「すごく」の敬語表現・すごくの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年09月13日
「すごく」を別の形で敬語表現に取り入れる際の例!
「すごく」を別の形で敬語表現の中に取り入れる時には、「すごい」や「すごくて」などの形で使用されます。
すごい
「すごく」は「すごい」の連用形ですので、「すごい」の方が基本的な形と言えます。話し言葉としての印象が強い「すごく」の元になる「すごい」も話し言葉だと言われているため、ビジネスシーンなどの改まった場においては、「すごい」もメール・文書などの文面では使用を避けます。口頭では使用できますが、基本的には「すごく」の言い換えとなる言葉を用いる方が無難です。
敬語表現の中で使う時に、よく聞こえてくる使い方は「すごいですね」や「すごいことだと思います」などです。
すごくて
「すごくて」は「すごく」に、強調するための意で「て」を付けた表現です。つまり、「すごく」の言葉を「強調した表現」ということです。「すごく」の意味「程度が高過ぎる」が「より強い状態にあることを示す」ということではなく、「すごく」という「言葉そのものを強い印象で伝える表現」になります。「もうすごくてすごくて」といった使い方をされることもあります。
敬語表現の中では「〜がすごくてですね、〜なんですよ。」といった形で使用されることもあります。
「すごく」の言い換えとなる類語は?
「すごく」は、ビジネスシーンのような改まった場・きちんとした場=敬語を要する場には不向きな言葉だとお伝えしてきました。それでも、「すごく」や「すごい」といったことを敬語を要する場で使用したいこともあるでしょう。そのような時には、「すごく」の言い換えとなる類語を用います。
「すごく」の類語でありながら、ビジネスシーンでも使用できる言い換えを確認しておきましょう。
大変
「大変(たいへん)」は、「すごく」および「すごい」の改まった表現です。「大変」には「大きな異変・大きな危険や損害をもたらしそうな重大なこと・対処が容易ではないこと・普通の程度を甚だしく超えている」といった4つの意味が存在しますが、「すごく」の類語になる意味は「普通の程度を甚だしく超えている」です。
あとの3つの意味は名詞・形容動詞として「大変」を使う時の意味であり、「すごく」の類語になる意味は副詞として使う際の意味になります。「すごく寒いです」の「すごく」を「大変」に言い換えると、「大変寒いです」となります。他にも、「大変大きな魚です・それは大変良いことです」などの例文もあります。
「大変」は「すごく」の改まった表現として、話し言葉だけでなく、書き言葉としても使用することができます。メールや文書といった文面のものも含め、ビジネスシーンでは「大変」を使うことが無難と言えます。
とても
「とても」は漢字で書くと「迚も」になりますが、この漢字表記はあまり見かけないように、一般的には「とても」というひらがな表記で使います。意味は「非常に・大変」で、1つ前の類語「大変」と同じく「普通の程度を甚だしく超えている」ことを表します。
「すごく」のように日常の中で使われる言葉ですが、「すごく・すごい」よりも落ち着いた印象を持つため、ビジネスシーンにも向きます。ただ、「すごく」と同様に話し言葉とされているため、メールや文書などの文面のものには使わない方が良いでしょう。
「とても」は強調した言い方にする時、「とっても」の形で用いられることもあります。ビジネスシーンのような改まった場においては「とっても」を使用することはおすすめしませんが、口頭で「とても」を強調したい時に「とっても」が用いる人が全くいないわけではありません。
非常に
「非常に」の意味は、「程度が甚だしい」です。「すごく」や「大変・とても」が持つ意味と同じことになるため、「すごく」の類語として扱えます。敬語表現においては「大変」に似た印象を持つため、ビジネスシーンでも問題なく使用することができます。また、書き言葉に適した言葉でもあります。「大変」と同様、ビジネスシーンで無難な「すごく」の言い換えです。
極めて
「極めて」が持つ意味は「この上なく・非常に」ですので、「非常に」の意味「程度が甚だしい」と同じことを表しています。つまり、「すごく・大変・とても」と同じ意味です。ただ、「極めて」には「この上なく」の意味も含まれるため、「これ以上となるものがないくらい程度が高過ぎる」ことを表す時に使います。
「極めて」は「大変・非常に」と同様、書き言葉にも適した表現で、ビジネスシーンでの使用にも向きます。使い分けとしては、単に「程度が高過ぎる」ことであれば「大変・とても・非常に」を使い、「これ以上ないくらい高過ぎる」であれば「極めて」を使用します。
大層
初回公開日:2018年03月09日
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