「いくら」の敬語表現・いくらの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年07月01日
知らないと恥ずかしい「いくら」の敬語表現
今回は「いくら」の敬語表現についてお伝えさせていただきます。「いくら」と言われて皆さんは何を想定するでしょうか。お店で買い物をするときに「これ、いくらですか」と誰かが言っているのを聞いたことありませんか。
そう、「いくら」とは金額に関する言葉です。店員さんに値段を尋ねるときに「これ、何円するの」「これ、どれくらいするの」と直接的に聞くより、値段を「いくら」に直して聞く方が表現も柔らかくなりますし、お互いにやさしい気持ちになれます。
4月から社会人になる方も、既に社会人の方にもぜひ覚えていただきたいのが、重要敬語表現の一つであるこの「いくら」の敬語表現です。今回はこの「いくら」の敬語表現についてまとめてみましたので参考にしてください。
「いくら」の敬語表現
「いくら」が何を意味するか分かったところで、「いくら」の敬語表現についてお話をさせていただきます。「いくら」は値段を尋ねるときの丁寧な言い回しではなかったのかと考える人もいるでしょう。取引先との商談時に商品を見せられて「これはいくらですか」と聞くのは失礼に当たります。
商談ではその先もその人にお願いするかどうかというのが決まると言っていいくらい発する言葉は大切です。できる社員という評価を得るために的確な敬語表現をマスターしておくとよいでしょう。それでは、「いくら」を敬語表現に直すとどのような表現になるのでしょうか。正しくは「いかほどでございますか」という表現になります。
「いくら」の敬語での使い方
「いくら」の敬語表現が分かったところで、ひとつおさらいをしてみましょう。皆さんは敬語にはどのような種類があるかお判りでしょうか。次にお伝えするのは「いくら」の敬語表現がどの敬語に当てはまるか、そしてどのように使うとよいのか、メールでの使い方は何に気を付ければよいかについてお伝えします。
敬語にはどのような種類があるの?
皆さんは敬語にはどのような種類があるのかお判りでしょうか。はい、尊敬語、謙譲語、丁寧語の3種類があります。それぞれがどのように違うかご存知でしょうか。
尊敬語というのは自分より目上の人に対して使う言葉です。謙譲語とは目上の方に対して自分をへりくだるときに使う言葉です。最後に丁寧語は、話し手が聞き手に対して敬意を直接表したり、改まった気持ちで話す言葉です。
「いくら」と敬語の関係
さて、「いくら」を敬語に直すと「いかほどでございますか」という表現になることは先の章でお伝えしました。それでは敬語の三要素が分かったところで、この「いかほどでございますか」が尊敬語、謙譲語、丁寧語のどの種類に当てはまるのか考えていきましょう。
該当する敬語の種類さえ把握していれば、どういうときにこの「いくら」の敬語表現を使えばよいか一目瞭然になります。実はこの「いかほどでございますか」は丁寧語です。
「いくら」の正しい使い方
大事な商談時、取引先の人に値段を尋ねるときに「これいくらですか」と尋ねる人はまずいないでしょう。そもそもこの「いかほどでございますか」は敬語の3要素の中の丁寧語に分類されています。ここからは「いくら」を丁寧語に変換して表現するときの正しい使い方についてお伝えしましょう。
対面時の使い方
取引先の上司に値段を聞くときに「これいくらですか」と尋ねてしまっては顰蹙(ひんしゅく)を買うだけです。その場合は、「お値段はいかほどでしょうか」または、「ご予算はおいくらでしょうか」と尋ねると以後の商談がしやすくなります。このような言い回しは接客の場面や電話での問い合わせなどで使います。あまり使わない言葉なのですが、非常に上品な表現法なのでマスターしておくとよいでしょう。
メールでの使い方
初回公開日:2018年03月20日
記載されている内容は2018年03月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。