「選んでください」の敬語・使い方・言い換え|ビジネスメール
更新日:2024年09月25日
「選んでください」の敬語表現
普段何気なく用いる言葉の表現も、時と場合によって言い換えなくてはならないことがあります。「選んでください」という言葉にも、いくつかのバリエーションがあります。メール文書の作成で迷ったときや、目上の方との会話などのシーンにお役立てください。
私たちは日本語という美しい言語を使用しています。ぜひ言い方の妙、話し言葉の広がりを存分に生かして、さまざまな方とコミュニケーションをとりましょう。きっと明日が素敵にひらけます。
「選んでください」の尊敬語表現
相手の方を立てるときに用いたいのが尊敬語です。先方への敬意を込めて使いましょう。尊敬語にはさまざまな活用シーンがあります。
言葉の言い換え方を自在に操ることができると、仕事の能率も上がります。単に「選んでください」と言うよりも、はるかに相手の方を敬う気持ちが伝わります。
「お選びいただきたく存じます」
メールの文章などにも適した伝え方です。「選んでください」ということは、相手の方に「選んでもらう」ことになりますので、「いただきたく」となります。
「存じます」と丁寧に結びましょう。他にも、「お選びいただけますでしょうか」、「お選びくださいますでしょうか」といった表現も便利です。
「選んでください」の丁寧語表現
普段の仕事中などに、身近な方と礼節を保った話し方をしたい時に有用なのが丁寧語です。丁寧な物腰と会話表現があれば、ちょっとしたことでも余計な軋轢を生じさせずに済みます。
日常的に使いこなしたい表現で、尊敬語よりはラフに用いることができるコミュニケーション用語です。
俗に言うところの「タメ口」よりも、はるかに穏和な言葉の交流がおこなえます。仕事を遂行していく上で、身につけることは必須となる話し方となります。
「お選びください」
「選んでください」と言われると、どこかぶっきらぼうな印象が拭い去れませんが、こちらの表現であれば、穏やかにこちら側の意向が伝わります。さらに声音の調子をやわらげて伝えると、会話の雰囲気が安定します。
親しみを込めて使うと、会話の流れがスムーズになります。また微笑みも大切です。
「選んでください」のビジネスメールでの使い方
口頭で「選んでください」と聞くのと、メールなどの文書で「選んでください」と読むのでは、受けとる印象が異なります。
パソコンの書体は無機質ですから、コミュニケーションの媒体として使う際には、慎重に言葉を選ぶ必要があります。少しでも改まったメール文書を作成する際には、相手先に応じ、かしこまった表現をいくつも豊富に使いこなせると、業務の遂行が速く済みます。
一通一通のメールを端々まで丁寧に作り込んでから送信する習慣は、トラブルを未然に防いでくれます。「急がば回れ」という考えで、忙しい中でもメール本文の送信前チェックは欠かさないようにしましょう。
目上の方へのメールに
立場上、部下や取引先にあたる相手から「選んでください」とメッセージをメールで受けとったら、どう思うでしょうか。役職上、偉い方になりますと、言葉の端々に滲む相手の本意を注視することがあります。
メールには、メール本文の電子書式以外の情報が伝わりません。どれほどこちらが尊敬の意をもって臨もうと、あるいはその正反対の意を隠し持とうと、文章以外の要素、声音や表情、会話の温度といったものは一切伝わりません。
ここは丁寧すぎるくらい丁寧にテキストを打ち込みましょう。明日の出世がかかっているのですから。
「お選びいただけますと幸いです」
「選んでください」という表現は、言葉上、相手の方に「こうして欲しい」と要求する意味があります。厳密には、こちらが「選んでください」と指示を与えることになります。
目上の方に対して失礼のないよう言い換えるとき、言葉の上では「選んでもらえたらありがたいです」といった意味になれば問題ありません。「幸いです」と結んであれば、丁寧な感じが出ます。
「お選びいただけますと幸いに存じます」
「選んでください」より丁寧な、「お選びいただけますと幸い」に「存じます」を重ねた言い換えです。丁重な文面は、読む方の受ける印象を変えます。相手先に応じて、尊敬語の度合いを強めてみましょう。
「選んでください」と記されると、ちょっとフランクな感じがしますが、「お選びいただけますと幸いです」くらい言葉に気をつけてあれば、きちんとした大人という雰囲気を醸し出せます。
目上の方へのメールの文面はことさら丁寧に書きましょう。
「お選びくださいますでしょうか」
初回公開日:2018年05月25日
記載されている内容は2018年05月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。