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「召し上がれ」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現

更新日:2024年02月26日

ご飯を人に作ったときやお菓子を勧めるときによく「さあ召し上がれ」と言ったりしますが、「召し上がれ」は敬語の一種です。この記事では「召し上がれ」は敬語としてはどのような意味なのか、またどのように使うのが正しいのか解説しています。ぜひ参考にしてください。

敬語「召し上がれ」の意味は?

ご飯を人に作ったときやお菓子を勧めるときによく「さあ召し上がれ」と言ったりしますが、「召し上がれ」は敬語の一種です。「召し上がれ」は敬語としてはどのような意味を持つのでしょうか?

敬語「召し上がれ」の意味は「『食べる』の命令形の尊敬表現」

「召し上がれ」は辞書に書いてあるとおり、「食べる」に対応する尊敬動詞「召し上がる」の命令形です。

「召し上がる」は「食べる」の尊敬語で、つまり目上の人が何かを「食べる」という行為に対して目下の人間がそれを「召し上がる」と表現します。したがって「召し上がれ」を文字どおりに解釈すれば、目上の人に向かって目下の人間が「食べろ」と命令する際の表現、ということになります。

召し上がれ
読み方:めしあがれ

ラ行五段活用の動詞「召し上がる」の命令形。

出典: https://www.weblio.jp/content/%E5%8F%AC%E3%81%97%E4%B8%8A... |

そもそも尊敬動詞って何?

敬語にあまり親しみのない人のために、尊敬動詞とは何かを解説しておきます。

尊敬動詞とは何かというと、そのままで尊敬語すなわち目上の人を敬う敬語となる動詞です。多くの動詞を敬語にする場合、例えば「座る」なら「お座りになる」「座られる」というように、「お〜になる」「〜られる」という形に動詞を当てはめることで尊敬語の形を作ることができます。

しかしよく使われる動詞の中には、そのもととなる動詞とは別に、そのままで尊敬の意味を表すバージョンの動詞を持つものがあり、「食べる」に対応する「召し上がる」もその一つです。

「召し上がる」の他には、「する」の尊敬動詞「なさる」や、「言う」の尊敬動詞「仰る(おっしゃる)」などが挙げられます。

敬語「召し上がれ」はどう使うのが正しい?

敬語「召し上がれ」の意味が分かったところで、この表現はどのように使うのが正しいのでしょうか?以下で詳しく説明していきます。

「召し上がれ」の敬語の種類

「召し上がれ」は敬語の種類としては尊敬語となります。

ここでも敬語に親しみのない人へ向けて説明を補足しておくと、敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類があります。どれも他人を敬う表現という点では共通ですが、その方法が異なっています。

尊敬語は「召し上がる」「なさる」「お座りになる」などがあり、相手の行為を尊敬語で表現することで相手を高めます。一方謙譲語は「拝見する」「いただく」「伺う」など、自分の行為を謙譲語で表現することでへりくだり、結果的に相手を高めます。

つまり自分の位置を下げる表現をすることで、相手の位置自体は変わっていなくても自分より上になるので、敬意を表せるということです。そして丁寧語は「です」「ます」など、まさに言い方を丁寧にすることで敬意を表現するという、もっとも気軽に使われる敬語表現です。

ここでは、「召し上がれ」は相手の行為を高める表現なので尊敬語になります。

敬語「召し上がれ」の現代語での使い方

「召し上がれ」は尊敬語ですが、現代の日常会話で実際に目上の人に向かって使われることはあまりありません。なぜなら命令形だからです。

現代語では命令形は目上の人には使いません。したがって現代語の「召し上がれ」は、同等の立場の者(友達、同僚)や話し手より立場の低い者(後輩、子供)などに対して、何かを食べて欲しいや食べ物を勧めるときに使う丁寧な表現へとなっています。

「食べる」をそのまま命令形にすると「食べろ」ですが、これでは話し手が食べ物を押し付けている印象があります。なのでそれを尊敬語の「召し上がれ」に変えることでニュアンスを和らげ、丁寧な印象を出したのが定着しました。

敬語「召し上がれ」は誰に対して使う?

上の説明から、「召し上がれ」は目上の人を除くその他の人に対して使う敬語表現であることが分かります。すなわち話し手と同等の立場の者(友達、同僚)や、話し手より立場の低い者(後輩、子供)などに対して、何かを食べて欲しいや食べ物を勧めるときに使う丁寧な表現へとなっています。

敬語表現は使う相手を間違えると敬意が正しく伝わらず、最悪の場合失礼な言動になってしまいます。誰に対して使える表現かをしっかり理解しておくことがマスターのポイントです。

「召し上がれ」と目上の人に伝えたいときは何て言う?

それでは、「召し上がれ」と同じ意味のことを目上の人に伝えたい場合はどのように言えばいいのでしょうか?

目上の人に何かを食べてもらうように促すときには、「召し上がれ」をさらに丁寧に依頼の形へと変えて、「お召し上がりください」や「召し上がってください」と言うのが一般的です。伝えたいこととしては目上の人に何かを食べて欲しいということなので、命令よりも依頼の形で表現するべきです。

より詳しい説明を先でしているので、気になった人はぜひそちらも読んでみてください。

次のページ:敬語「召し上がれ」の例文

初回公開日:2018年03月16日

記載されている内容は2018年03月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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