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「だから」の敬語表現・だからの使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年04月04日

日本語はふだんから正しく使えているでしょうか。今回は「だから」の敬語表現や使い方をご紹介します。接続詞1つぐらい気にする必要はないと思われるでしょうが、正しい日本語を使えている人はそれだけで相手に与える印象が変わってきます。ぜひ正しい日本語を身に付けましょう。

まずは「です(ます)ので」「です(ます)から」を使った例文から見ていきます。「これから天候が悪くなるようですので、気を付けてお帰りください」。これは「ですので」が「だから」と同じ役割をしていて、「ですので」のあとに伝えたいこと、前には理由という構造になっています。

続いて「であるため」を使った例文をご紹介します。「彼は骨折をして入院中であるため、明日の集まりには出席できません」。これも「であるため」のあとに伝えたいこと、前の理由という文章構造になっています。

最後に「したがって」を使った例文を見てみましょう。「部長は今日休みだ。したがって今日中に確認をもらうことはできない」。これも上2つと同じ文章構造になっています。1つ異なる点は「したがって」は文中で使えないということです。理由と伝えたいことを一文にすることはできず、一度区切って文頭に使わなければなりません。

「だから」と意味が同じ別の敬語表現例

ここでは「だから」と同じ意味を持つ敬語表現のできる別の言葉をご紹介します。使い方で多く見てきましたがまずは口語として使えるものとして「です(ます)ので」「です(ます)から」。口語としても書き言葉としても使えるものとして「ので」「であるため」「によって」「そのため」。書き言葉として「ゆえに」「したがって」などが挙げられます。

意味としてはどれも「だから」のニュアンスを持っていますが、使うときに文頭に使っても良いかどうかが気を付けなければならないポイントです。ここで紹介した多くは文と文を一文につなげる役割を担います。書き言葉として挙げたものは文頭に使ってもかまいません。同じニュアンスを持つ接続(助)詞だからといって使い方も同じだとは限らないので注意しましょう。

「だから」以外の接続詞の敬語

「だから」以外の接続詞でとても万能な言葉として「なので」があります。これは言葉としてもやわらかく本当によく使われるのですが、かなり気を付けけなければ危険な言葉です。ここでは「なので」について詳しく見ていきましょう。

「なので」は注意!

まず「なので」という言葉の構造についてですが、断定を表す「だ」を活用したものと「ので」がくっついた言葉になります。分解するとわかるように敬意を表す言葉が含まれていないため、目上の人には使えません。

また文法上「なので」は接続詞ではありません。そのため文頭に使うことはできません。例えば「私は明日東京に出張に行かなければなりません。なのでこの件はお任せしてもいいですか」などのように、文頭に使われているものをよく見たり聞いたりしますが、これは間違った使い方です。

正しくは「天気予報によると明日は晴れなので、傘は必要ありません」のように文と文をつなげるために使うようにしましょう。

ふだんから気軽に使いがちな「なので」ですが、よく見ると間違った使い方をされていることが多いです。目上の人には使えないことと文頭には使えないことをしっかりと覚えて間違った使い方をしないようにしましょう。

周りは間違えていても自分は正しく

今回は「だから」の敬語表現や使い方についてご紹介しました。日本語は本当に難しく、こうやって「だから」という接続詞1つとっても、使う相手やシーンによって気を付けなければならないことが多くあります。きっちりと正しい日本語を使えている人は多くいないと言いますが、1つずつで構わないので意識して正しく使えるようになりましょう。

とくにビジネスシーンなど大人と接する場合は、わかる人には間違っていることがわかります。たった一度の言葉の使い方の間違いでも気にする人にとっては印象に残ります。

多くの人が間違った使い方をしているなかで、自分だけきちんと使えていればそれだけで良い印象を持ってくれる人もいます。何気ない小さなことでも気を付けるようにしましょう。

初回公開日:2018年03月06日

記載されている内容は2018年03月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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