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「というのも」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年03月05日

何かを説明するときの接続詞に「というのも」という言葉があります。しかし、この言葉を敬語と一緒に使うときや、敬語として使うときにはどのように使えば良いのでしょうか。この記事では「というのも」という言葉の敬語での使い方について詳しくご紹介します。

まず、「というのも」の類語になる言葉についてご紹介します。

という理由で

「というのも」という言葉は「前に言ったことについて説明するときに使う接続詞」であると、上記でもご説明しました。「説明する」というのは「理由を話す」とも言い換えることができますので、「という理由で」という言葉は「というのも」と似た意味を持つ言葉であるといえます。

この言葉を敬語で使うときには、「と言います理由で」や「と申します理由で」とは言いません。「という理由で」の「いう」は「言う」ではないからです。「という理由で」の「いう」は、この言葉の前にある事柄が理由であることを示すための言葉です。

ですので、「という理由で」という言葉を敬語にすることはできません。敬語と一緒に使うことはできますので、その場合には前後につく文章を敬語にすれば良いと言えるでしょう。例えば「私1人では心もとないという理由で、本日はこちらまでついてきていただきました。」といったように使います。

ので

「ので」も「というのも」と同じように、「ので」の後に続く文章が、前に語られた文章の説明をするときに使う接続詞です。「というのも」が文頭でも使える接続詞であるのに対して、「ので」は文頭で使うことはなく、文と文の間に挟まって使う接続詞であるといえます。

例えば「冷蔵庫にあった苺がなくなっている。家族が食べたからだ。」という文章を接続詞を使って繋げるときのことを考えてみましょう。「というのも」を使うと「冷蔵庫にあった苺がなくなっている。というのも、家族が食べたからだ。」と二つ目の文章の文頭にきて、文章を繋げることができます。

一方、「ので」を使うと、「家族が食べたので、冷蔵庫にあった苺はなくなった」ということはできても、「冷蔵庫にあった苺がなくなっている。ので家族が食べたからだ」とは言えません。このように、「ので」は文の間で使うことはできても、文頭にきて文章を繋げることはできない接続詞です。

ですので

「ですので」も「というのも」と同じように、前に語られた文章について、その理由を説明するときに使う接続詞です。この言葉も、先ほどご紹介した「ので」と同じように文頭で使うことはできません。

これは「生物ですのでお早めにお召し上がりください」ということはできても、「生物です。ですので、お早めにお召し上がりください」とは言えないということです。一見自然な文章ですが、「ですので」に含まれている「ので」という接続詞の使い方からすると誤りであると言えます。

文頭に来る接続詞

「というのも」と同じように、文頭にきてその前に語られたことについて説明する接続詞もあります。この項では、そうした接続詞についてご紹介します。

そのため

「そのため」も「というのも」と同じように使うことができます。「そのため」という言葉はこれ自体を敬語にすることはできないので、敬語として使う場合には「そのため」の前後の文章を敬語にします。

「その花はそのままにしておくと枯れてしまいそうでした。そのため、私は水を与えました。」というようにです。「そのため」を使う場合には、前にある文章が「そのため」の後に続く文章の理由になるところが、「というのも」とは逆であり、違いであるといえます。

したがいまして

「したがって」の敬語の表現です。「したがって」は「したがう」の活用形で、これを敬語にすると「したがいます」になります。この活用形が、「したがいまして」です。この接続詞も、「そのため」と同じように「したがいまして」の前に来る文章が、「したがいまして」の後ろに来る文章の理由になります。

上手に接続詞を使い分けて分かりやすく説明しよう!

いかがでしたでしょうか。「というのも」という言葉について詳しく説明してきました。「というのも」に限らず、接続詞はうまく使うと文章をスマートにしたり、伝えたいことを分かりやすく伝えることができます。多くの接続詞の使い方を知って、その時々に合わせて上手に使い分けられるようになると良いでしょう。

初回公開日:2018年04月12日

記載されている内容は2018年04月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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