「自分の学校」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日：2024年07月01日

今回は「自分の学校」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例と題して、「自分の学校」について相手に言う場合の正しい敬語表現をはじめ、さまざまな分野で扱われる「自分の学校」の敬語表現法についてご紹介します。ぜひご参考にしてください。

「自分の学校」を敬語表現するときの例文

1つの言葉やその表現を覚える際には、その言葉を実際に使って覚えるという「実践的な学習」が効果を発揮してくれます。そうすることによって、その言葉を自分の表現として会得することがたやすく、さらにその1つの言葉を多角的に学ぶことができる特典もついてきます。

・わたくしの卒業校におきましては、大変貴重な経験をさせていただきました。
・貴学におきましては大変貴重な学習をさせていただき、今後の糧とさせていただきました。
・わたくしの母校は○○大学で、現在までのわたしの成長におきましても、大変大きな財産を与えていただきました。

このように「母校」や「卒業校」という言い方が一般的に使われ、それらの言葉を使うだけで「自分の学校」の敬語表現としてまず認められるでしょう。

「自分の学校」の別の敬語表現例

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日本語を学ぶ際には、その言葉の関連語を学ぶ・把握することも大切ですが、その表現法をいろいろと知っておくことも同じく重要です。いろいろな表現法を知っておくことにより、1つの言葉をさまざまな場面や状況に使い分けることができ、TPOに合わせた言葉のセレクトが「表現」をもってできるようになります。

貴学

「貴学」という言葉は主に「学校に対して敬意を示す表現」となり、一般的には大学に対する敬語表現として認められます。小学校や中学校・高校に対しては、「校」という字が付くことから「貴校」という言い方が常識とされています。

この「貴学」という言葉を「自分の学校」の敬語表現として使う場合は、上記に習う形で「大学に就職するとき」や「大学院に進学する際の面接を受けるとき」などが多く、その際に自分の出身大学への就職や進学である場合には、必ずこの「貴学」という敬語表現が使われます。

上記と同じく小学校から高校の教員や事務職に就く場合でも、「貴学」の代わりに「貴校」という敬語表現が使われ、いずれの場合でも相手の学校・大学に対して非礼のないよう振る舞うことが大切になります。

当校

「当校」という言葉は「当てはまる学校」、「当該する学校」、「本校」などと同義の言葉で、この「当校」という言葉はそもそも敬語表現としては認められません。ただ「自分の学校がその学校です」と言う場合に「当該する学校」という旨で使われる言葉であり、「本件」や「当該資料」などと同じ扱いの言葉になります。

母校

「母校」という言葉も「自分の学校」、「自分の出身校」という意味を伝えるだけの言葉であるため、本来は敬語表現として認められません。ただ面接時をはじめ、相手に対して「自分の学校」という旨を伝える際に「わかりやすい言葉」でありつつ、なお響きが丁寧できれいな印象を与えることから、ビジネス用語や敬語に近い表現として定着しました。

そのため、「当校」という言い方とは違い、この「母校」という表現は面接時でも履歴書でも、公に認められる式典・礼典でも使われることが多く、敬語ではないにせよ、場面や状況によって公式の面前での常用語として認められるようになりました。

卒業校

「卒業校」という言葉は「自分の学校」と言う場合に単刀直入な表現となり、主に公式文書（履歴書や申込書などのフォーマット）でも、そのまま「卒業校」という表記で「自分の学校」について書く欄が設けられていることが多いです。

面接時でも「自分の学校」について言う場合に「わたしの卒業校では」などの言い方をしても印象を損なうことはなく、かえって丁寧な表現とも受け取られるでしょう。

しかし一般的に「母校」や「貴学」、「貴校」という短い表現が好まれる常識があるため、たいていの場合は「卒業校」とは言わず、「母校」や「貴学」、あるいはわかりやすく「出身大学」などというはっきりした言葉で伝えられる場合が多いです。

学び舎

「学び舎（まなびや）」という言葉は「学校」を意味し、特に「自分が学業を修めた学校の校舎や建物そのもの」を指す言葉として用いられます。主に「建物」を指す意味合いがあるため、履歴書や面接時に「学び舎」という表現をすることは少なく、「母校」や「貴学」、「卒業校」の表現に比べて、やや使われない言葉として認められます。

またいわゆる俗語的な響きも「学び舎」にはあるため、面接や履歴書を書く時などには少し「くだけた表現・くずれた表現」ともなりがちで、かえって印象をよくないものにしてしまう可能性もあります。