「選んでください」の敬語・使い方・言い換え｜ビジネスメール

「選んでください」に「ますでしょうか」と続けた言い回しです。丁寧にお伺いするときなどに用いられます。普段の口頭表現にも使うことができます。「選んでください」よりも丁重な配慮が感じられます。

つい私たちは文面でも日常会話のように「選んでください」と表記しがちですが、「選んでください」以外のさまざまなバリエーションを心にストックしておくと、いろいろなところで便利です。

いつもは「選んでください」と言うところを、「お選びくださいますでしょうか」と言い換えてみてはいかがでしょうか。自分自身の変化を楽しめます。

「選んでください」の言い換え

言葉の変化形を自由の使いこなすことができると、自信がつきます。「選んでください」の言い換えを始め、さまざまな言葉の広がりを身につけておきますと、いろいろな場面にも対応できる度胸が出てきます。

こちらでは、「選んでください」のいくつかの言い換えをご紹介いたします。ほんの少しの言い換えで、全く違う印象を相手の方に与えることがあります。特に大切な場面では慎重に、言葉の色合いを選びましょう。

「ご選択ください」

軽く丁寧な感じになる表現です。「選んでください」よりも優しい印象になります。こちらが選択肢を提示している場合に使うことができます。文頭に「ご」をつけて、相手の方を敬う意味を加えます。

「選んでください」のバリエーションのひとつとして、使い道があります。口頭で伝えても、丁寧な雰囲気になります。

「お選びになってください」

「お選びになる」という言葉の変化した形です。サラッと使いたい表現のひとつです。やわらかい雰囲気が出ます。穏やかな物腰で伝えてみましょう。優しい声音もそろえてみましょう。

私たちの日常は、無機質なものにあふれています。そんな中、ひとりひとりの人が使う言葉が丁寧であれば、そこに花が咲きます。他の世界が機械的であればあるほど、そんな小さなあたたかさが際立ちます。

誰しも本当は丁重に接されたいはずです。優しさを伝えてみましょう。きっといいことがあります。

「お選びくださいますと幸いです」

「選んでください」をより丁寧に、丁重に伝える際に使いたい表現です。メールの文面などにも活用できます。きちんとした印象が出せます。少し長めの言葉は、反射的に使えるように、反復練習をすると口が覚えます。

「お選びいただきたく、お願い申し上げます」

とても丁寧な表現です。メールの文書作成にも役立ちます。相手の意向を尊重するニュアンスが出せます。言葉の雰囲気は大切です。重要なシーンでは、表現はことさら丁寧に、丁寧にと心がけましょう。

適切な表現で日々を乗り切りましょう

日本は豊かな言葉の表現を可能にする国です。ひとつの語句にもたくさんの変化形があり、どれを選んだらいいのかと思案する場面も出てきますが、それこそが言葉の楽しさです。

仕事に、日常生活にと、言葉の表現を用いるシーンはさまざまですが、言葉の表現が豊かであれば、恐いものが大幅に減ります。丁寧な言葉遣いは不要なトラブルを遠ざけてくれます。

日本語の多種多様な語彙を体得するのは骨が折れますが、ご自身の格を高めるのだと奮起したなら、違う世界が見えてきます。努力は必ず実を結びます。

私たちの文化は言葉で構成されています。たくさんの語彙と表現を備えて、これからの日々を切り拓いていきましょう。