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「見ましたか」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年06月16日

「見ましたか」と気軽に聞ける相手の場合は、そのままの言い方で問い掛けますが、ビジネスや改まった場では、「見る」ことそのもの以外にもいろんな意味を含んでいる場合もあります。この記事では、「見ましたか」の敬語表現や含まれた意味について、例文を交えて紹介します。

「見ましたか」の敬語表現

ビジネスシーンのやり取りでは、さまざまな場面で「見ましたか」と確認する機会があるでしょう。「見ましたか」と確認したい意向を敬語で表現するとき、「見る」という行動を起こす人に対する敬語なのか、「見ましたか」と確認する行動を起こす人に対して敬語で表現するのかについて、次の項目で説明します。

尊敬語

「見ましたか」と確認する場合、見る人が自分の上位に当たる人の場合は、「見る」という相手の行動を表す部分を尊敬語で表現します。「見ましたか」という質問形式なので、言い方を変えることがなければ「見ましたか」を敬語で言い表すのであれば、尊敬語で表現されることが大半と言えるでしょう。

謙譲語

謙譲語を使って「見ましたか」という問い掛けをしたい場合、自分の視点で問い掛ける形になるので、言い換えの表現「見てもらう」の質問に当たる「見てもらえましたか」に置き換えて適切な敬語を使う必要があります。その場合は、「もらえましたか」の部分を「いただけましたか」と謙譲語で表現します。

「見ましたか」の敬語での使い方

前の項目で、「見ましたか」と訊ねる敬語表現は、基本的には、相手が「見る」行動をとるため、尊敬語で表すと述べました。この項目では、さらに詳しく場面や見る対象別で「見ましたか」という聞き方の敬語表現を紹介していきましょう。

敬語の種類

見る対象をどの程度見るか、という違いから、「見ましたか」という質問の敬語表現が変わってきます。

見る対象になっているアイテムが、特に注視する必要のないものであれば、「見られましたか」より丁寧であれば「御覧になりましたか」と尊敬語で表現します。

見る対象にされているアイテムに注視する必要がある場合は、そのアイテムが文書の場合は「ご一読いただけましたでしょうか」と、相手を高めた尊敬語の表現で訊ねましょう。「ご一読」という訊ね方をすることで、内容の確認や理解を含めた認識を求めているというこちらの意向が伝わる聞き方になります。

よく見てもらいたいアイテムが文書ではないときであれば、「ご一覧いただけましたでしょうか」と、「ご覧になる」よりも少しかしこまった表現で聞いてみましょう。会話で「ご一覧」という表現を使うことはあまりないので、文書で確認するときに使われる敬語表現の1つとなります。

「ざっと見たかどうか」の意味での「見ましたか」の使い方

取引先の相手や上司と、他愛のない世間話や仕事と関係のない話題を楽しむことで、互いの人となりを理解し合うことができ、仕事も円滑に進行するようになった、という経験談をネットのブログやSNSで語られていることがあります。

例文:このドラマは、部長が毎週奥さんと見られていると仰っていたので、私も昨夜は見たんですよ。部長もご覧になりましたか。

この例文では、「部長が見る」ということについて、「見られている」と「ご覧になりましたか」の2種類の表現で敬語を使っています。最初の「見られている」については、以前に部長から「見ている」という言葉を受けて丁寧語の「見られている」という丁寧語で表現をし、後者は自分が部長を高めた形で尋ねるので「ご覧になりましたか」と尊敬語を使っています。

「注意深く見たかどうか」の意味を含んだ「見ましたか」の使い方

ビジネスの場で「見る」という意味に、確認する意味も含めた「見ましたか」と敬語で尋ねる機会が一番多いと言えるでしょう。次の例文は、口頭で述べるときにも、文書で伝えるときにも使える敬語表現になります。

例文:先にお配りした2枚目の資料をご覧いただけましたでしょうか。

上記の例文は、口頭で述べる、またはメールやチャット会議などで文章による問い掛けを想定しての文章になっています。眺めるだけでなく、内容確認の有無についての問い掛けも含めた「見ましたか」の敬語表現は、このような尊敬語で言い表します。

尊敬語の似た表現として、「ご覧になりましたでしょうか」などもビジネスの場で使えます。

メールでの「見ましたか」の敬語表現の使い方

メールを始めとしたビジネス文書は、多くの人に共有されることが多いでしょう。自分の上位に当たる取引先などの組織の中で、より上位の人が見る場合でも失礼のないよう、より丁寧な尊敬語となる敬語を使うほうがよいでしょう。

例文:先般お届けした商品の仕様書をご高覧いただいておりますでしょうか。

「ご高覧」は、口頭で伝える機会がない「見る」の敬語表現となります。口頭では堅苦しくなりがちな表現ですが、改まった文書などで「見ましたか」と訊ねるときは、「ご覧いただいておりますでしょうか」よりも丁寧でかしこまった「見ましたか」の敬語表現です。

「見ましたか」を敬語表現するときの例文

ここまでの各項目では、「見ましたか」と相手に問い掛けるとき、見る対象が何であるかによって、「見ましたか」に相当する敬語が変わる、と述べてきました。見る対象が何であるかのほかに、相手と自分の関係や、訊ねる場の雰囲気によっても「見ましたか」と訊ねる敬語の度合いが変わるときもあります。

イベントで参加者に問い掛けるときは丁寧語でもOK

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初回公開日:2018年03月02日

記載されている内容は2018年03月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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