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「お会いする」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現

更新日:2024年09月24日

敬語表現である「お会いする」という言葉ですが、間違った使い方をしていませんか?敬語で「お会いする」を使うときに、間違えた使い方をすると、相手に対して失礼になってしまう可能性があります。今回は敬語「お会いする」の意味や使い方についてご紹介します。

敬語「お会いする」の例文

「お会いする」は使う対象によって使い方が違うことが分かりました。ここでは、実際に使うときのために、いくつか例文をご用意しました。今後、日常生活やビジネスシーンなど、「お会いする」を使う機会が出てきたときに、参考にしてみてください。

謙譲語の例文

「お会いする」は謙譲語です。自分がへりくだって使います。例えば、「今日は取引先の課長とお会いする予定です」「〇〇さんとお会いすることを楽しみにしています」というように使います。「お会いする」は少し言い方を変えて使うこともできます。

「お会いする」を「お会いしたい」と変えて「直接お会いしたいのですが、ご都合はいかがでしょうか」と使うこともできます。また、「お会いできる」と変えて「お会いできてうれしいです」「お会いできることを楽しみにしています」というようにも使えます。

謙譲語の「お会いする」は実際に会う以外でも、メールや手紙など、さまざまなシーンで使える言葉です。いくつか言い回しを覚えておくと便利でしょう。

尊敬語の例文

尊敬語では「お会いする」ではなく、「お会いになる」と敬意の対象の行動に対して使います。尊敬語は目上の人や上司が使う対象になります。「先ほど部長とお会いになられていた方が新しい課長です」「課長は取引先の責任者とお会いになられたそうだ」というように使います。

「お会いになる」の他に、「会われる」も「会う」の尊敬語です。先ほどの例文を「先ほど部長と会われていた方が新しい課長です」「課長は取引先の責任者と会われたそうだ」と使うこともできます。しかし、「会われる」は受け身に聞こえてしまう場合があり、違和感を感じることもあるので、敬語表現では「お会いになる」と使ったほうが無難です。

「お会いする」の別の敬語表現例

色々なシーンで使える敬語の「お会いする」ですが、この「お会いする」という言葉は、別の敬語表現では何と言えばいいのでしょうか。ここではいくつか、「お会いする」と同じ意味で使われる敬語表現をご紹介します。どうぞご覧ください。

お目にかかる

「お目にかかる」も「お会いする」と一緒で「会う」の謙譲語です。なので、「お会いする」をそのまま言い換えて使うことができます。注意点は「お目にかかる」も「お会いする」と同様に謙譲語なので、自分が誰かに会うというときに使います。「課長にはもうお目にかかりましたか?」と使うのは「お目にかかる」対象が課長になってしまうので間違った使い方です。

例えば、「本日はお目にかかれて光栄です」「〇〇様にお目にかかれることをうれしく思います」というように使います。自分が相手に会ったという行為に対してへりくだって「お目にかかる」と使います。

お目もじする

「お目もじする」は「お目にかかる」と同じ意味で使われる言葉です。「お目もじする」と「お目にかかる」の違いは、「お目もじする」という言葉が女性が目上の人に対して使う言葉ということです。なので、男性は使用することはありません。女性言葉の「~だわ」などの表現と同じ使われ方なので、珍しい表現だからと言って、安易に使わないようにしましょう。

「お目もじする」は女性が使うと、奥ゆかしい表現になりますが、話し言葉では近年あまり使われていません。手紙などで使うと、送った相手に上品で好印象を与えることができる言葉です。

お目通りする

「お目通りする」は目上の人に会うという意味で、「お会いする」「お目にかかる」と同じ意味で使われる言葉です。「お目通りする」という言葉も古風な言葉なので、「お目もじする」と同様に、近年はあまり使われることはありません。この言葉も、手紙などではたまに使われる言葉です。

「お目通り」と似た言葉で「お目通し」という言葉があります。「お目通し」という言葉になると、書類などに目を通すという意味になり、「お会いする」とは違う意味で使われます。「お目通し」はビジネスでも使われる言葉ですが、「お目通り」が人に会うという意味に対し、「お目通し」は書類などの書き物に目を通すという意味なので、使い方を間違えないように気をつけましょう。

敬語を自分の強みにしよう!

敬語の「お会いする」という言葉は、ビジネスシーンではもちろんのこと、日常生活でもよく使われる言葉です。「お会いする」という言葉は、使う対象によって尊敬語で使うのか、謙譲語で使うのか変わってくる、少しややこしい言葉です。使い方を間違えてしまうと相手に対して失礼な表現になりかねません。

しかし、逆に言えば、ちゃんと「お会いする」の敬語表現を理解して使えば、色々なシーンで使えて、使える相手も広がっていきます。少し大げさな言い方になりますが、その分コミュニケーションも広がっていく可能性があります。

敬語はビジネスでも日常生活でも、絶対に必要な表現です。「お会いする」もよく使われる敬語表現の1つです。しっかりと敬語の意味と使い方を理解していれば、不安にならずに堂々と使うことができます。敬語をしっかり使える人は信用や信頼も得やすいです。敬語をしっかりと理解して、自分の強みにしていきましょう。

初回公開日:2018年03月22日

記載されている内容は2018年03月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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