「何かありましたら」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年06月26日
「何かありましたらお気軽にお申し付けください」は、自分が見た範囲では問題は起こっていないが、何かが起きたら自分に言って欲しい、と伝える場面で使います。
「こちらに控えておりますので、何かありましたらお気軽にお申し付けください」「フロントスタッフは24時間対応しております。何かありましたらお気軽にお申し付けください」などの使い方をします。
現状必要なものは無さそうだが、状況が変わって必要なものができたら言って欲しい、と伝える場面でも使います。「こちら、当社の商品のカタログでございます。何かありましたらお気軽にお申し付けください」などの使い方をします。
「何かありましたら」のビジネスシーンでの使い方
「何かありましたら」はビジネスシーンでよく使う表現です。お客様、上司、同僚、それぞれに対しての使い方を例文を交えて解説いたします。
お客様に対して
見た範囲では問題は起こっていないが、何か手助けが必要なことがあったら言って欲しい、という事柄を伝える場面で使います。「こちらで問題なく使用いただけるかと存じますが、何かありましたらご連絡ください」などの使い方をします。
商品やサービスを勧めに行って、「必要なものはなさそうだが、状況が変わったら連絡して欲しい」と伝える場面でも使います。「カタログをお渡しいたします。何かありましたらご連絡くださいませ」などの使い方をします。
部下に対して
ビジネスシーンで部下に対して、「何かありましたら」を使う場合は「見た範囲では問題ない」を言い添えた方が親切な場合が多いです。「何かありましたら」は「見た範囲では問題はない」というニュアンスがある言葉ですが、はっきりとそう伝えている訳ではないためです。
「任せた仕事は見た範囲では問題ありません。このまま進めていただいて大丈夫です。何かありましたら私の方に相談してください」などの使い方をします。
上司に対して
上司に対しては、手が空いていると伝えるときなどに使います。「一段落したので時間に余裕があります。何かありましたらおっしゃってください」などの使い方をします。
仕事を確認してもらう場面では使いません。「何か不備があったら教えて欲しい」と伝える場面では「ご確認をお願いいたします」を使います。
「何かありましたら」を使わない方が良い場面
「何かありましたら」は何が起こることを想定しているのかを伝えておいた方が良いような場面では使いません。
「もし、歯が痛むようなことがありましたらご連絡ください」「雨漏りは一応止まっていますが、また漏ってくるようでしたらご連絡ください」「商品の追加が必要な場合はご連絡ください」など、何が起きたら連絡して欲しいのかが明確な場合は、「何か起きたら」ではなく「××が起きたら」という形で相手に伝えます。
また上司に対して「ご確認いただいた書類に、何かありましたらおっしゃってください」などの使い方は基本的にはしません。「何かありましたら」には「現状問題はないだろう」というニュアンスがあるため、上司に確認してもらう場面などで使うとやや高飛車な表現になります。
「何かありましたら」の別の敬語表現例
「何かありましたらご連絡ください」「何かありましたらお声をかけてください」などには似通った表現が多数あります。「気になることがございましたら」「お手伝いできることがありましたら」は、「何かありましたら」に近い表現です。これらの敬語表現を例文を交えてご紹介します。
気になることがございましたら
「気になることがございましたら」も「現状は問題ないと思うが、何か気になることが出てきたら」という意味合いで使う言葉です。
「こちらで治療は終了になりますが、気になることがございましたらおっしゃってください」「ご紹介した商品・サービスについて気になることがございましたらご連絡ください」などの使い方をします。
お手伝いできることがありましたら
「お手伝いできることがありましたら」は、「現状手伝えそうなことは無いように見えるが、何か手伝えることがあったら」という場合に使います。
「わが社でお手伝いできることがありましたら、こちらまでご連絡ください」「フロントは24時間対応しております。お手伝いできることがありましたらお申し付けください」などの使い方をします。
初回公開日:2018年03月06日
記載されている内容は2018年03月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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