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「見た」の敬語表現・見たの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年08月06日

皆さまは目上の人に「見た」ということを伝える際にどのような言葉を用いていますか?普段何気なく使っている敬語の中には、もしかしたら正しい使い方ではないものもあるかもしれません。今回は「見た」という言葉をテーマに、敬語の種類や使い方、表現方法などをご紹介します。

「見た」の意味や同音語との違い

「見た」という動作は無意識のうちに常日頃行っている行動の内のひとつです。普段気にかけることはめったにないであろう「見た」というこの動作に今回は注目していきましょう。まずは基本である意味について触れていきます。「見た」という言葉は「見る」の過去・完了形です。その「見る」という言葉の意味は「目で事物をとらえる。見物・見学する」などさまざまなものがあります。

複数存在する「見た」の同音語の使い分けや意味の違いは皆さまはご存知でしょうか。それぞれ使われている漢字の意味を知れば自然と使い分けることができるようになりますので一緒に考えましょう。

「観た」

まずはもっとも間違えやすい「観た」という言葉についてです。「観」という漢字は「よく見る。外から見た感じや様子」といった意味を持っています。観光・観覧・参観・拝観・傍観・観察・観測などさまざまな二字熟語に使われている漢字です。

これらのことからわかるように、「観た」という言葉は演劇や芝居、景色、試合や映画などを、身や念を入れて見物したときに用いられる同音語であるということが考えられます。

よくある疑問として挙げられるのは、TVをみたときに使うのは「見た」か「観た」なのかというもの。この場合はTVをみた姿勢によって使い分けられるということが正解です。スポーツの観戦や大好きなアニメなどに熱を込めてみた場合は「観た」を用い、会話や食事をしながらみたときは「見た」を用います。

「視た」

では次に「視た」という言葉について考えてみましょう。こちらは「観た」に比べあまり使うことがないように思えますが、この言葉にもしっかりと用いるべき場面はあります。「視」という漢字は「気を付けて・注意してよく見る」という意味があり、視覚・視察・監視・検視・重視・敵視などの言葉に使われています。

使われている二字熟語からわかるようにこの「視た」は「見た」「観た」よりもより注意してはっきりまっすぐ見るというときに用いられます。陸上競技でのタイムを計るときや、入試での不正がないか見回るときなどに使われます。

「見た」の敬語表現

「見た」という言葉の意味や同音語の使い分けについて学んだところで、さっそく今回のタイトルにもある敬語表現について考えていきましょう。ビジネスの場では確認や把握のために、「見た」ということをあえて口にしたり文字に起こして伝えることが少なからずあります。そのときに間違った使い方をして恥をかいてしまわないように正しい敬語の表現方法を身に付けましょう。

まずはビジネスシーンでの伝達方法の基本である敬語の種類やそれぞれの定義、使い分け方について触れていきます。

尊敬語

始めに、ビジネスの場ではもっとも使うことの多い尊敬語からおさらいしていきましょう。尊敬語は上司やお客様など目上の人の行動・言葉を表す場合にのみ使い、敬意を示すことのできる敬語です。

例えば「食べる」は「召しあがる」、「来る」は「いらっしゃる」など言葉そのものの形を変えて表現したり、「聞く」を「お聞きになる」のように「お・ご~になる・なさる」という形式に当てはめて表現したりします。

謙譲語

謙譲語というのはその名のとおり、自分や自分の身内・組織をへりくだって言い、相手に敬意を示す敬語のひとつです。「食べる」は「いただく」、「来る」は「参る・伺う」というように尊敬語と同じように言葉そのものの形を変えて表すものがほとんどです。また「聞く」は「伺う」の他に「お聞きする」という使い方もできます。これは謙譲語の「お・ご~する」という形式に当てはめた表現方法です。

畏まった表現が必ずしも尊敬語であるというわけではありません。相手の言動を表すときは尊敬語、自分側の言動を表すときは謙譲語です。間違って覚えてしまわないように注意しましょう。

丁寧語

最後に丁寧語についてです。これは物や人に対して丁寧な言葉遣いで表現するというとても使いやすい敬語のひとつです。「食べる」は「食べます」、「来る」は「来ます」というように、言葉の語尾に「です・ます」を付けることで成り立つのが一般的です。

尊敬語や謙譲語との違いは、文章に高めるべき相手の存在が問われないということ。逆に言えば上司やお客様など目上の人に対して使うべき敬語ではないということです。他の敬語に比べてとてもフランクな表現方法ですので、同僚などの同じ目線相手との会話に限定するなど、用いるべきシーンに気を付けて使いましょう。

「見た」の敬語での使い方

敬語の種類やそれぞれの定義を確認しましたがお分かりいただけましたでしょうか。大切なことは何を表現すべきかを理解し、状況に適した敬語をうまく使い分けて表現するということです。では次に今回のテーマである「見た」という言葉の敬語表現について考えていきましょう。敬語の種類をもう一度まとめた上で「見た」の敬語の使い方についてご紹介します。

敬語の種類

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初回公開日:2018年03月16日

記載されている内容は2018年03月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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