「示す」の敬語表現・示すの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日：2024年09月07日
ビジネスメールでは特に文語表現となるため、文法上の表記ミスや誤字脱字には注意して書かなければなりません。その上で「示す」という言葉の正確な敬語表現を場面にしたがって使い分け、とにかく相手に非礼がないよう振る舞わなければなりません。
・先日いただきましたご起案におきまして、○○の箇所につきましてのご教授をいただければ幸いです。
・○○企画の起案書をご提示下さい。
・○○企画につきまして、後日に改めて詳細なプランをご連絡下さい。
・正確な休暇理由につきまして、ご連絡いただければ幸いです。
・過失に至るまでの詳細な経緯をお教えいただきたいです。
このようにさまざまな場面において「示す」の敬語表現は変容します。それぞれの場面においても、相手の立場を見定めた上での敬語表現が必要です。
目上の人への「示す」の使い方
「目上の人に対する敬語」になるため、尊敬語での「示す」の表現をしなければなりません。この場合は「ご提示下さい」や「お示し下さい」という言い方は非礼に当たりますので、「ご教授下さい」や「ご連絡いただければ幸いです」と、あらかじめ相手の立場を上位に見た謙譲語表現に近くなります。
・○○プランの起案書を作成いたしましたので、ぜひお送りさせていただく日時をご連絡下さい。
・ご助言を拝借させていただければ幸いです。
・報告書の作成につきまして、ご教授いただければ幸いです。
・この度の先方会社へのよきご協力の方法につきまして、どうぞご指南下さい。
このように「教えて下さい」という形にしておき、あらかじめ自分の姿勢や立場を低めて表現するのが一般的です。
「示す」を敬語表現するときの例文
先述でもさまざまな「示す」の敬語表現についてご紹介しましたが、尊敬語、謙譲語、丁寧語を使う際に、それぞれの用途にしたがった「示す」の敬語表現をしなければなりません。
・わたくしどもにぜひ、ご教授いただければ幸いです（尊敬語、謙譲語）。
・ご連絡下さい（丁寧語、謙譲語）。
・ご指南いただければ幸いです（尊敬語）。
・どうぞご提示下さい（丁寧語）。
・お示し下さい（謙譲語、丁寧語）。
このように、ビジネス上でも日常生活でも、いろいろな場面において「示す」の敬語表現が使い分けられます。
「示す」の別の敬語表現例
「示す」の類義語表現をｌ見つける際には、「示す」の意味合いを持つ別の言葉を探す必要があります。類義語や対義語という関連語をワンセットにして覚えることは、その1つの言葉への多角的な理解がさらに深まります。
・映し出す
・提示する
・掲示する
・書き表す
・描き出す
・表す
・表明する
・垣間見せる
・顕著にする
・呈（てい）する（示すと同意）
・反照させる
・証明する
・指示する
・教える
・指南する
・展開する
・方向づける
これらの言葉が並びますが、どの言葉にも「特定の事柄を相手に正確かつわかりやすく教える・伝える」という意味合いが含まれます。
「お示し」という表現
「お示し下さい」などで使われる「お示し」という表現は、謙譲語表現になりますので一般的に敬語として認められます。そのまま「お示し下さい」、「お示しいただければ幸いです」などと使っても、ビジネスマナーとしては問題ありません。
この場合、「示すこと」をするのが相手となるため、「お示しいただきました」という表現では謙譲語の姿勢が強まり、「お示しになられます」という言い方であれば尊敬語での表現となります。
「お示し」の正確な意味と敬語表現の用例をマスターしましょう
いかがでしたか。今回は「示す」の敬語表現・示すの使い方と例文・別の敬語表現例 と題して、「示す」という言葉の正確な意味合いと敬語表現、その用例について、さまざまな分野・情報からご紹介しました。
「示す」という言葉はそのまま「示す」という表記で使われる場合もありますが、「ご連絡下さい」や「ご提示下さい」、または「お教え下さい」や「ご教授下さい」などの、全く違った語形で表現される場合があります。
このように「示す」という言葉はいろいろな表現例を持っていますので、実際に「示す」という言葉が入った文章や会話表現を使っていくことによって、さらに「示す」の正確な意味合いや敬語表現についての理解が深まることでしょう。
初回公開日：2018年02月27日
記載されている内容は2018年02月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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