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「思われる」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現

更新日:2024年02月23日

「思う」の尊敬語「思われる」ですが、「思われる」は敬語だからと間違った場面で使っていたりしていないでしょうか。そんな「思われる」ですが、言葉の主体によっては相手に失礼に捉われたり誰の事を言っているのかわからなくなってしまいがちです。確認していきましょう。

丁寧語で「思われます」という言葉を用いて相手に言い表す際は、誰がどう考えてもこうなるという事を相手に伝える際に使う事もできます。

例として「この看板では、この先に温泉があると言っているように思われます」と言うように、自分が思った事に関しても誰がこれを読んでもそう解釈することができるような事を相手に伝える際に使う事もできます。相手に自分が思った事を丁寧語で伝える際は「思います」と客観的に伝える必要はないので、使い分けて相手に伝えることが必要になってきます。

尊敬語

相手主体である際に尊敬語である「思われる」を使う事ができますので、尊敬語での「思われる」はそのまま相手に伝えることができます。例としましては、「そちらが思われるように、こちらでも対応いたします」というように相手が思っている事に対して「思われる」という言葉をそのまま使う事ができます。

相手にこちら側がした物事に対しての感想を聞きたい際にも相手が思った事を聞く言葉として、「どのように思われましたか」というように「思われる」を疑問文として使う事ができます。

謙譲語

では謙譲語で「思われる」をどのように使う事ができるのでしょうか。答えは「謙譲語で思われるをそのまま使う事ができない」という事になってしまいます。

こちら側が思ったことであれば、「思われる」という言葉は少し相手に疑問を持たれてしまいます。「思ったのはご自分なのに「思われる」と客観的なのは本当はそちらで考えたわけではないのでしょうか」と言うように伝わりかねないです。

こちら側が思う事を相手に伝える際は、はっきりとこちら側が思っているという事を相手に伝えるためにも謙譲語で「存じます」と言う言葉を使う事が最適です。例としては、「そちらのご意向を存じ上げておりますので、その事を踏まえて対応いたします」と言うように表現することができます。

「思われる」の別の敬語表現例

ここまでで「思われる」という言葉を用いて、どのように相手に表現することができるのかを考えていきました。どのような時に「思われる」という言葉を使う事ができるのかも知る事ができたことでしょう。

相手主体であるときに、何か思われたことをこちらから伝える際に「思われる」という言葉を使う訳ですが、その言葉を使わずに相手に同じ意味合いを持つ言葉で使う事ができないのかも考えていきましょう。そうすることで、言葉のニュアンスの違いも鮮明に相手に伝えることができ、語彙力も高くなってきます。

みえる

「思われる」という言葉以外に相手に同じようなニュアンスを伝えられる言葉として、「みえる」と言うような言葉があります。「見える」と同じ意味で、「そう言う風にとらえることができる」という言葉を「そう見えます」と言うように伝えることができるように、「みえる」という言葉を使う事ができます。

敬語表現で相手に伝えるとするならば、そのように拝見することができますと言うように謙譲語表現として言い伝えることができます。しかしこの場合、文面だけの場合は見るものに対して「このように思います」というニュアンスが相手に伝わらないので口頭であったり、地図など見て思うような物に対してのみ「思われる」と同じニュアンスで使える言葉にもなってきます。

らしい

「思われる」という言葉以外にも思ったような事を相手に伝える際に「らしい」という言葉を使った事のある方は多い事でしょう。この「らしい」ですが、これこそ自分が思った事に対して使うには不適切な言葉遣いでもあります。相手が思った事に対して「~らしいですね」というような表現も、まるで「私はそう思いませんが」というような反語を連想させてしまいます。

感じる

「思われる」という言葉を使う以外にも「感じる」の尊敬語、「感じられる」という表現も同じ場面で使いやすい言葉遣いに当たります。感じるを敬語表現として使う際は色々な使い方ができますが、思う事と感じることは実際意味合いが変わって来てしまいます。

「思われる」は尊敬語なので尊敬語として「感じられる」を例に挙げるとするならば、「ここのお店は美味しいと思われますか」というような言葉に対して「ここのお店は美味しいと感じられますか」という言葉では時系列が変わってしまいます。

しかし「私の講演を聞いてどのように思われましたか」というような言葉と「どのように感じられましたか」という言葉では、似たような言葉のニュアンスとして相手に伝えることができてしまいます。

適切に「思われる」を敬語に

少しの表現で言葉はニュアンスを大きく変えてしまいかねないことがわかって頂けた事でしょう。「思われる」と言葉一つ考えてみても、このようにどのようにその言葉を言い表すことができるのかも変わってきます。

そのまま「思われます」と敬語表現として伝えることができれば、こちらの事を相手に失礼のないように「存じます」と伝えられるかでビジネスはもちろん、相手の印象もかなり変わってきます。

初回公開日:2018年03月28日

記載されている内容は2018年03月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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