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「召し上がれ」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現

更新日:2024年08月09日

ご飯を人に作ったときやお菓子を勧めるときによく「さあ召し上がれ」と言ったりしますが、「召し上がれ」は敬語の一種です。この記事では「召し上がれ」は敬語としてはどのような意味なのか、またどのように使うのが正しいのか解説しています。ぜひ参考にしてください。

敬語「召し上がれ」の例文

敬語「召し上がれ」は他の人に何かを食べることを促すときに使う敬語ということですが、実際の日常生活のなかではどのように使われるのでしょうか?

大きく2つのシチュエーションに分類して説明していきます。一つは自分が作った食べ物を人に勧めるというシチュエーション、もう一つは自分が持ってきた食べ物を人に勧めるというシチュエーションです。

自分が作った食べ物を勧めるときに使う

まずは、自分が作った食べ物を他人に勧めるときに敬語「召し上がれ」を使うというシチュエーションです。比較的分かりやすいですが、このシチュエーションでの「召し上がれ」の使い方を一般化しておくと、「〜を召し上がれ」というように、〜のところに勧めたいものを当てはめて使います。

例としては、「ご飯を召し上がれ」というように食事一般を当てはめることもできるし、「お味噌汁を召し上がれ」「ハンバーグを召し上がれ」というように具体的な料理について勧める際に使うこともできます。

自分が持ってきた食べ物を勧めるときに使う

次に、自分が持ってきた食べ物を他人に勧めるときに敬語「召し上がれ」を使うというシチュエーションです。こちらも分かりやすいですが、このシチュエーションでの「召し上がれ」の使い方を一般化しておくと、「〜を召し上がれ」というように、〜のところに勧めたい自分の持ってきた食べ物ものを当てはめて使います。

例としては、「お菓子を召し上がれ」というように抽象的にお菓子一般を当てはめることもできるし、「クッキーを召し上がれ」「チョコレートを召し上がれ」というように具体的な食べ物について勧める際に使うこともできます。

敬語「召し上がれ」を使うときの注意点:誰に対して使えるか

敬語「召し上がれ」はこのように日常で使いやすい敬語表現ですが、使い方の注意点を改めてまとめておきます。それはすでに説明したとおり、「召し上がれ」という敬語表現を誰に対して使えるかという点についてです。

「召し上がれ」はもともとは尊敬動詞「召し上がる」の命令形として、尊敬敬語としての意味を持ちました。しかし現代語では尊敬敬語としての意味は薄まっているので、目上の人に使うのは避けるのがベターです。

目上の人に食べ物を勧めるときには依頼の表現に変えて、「召し上がってください」や「お召し上がりください」と言いましょう。

「召し上がれ」の別の敬語表現

「召し上がれ」は目上の人には使いません。先ほど触れたとおり、同じようなシチュエーションで目上の人に対しては、「召し上がってください」あるいは「お召し上がりください」と言います。ここではそれぞれの表現についてより詳しく説明していきます。

「召し上がってください」

「召し上がってください」という表現は「召し上がれ」と同じように、他人に何かを食べることを促す際に用いる敬語表現ですが、こちらは「召し上がれ」と異なり目上の人に対して使います。

「食べる」の尊敬動詞「召し上がる」のバリエーションという点では「召し上がれ」と同じです。「召し上がってください」は「召し上がる」に依頼の意味を表す丁寧語「ください」をつけて、目上の人に対する依頼の形をとっています。

使い方は「召し上がれ」と基本的には同じです。「〜を召し上がってください」というように〜のところに食事の名称(朝ごはん、晩ごはんなど)や食べ物の名称(ハンバーグ、お味噌汁など特定の名称)を当てはめて使います。

「お召し上がりください」

こちらの「お召し上がりください」という表現も「召し上がれ」「召し上がってください」と同じように、他人に何かを食べることを促す際に用いる敬語表現です。そしてこちらも「召し上がってください」と同じで目上の人に対して使うことができます。

「お召し上がりください」は、「召し上がってください」の動詞部分をさらに丁寧に言い換えて、「召し上がってください」に比べてもより一層丁寧な敬語表現になっています。自分からみて立場が特に高い人にはこちらの表現を使うことをおすすめします。

使い方は「召し上がれ」と基本的には同じです。「〜をお召し上がりください」というように〜のところに食事の名称(朝ごはん、晩ごはんなど)や食べ物の名称(ハンバーグ、お味噌汁など特定の名称)を当てはめて使います。

その他の表現:「お食べ」「おあがりよ」「食べたまえ」

「召し上がれ」と同じように他人に何かを食べるよう促す際に使えて、さらに対象の点でも「召し上がれ」と同じ話し手と同等かそれ以下の者に対して使える表現はいくつかあります。それが見出しにもあるように、「お食べ」「おあがりよ」「食べたたまえ」などです。

しかしこれらの表現は見てわかるとおり、時代劇の台詞に出てくるようなもので現在の日常会話ではほとんど使われません。したがってとりあえず「召し上がれ」を覚えておけば十分対応できるということになります。

「お食べになってください」は正しい敬語?

次のページ:敬語「召し上がれ」の意味と使い方をマスターしておこう!

初回公開日:2018年03月16日

記載されている内容は2018年03月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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