「ご一緒」の使い方と例文・敬語の種類・ご一緒の別の敬語表現
更新日:2024年10月07日
「ご一緒」はとても便利な言い回しではありますが、この一語だけを使いまわすのでは芸がありません。「ご一緒」と同様の意味をもつ敬語表現には、他にどのようなものがあるのでしょうか。
お供する
「お供する」とは、目上の人に同行する行為をへりくだって表現する言葉です。したがって、主語はいつでも自分になります。自分が相手についていくことを表現するときに使いましょう。
・本日はお越しいただきまして、ありがとうございました。お車までお供します。
・私がお見送りするまでもないでしょうが、せめて入口まではお供させてください。
・○○部長、来週のA社との商談の件ですが、私がお供します。
・先輩が喫煙所に行くというのでお供して、小休憩を挟んだ。
・せっかくの機会だったのに、インフルエンザにかかったせいでお供できなかった。
・ここからは私がお供します。
・お供すると言っておきながら、たいしたこともできず申し訳ございませんでした。
ご相伴する
「相伴(しょうばん)」とは、相手に連れだっていくことや、相手の行動に付き合って従うことなどを意味します。また、相手が受けるもてなしをついでに傍らで享受するといった意味合いもあります。
後者の場合は「ご相伴にあずかる」という表現がとられることが多いですが、前者の場合には「ご相伴する」という言い方が主に用いられます。
・当日の私の役目は、社長にご相伴することだ。
・本日ご相伴いたします、○○と申します。どうぞよろしくお願いします。
・お客様にご相伴して、細々とした質問にも丁寧にお答えするのが私の仕事だ。
・ご相伴させていただき、ありがとうございました。とても勉強になりました。
・昨晩はご相伴にあずかり、ありがとうございました。
・私までご相伴にあずかるわけにはいきません。
「ご一緒させていただく」を基本形として覚えよう
「ご一緒」という言葉は、「ご一緒する」だけでは敬語としては充分でなく、「ご一緒させていただく」とすることで目上の人に対しても使える敬語表現になると覚えましょう。もしも「ご一緒」という表現に不安を感じるのであれば、「お供します」「ご相伴します」などと言い換えると良いでしょう。
仕事でも食事でも、誰かとご一緒することで、それまでにはない新たな物の見方ができるようになることがあります。機会を逃さないよう、「ご一緒させていただけますか」の一言がすぐに出るよう準備をしておけば、人脈を広げてビジネスチャンスを掴む糸口ができるはずです。
初回公開日:2018年02月19日
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