「それでも」の敬語表現・それでもの使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年08月08日
「それでも」にはほかの表現方法もありますので、ほかの表現方法についても確認していきましょう。
こちら
「こちら」は自分たちの側を表す表現方法です。これは敬語ではありませんのでビジネスの場面で使う場合には敬語に直してから使いましょう。「こちら」を敬語に直すと「当社」又は「弊社」になります。
例)
弊社のサービスのご紹介をさせていただきます。
弊社の西側のオフィスでございます。
その一方で
「その一方で」は二つあるうちの一つを指し示す場合に使います。「その一方で」は敬語ではありません。「その一方で」の場合、「その」を外して「一方で」と使うといいでしょう。
例)
一方郊外では過疎化が進んでいる。
一方では以下のような伝承も残されている。
一方で、以下の事実を指摘している。
ながらも
「ながらも」は矛盾する二つの事柄をつなぐ意を表す言葉です。「ながらも」も敬語ではないので敬語に直して使う必要があります。「ながらも」は「ながらも」のみを覚えるのではなく、ほかの言葉とつなげて覚えると使いやすいでしょう。
例)
微力ながらも協力させていただきます。
不躾ながらお願いしたいことがございます。
とはいえ
「とはいえ」は「とはいうものの」という逆接の接続語で、これもまた敬語ではありません。「そのようにおっしゃいますが」と言い換えるといいでしょう。他にも以下のような例があります。
例)
この報告はまだ確実とはいえません。
そうとはいえませんね。
もう少し気をつけたい敬語
ここまではある言葉が敬語かどうかということを中心に考えてきました。ここでは敬語についてもう少し気を付けていただきたいことがあるので説明させていただきます。それは、「ら」抜き言葉と「さ」入れ言葉です。普段使っていると気が付かないこともあるでしょう。しかし、できるビジネスマン、ビジネスウーマンには大切なポイントです。
せっかく敬語が正しく使えていても日本語学校正しく使えていなければ相手に対してマイナスのイメージを与えてしまうことになるでしょう。正しい敬語を使うことだけではなく、正しい日本語も使えるようになりましょう。
「ら」抜き言葉
「ら」抜きことばは「~られる」の「ら」が抜け落ちた物です。「この仕事が片付けば寝れる。」は間違いで「この仕事が片付けば寝られる。」が正しい日本語となります。
「さ」入れ言葉
「さ」入れ言葉は助動詞「せる」を使うべきところで「させる」を使った言い方です。「預からさせてください」は誤りで「預からせてください」が正しい日本語となります。
接続語まで大切に
敬語を使おうと意識するとあいさつや本文へ目がいってしまいがちです。しかし、敬語を使うということはあいさつと本文、本文と本文をつなげる接続語にも気を付けて敬語を使うことが大切です。接続語に敬語が使われなかったために相手への印象が悪くなってしまったということがないように接続語にも敬語の意識を向けましょう。
また、最後にお伝えした正しい日本語を使うというところも気を付けてみてください。
初回公開日:2018年04月14日
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