「お知らせします」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月22日
「お知らせします」の敬語表現
「お知らせします」という言葉はそのままの表現でも、「御(お)」が接頭辞にあることから謙譲語表現として認められ、ビジネス用語としても「お知らせします」というそのままの表現で「連絡すること」を伝える敬語表現として認められます。
・ご連絡いたします。
・お知らせいたします。
・お知らせします。
・ご連絡させていただきます。
・お知らせさせていただきます。
・ご紹介させていただきます。
・ご通知させていただきます。
これらの言葉・表現はビジネス上のやり取りやプライベートの連絡交換時でもよく使われ、特に謙譲語表現でも尊敬語表現のどちらにでも認められます。
「お知らせします」の敬語での使い方
「お知らせします」という言葉は「話者から相手へ連絡事項を伝える際に使用する二人称の表現」となり、必ず情報の発信者とその受け手の2人が存在することになります。その連絡の受け手が上司や先方会社のお得意さまである場合には特に、「お知らせします」や「連絡します」という言葉は敬語表現で伝えられなければなりません。
ここで「敬語表現の重複」という点に配慮する必要があり、「御(お)」という言葉と「いただきます」という言葉が、あまりに目立って重なると表現としてあまり好ましくありません。基本的な敬語表現としては「ご連絡」という言葉を使う場合は「ご連絡いいたします」となり、「いたします」とする場合は「連絡いたします」とするのが正しい敬語表現となります。
敬語の種類
日本語の敬語表現には大きく分けて3種類あり、1つ目は尊敬吾、2つ目は謙譲語、3つ目は丁寧語で、それぞれの敬語表現が場面や状況によって使い分けられます。
尊敬語は「目上の人に対して話者が一方的に敬意を示す敬語表現」で、謙譲語は「相手と自分の立場や関係性を問わず、話者が一方的にその立場や姿勢を低めて敬意を示す敬語表現」を意味し、この表現はビジネス上でもプライベートでも多くの場面で使われています。
丁寧語は「不特定多数に公示できる丁寧な言葉遣いによる敬語表現」を指し、主に「です・ます調」によって当たり障りのない敬語表現として認められます。よくニュースのテロップやWEBサイトの宣伝広告などの文句に使われています。
「お知らせします」の謙譲語表現
謙譲語の本質から見て「御(お・ご)」を接頭辞に付ける形で「お知らせします・いたします」としたり、「ご連絡いたします」という表現が一般的に取られますが、こうした「御(お・ご)」が付く表現というのは相手への敬意を自発的に話者が表す表現となるため、すべて謙譲語表現として認められます。
つまり「お知らせします」という言葉は初めから謙譲語表現としてあり、また丁寧な言葉遣いによる表現として丁寧語表現にも認められます。
「お知らせします」の丁寧語表現
先述しましたように「御(お・ご)」という表現がある言葉は、謙譲語表現であると同時に丁寧語表現ともなり、「お知らせいたします」や「ご連絡いたします」という表現も普通に丁寧語として認められます。
上記に加えて特に丁寧語表現というのは、「です・ます調」で表記される言葉であれば、そのすべてが丁寧語であるという認識が持たれやすく、現代用語としては公示されているニュースや宣伝文句のテロップなどは「すべて丁寧語」として認められる傾向もあります。
「お知らせします」の柔軟な敬語の使い方
「お知らせします」という言葉には他にもいろいろな表現法があり、「お知らせ」という言葉を別の言葉で伝えたり、あるいは表現全体を変えて敬語表現とする場合などもあります。
・報知させていただきます。
・ご連絡させていただきます。
・連絡いたします。
・ご紹介させていただきます。
・ご伝達させていいただきます。
・コンタクトを取らせていただきます。
・アポイントを取らせていただきます。
・承っております。
・存じ上げております。
これらの言葉も「お知らせします」という意味の別の敬語表現として認められ、主にビジネス用語としては一般的な使用例として使われます。
メールでの「お知らせします」の使い方
初回公開日:2018年03月19日
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