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「お口に合ってよかったです」の敬語表現・使い方・別の敬語表現

更新日:2024年01月15日

食べ物を送って相手に喜んでもらった時、どんな返答をしますか。「お口にあってよかったです」そのような場面で用いられる、気遣いの言葉です。しかしこの言葉は口に出しみると幼い印象が残ります。「お口にあってよかったです」のビジネスで使える敬語の形をご紹介します。

お口に合ってよかったですは、やや敬意が足りない表現です。そのため同じ意味で敬語の表現を用いて表すなら、「喜んでいただけて何よりです」など謙譲の敬語の表現にして用います。

お気に召していただきましてありがとうございます

口に合うということは、気に入ったということです。そのため「気にいる」の謙譲の敬語表現である「お気に召す」を用います。「お気に召していただきまして」に感謝を示す「ありがとうございます」を付け足すと、「お口に合ってよかったです」と同じ意味になり、かつ敬意を示した敬語表現になります。使い方はお口に合ってよかったですと同じです。

[例文]
相手:「この間いただいたクッキーとても美味しかったわ。ありがとう」
自分:「お気に召していただきましてありがとうございます」

喜んでいただいて何よりでございます

目上の相手に「ありがとう」と言われた時に、オールマイティに使うことができる便利な返答です。謙譲の敬語表現をしています。「何より」は「どんなことよりも」や「この上もなく」と最上の事柄を表す際に用いられる単語で、謙遜した表現になります。

「何より」は「一番良い」というニュアンスで使われます。「一番よかったです」だと、やや上から目線の言い方ととられてしまう場合もあるため、「何よりも」を用いて、控えめな表現にします。

何よりは「よっかた」「安心した」「嬉しい」などプラスの気持ちを強調することに使え、また「何より〇〇です」の〇〇に入る言葉が見つからない場合には、ただ「何よりです」と使うことができます。

[例文]
相手:「この間いただいたクッキー、とても美味しかったわ。ありがとう」
自分:「喜んでいただいて何よりです」

別な「お口に合ってよかったです」の敬語

敬語表現で、「お口に合ってよかったです」を他に言い換えをする時に、上記の「お気に召して」や「喜んでいただけて」があります。そのほかに、贈り物を手渡す時などはどのような言葉を添えて渡すと、丁寧な心遣いが伝わるのか、また相手がものを確認する前にお礼を言われたときの、返し方はどのようなものがあるのでしょうか。

お口に合いますかどうか

「お口に合いますかどうか」は、食べ物の贈り物をする場合に用いられる謙遜の表現です。これは、「あなたの好みに合っているといいのですが」ということを伝える気遣いを伝える言葉で、「近所で評判のお菓子屋さんのケーキなのですが、お口に合いますかどうか」と使います。

お口に合いますかどうかをもっとへりくだると「お口汚し」になります。「お口汚しにいかがかと思いまして、お持ちしました」と自分の持ってきた食べ物を「口を汚すもの」としてへりくだり、控えめに表現する方法です。

例文

それでは、実際の会話を想定した例文をご紹介します。

相手:「いらっしゃい。今日は楽しんで行ってね」
自分:「お招き有難うございます。これは私の地元の特産品です。お口に合うかどうかわかりませんが、どうぞ召し上がってください」

相手:「いらっしゃい。今日は楽しんで行ってね」
自分:「お招き有難うございます。これは私の地元の特産品です。お口汚しにいかがかと思いましてお持ちしました。どうぞ召し上がってください」

心ばかりのものですが

「お気に召していただけたら幸いです」の他の言い換えです。食べ物の贈り物だけではなくオールマイティに使うことができます。この言葉の下地には「何を送れば喜んでもらえるのか、色々考えました」「気に入ってもらえたらいいのですが」という気持ちが込めらた、謙虚で控えめな敬語表現です。

同じ使い方に「つまらないものですが」がありますが、心の機微を読むのが今よりの柔軟だった一昔前では、十分謙遜を表す言葉として活躍していましたが、この頃は「つまらないものを渡すのか」と怒り出す人もいると言います。

そのため、「つまらないものですが」「粗末なものですが」とへりくだることなく、「気持ちを込めて考えました」というニュアンスの「心ばかりのものですが」を用いると良いでしょう。

また、食べ物なら、「甘いものがお好きだと伺いましてお持ちしました」などと婉曲な表現を避けて素直に伝えても良いでしょう。

お口に合ってよかったです

「おいしものをありがとう」の返答に、選んだものを気に入ってくれてよかった、好みにあって嬉しい、ということを表現する「お口に合ってよかったです」は、敬語の表現としてはやや稚拙ながらも、とても素直な良い言葉です。

贈り物をする時にはどんなものが良いのか、どんな嗜好なのか悩みます。特に食べ物は嗜好が別れるところです。また限定品などの普段は手に入らないお店のものなどは「相手に食べさせたい」と望んで手に入れます。

その悩んだり、望んで贈ったものが相手の好みに合致したときの嬉しさは皆が経験あることでしょう。その嬉しさを「お口に合ってよかったです」や「喜んでもらえて何よりです」と短い言葉で表現することで「品のいい人」という印象を残すことができます。

品の良い言葉のストックを貯めよう

ひと昔前はあふれていた「お口に合ってよかったです」と同じような気遣い言葉は、昨今ではあまり聞かれなくなりました。「お口汚しですが」「おもたせで申し訳ないですが」などのさりげない気配り言葉のストックを身につけて、品が良い印象を残す言葉美人を目指しましょう。

初回公開日:2018年03月29日

記載されている内容は2018年03月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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