使い方や、「ご一緒」に類する表現などを紹介しています。敬語に自信がない方は、ぜひご覧ください。

敬語表現「ご一緒」の意味とは?

「ご一緒していいですか」「ご一緒にいかがですか」などという言い回しを、誰しも聞いたことがあるはずです。

しかし、よく考えてみると、この「ご一緒」とはいったい何なのでしょう。「一緒にどうですか」と言われるよりは「ご一緒にいかがですか」と言われる方が丁寧な印象を受けますが、「ご一緒」ははたして敬語といえるのでしょうか。

「ご一緒」という言葉について、解説していきます。

同行することや同席すること

「ご一緒する」とは、誰かとともに行くことや、ともにその場に参加することなどを意味します。この場合の「ご一緒」の「ご」が敬っているのは、自分が行く先をともにする相手、もしくは席をともにする相手です。

また、たとえばカフェでドリンクを注文した際に「ご一緒にケーキもいかがですか」と言われたとします。この場合の「ご一緒に~もいかがですか」は、「それと同時にこれもどうですか」といったニュアンスで、敬う相手は注文者となります。

このように、「ご一緒」という表現が使われる場面は一つとは限らず、シーンによって意味合いも変化します。ただし、「ご一緒」という表現が最もよく使われるのは、おそらく相手に同行する場合や相手と同席する場合などでしょう。

ここからは、同行・同席の意味に焦点を当てて「ご一緒」という言葉について述べていきます。

「ご一緒」の使い方

敬語の種類

実は、「ご一緒」自体は、丁寧語・尊敬語・謙譲語のいずれの敬語表現にもあてはまりません。しいて言うば、頭に「お」もしくは「ご」をつける型の美化語です。

さらに意外と知られていないのが、「ご一緒します」だけでは敬語表現として不充分に見なされることもあるということです。「ご一緒します」は丁寧語ではありますが、目上の人に対する場合は、「ご一緒させていただきます」とする方が間違いなく敬語表現として受け取ってもらえるでしょう。

敬語表現とは、ひと言だけでは適切に敬意や丁寧さを表すことが難しいとされています。たとえば、「トイレはここにあります」という表現は、丁寧語が使われている敬語表現です。しかし、丁寧語に美化語を組み合わせて「お手洗いはこちらにございます」とした方が、より美しい言い回しとなります。

「ご一緒」もまたしかりで、美化語に謙譲語を組み合わせて初めて、完全な敬語として機能します。

正しい敬語表現としての「ご一緒」の使い方

すでに述べましたが、相手に「ご一緒」を敬語として受け取ってもらうためには、「ご一緒します」ではなく「ご一緒させていただきます」とする方がベターです。ビジネスシーンならば、顧客や上司などには「ご一緒させていただきます」と伝えるようにしましょう。

逆に、日頃からフランクな接し方をしてくる先輩や、堅苦しい接し方を苦手とする相手に対しては「ご一緒します」で充分なはずです。

言葉遣いや敬語に一定のルールが存在するのは確かですが、時代とともに言葉は変化していきます。「おビール」や「おズボン」などの美化語を使う人が出てくる一方で、すたれていく敬語表現も存在します。現代の30代・40代と60代以上とでは、敬語表現の感覚も微妙に異なることを念頭に置いて、上の世代に対しては意識的に、敬語は敬語でもより丁寧な敬語を使うように心がける方が賢明です。

「ご一緒」という敬語表現を使った例文

「ご一緒」の敬語の種類について確認したところで、ここからは、実際にはどのように「ご一緒」という言葉を使うのが適切なのか例文を紹介していきます。

ご飯をご一緒する

「ご飯」と表現する時点で、上司や顧客などの人は話しかける対象から外れます。「ご飯をご一緒する」という表現では、敬語としては美化語しか使っていないことになるため、時と場合によっては謙譲語を織り交ぜながら使っていきましょう。

・○○先輩、今日の昼休憩のときに、ご飯をご一緒してもよろしいですか?
・先日、偶然にも○○さんと再会し、ご飯をご一緒した。
・こうして、ご飯をご一緒させていただくことができて嬉しいです。
・せっかくお誘いいただいたのに申し訳ございませんが、またの機会にご一緒させてください。
・○○さん、よろしければご一緒にご飯でもどうですか。
・先日はおいしいご飯をご一緒させていただきまして、ありがとうございました。

お食事をご一緒する

「お食事をご一緒する」というときは、「ご飯」よりもやや改まった場であることが多いです。謙譲語と組み合わせ、敬語としての形を整えて、上司や顧客など目上の立場の人に対して用いましょう。

・○○部長、折り入ってお話したいことがあるのですが、お食事をご一緒させていただくことはできないでしょうか。
・A社の○○さんには、先日お食事をご一緒した際にお伝えしておきました。
・よろしければ、お食事をご一緒させていただけませんか。
・○○様、本日はお食事にお誘いいただきまして、ありがとうございました。またぜひご一緒させてください。
・昨夜は上司とお食事をご一緒させていただき、すっかりご馳走になってしまった。
・○○部長、来週の会食の件ですが、私もご一緒させていただくことになりましたので、よろしくお願いいたします。

「ご一緒」に類する別の敬語表現とは

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初回公開日:2018年02月19日

記載されている内容は2018年02月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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