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2018年04月30日

商標登録の出願・登録の費用と仕訳の区分|特許庁/個人

あなたは「商標登録」についてどの程度の知識があるでしょうか。この記事では自分のビジネスを守るうえで強力な権利を主張することのできる「商標」の出願と登録の仕方について扱います。商標の出願から商標登録までのプロセスと方法、また気になる費用をわかりやすく解説します。

商標登録って何?

こちらの記事では、気になる「商標登録」について注目していきます。「商標登録」という言葉を聞いたことがあるけれど、あまり詳しくは知らないという方必見です。

まずは「商標」とは何かついて理解し、そのうえで「商標権」を得るために「商標登録」することの意味やメリットについて理解を深めていきましょう。

また、「商標登録」するためにはどういう方法があり、申請先はどこなのか、どういう流れを踏んだらよいのかも扱っていきます。さらに気になる出願や登録のための費用など、順番にわかりやすく扱っていきます。

そもそも商標とは何?

あなたは「商標」とは何かと聞かれたら、何を表すのか明確に答えられますか。

商標とは、TVやインターネットの広告を見てもらえればわかりますが、それぞれのビジネスが扱う商品やサービスのロゴやネーミングのことを指します。

英語では「商標」のことをTrademark(トレードマーク)と言い、商取引(trade)のために使用する目印(mark)を意味しています。

わかりやすい例を出してみます。スマートフォンで有名なのはiPhoneですが、こちらも「商標」です。どこかのディスカウントショップに、iPhone に見た目がそっくりのスマートフォンが売られていたとします。しかし、iPhoneやApple社のロゴがそのスマホのどこにも見当たらないとします。

あなたはその「iPhone」のロゴのないスマホに対してどのような印象を持つでしょうか。

商標とは、事業者が、自己(自社)の取り扱う商品・サービスを他人(他社)のものと区別するために使用するマーク(識別標識)です。

出典: https://www.jpo.go.jp/seido/s_shouhyou/chizai08.htm |

商標の役割

あなたがもしiPhoneにそっくりなのにロゴのないスマホを目にしたら、きっと偽物なのかコピー品なのか、疑ってしまわないでしょうか。しかし、そのスマホにiPhoneのロゴがあれば、あなたは安心して購入するかどうかの決断を下すことができます。

このように、「商標」とはほかの商品と自社商品を区別するのに、大切なマークとして機能しています。

そもそもiPhoneには独自のブランド力と製品の魅力があるからこそ人気を博しています。そして、ほかのスマホ事業者が自社商品を、iPhoneと名付けて販売する行いは禁じられています。それはiPhoneが「商標権」で守られているからです。

このように「商標」には、商品やサービスを他の事業者から区別し、保護する力があります。

商標の4つの役割

では、「商標」の役割について詳しく見ていきましょう。

1.自他商品の識別機能

自社商品をほかの事業者から区別する機能です。例えば消費者はお店に行き、数ある商品の中から特定の商品を探したい場合は、ロゴを目印にして商品を買い求めます。

2.品質保証機能

商品に対する一定の品質を示すことができる機能です。消費者は同じ商標の商品に対して、一定の品質を期待して、商品やサービスを購入します。

3.出所表示機能

一定の製造者や販売元を示す機能です。同じ商標を付した商品やサービスは、一定の提供者から流通しているということを表します。

4.宣伝広告機能

商標により他社商品やサービスと区別化を図り、ブランド力を発揮する機能です。消費者は類似した商品があった場合、ロゴや名前を見て購買を決めるヒントにします。

商標登録するってどういうことなの?

商標登録の出願・登録の費用と仕訳の区分|特許庁/個人

「商標登録」するためには、まずは特許庁に出願をすることが必要です。つまり「商標登録」とは、特許庁が「商標登録」の出願を認可することによる「商標権」が発生するまでの、行政上の手続きになります。

一旦「商標登録」されると「商標」の権利者は、その出願時に指定した条件や設定の中においては、「商標」を独占的に使用することができます。つまりは他人が同じ名称を使用することを禁止することができます。

商標登録の特徴って?

「商標登録」の特徴としては、早い者勝ちの権利だということです。先に「商標権」を出願したもの勝ちで、一旦「商標権」を取得してしまえば、更新することで半永久的にその権利を保持することができます。そして、その独占排他的な権利は非常に強力だということを覚えておきましょう。

例えば「商標権」は同一の「商標」だけではなくて、類似の「商標」にまで権利がおよびます。そのうえ、たとえ故意でなく過失での使用あったとしても、他人の侵害が許されないという強力な権利になります。

商標登録する利点って?

ビジネスにおいて「商標登録」することによるメリットは確実にあります。

その理由のひとつとして、一旦「商標登録」するとその「商標」の独占使用ができ、他人による類似品の使用も禁止することができるからです。

「商標権」の"R"のロゴがあることにより、他製品と区別されるブランド力をつけることができ、他者からのコピーや真似を防ぐことができます。

一旦取得した「商標権」を更新さえすれば、半永久的に保持することができ、あなたの「商標」を守ることができます。仮に他者があなたの「商標」を害した場合には、損害賠償を請求することができ、また逆に他者から「商標」の使用の差し止めを求められたり、損害賠償されることもありません。

さらには、「商標権」はライセンス化して知的財産として扱うことができます。

こんなときにあると助かる商標登録

あなたがもしヒット商品やサービスを生み出したとします。するといつの間にか、あなたと同じ商品名を謳った商品やサービスが出てくる可能性もあります。

そして、本物かコピーか見分けのつかない消費者がコピーした側の商品やサービスを買い求めてしまうことによって、いつしかあなたの売り上げが激減してしまうこともあり得ます。

またコピー品の粗悪な品質により、本来優れていたあなたの商品のブランド価値が下がってしまう可能性さえあります。

そんなときのために「商標登録」があると、そのコピー品に対して名前の使用の差し止めを請求できたり、損害賠償を請求できます。

ここで気を付けなければならないのは、コピーした側に先に「商標権」を出願されないようにすることです。日本の法律では、「商標権」とは先に出願したもの勝ちなので、くれぐれも「商標登録」をお忘れなく。

商標登録の流れ

それでは、「商標登録」に至るまでのプロセスを追ってみていきましょう。

「商標登録」する先の特許庁では、毎年数多くの「商標登録」の出願の申請を一手に引き受けているため、審査されるまでに長い時間がかかることが特徴です。

余裕をもって「商標登録」の出願の申請の予定をたてるか、条件によっては費用なしで早期の審査をしてもらえるケースもあります。

商標調査

「商標登録」の出願をする前に、まずは事前の調査が必要になります。

なぜならば、これから出願する商標に似た商標がすでに存在していた場合、特許庁に出願しても基本的に拒絶されてしまうこととなり、せっかくの出願が無駄になってしまうからです。

「商標権」とは、使用する「商標」とその商品やサービス内容の組み合わせによる権利になるので、もし似たような「商標」があった場合にその商品やサービス内容について確認する必要があります。

この似たような「商標」と、その商品あるいはサービス内容が存在するかどうかの事前調査は、比較的簡単に特許庁のウェブサイトでも調べることができます。

商標登録出願

「商標」の調査が終了したら、次はいよいよ特許庁に提出する「商標登録」の出願の願書を作成します。出願の方法は2種類あり、オンラインか書面での出願かを選ぶことができます。注意したいのが、願書には細かく作成方法が指定されていることです。記入時には書類上のミスがないようによく気を付けてください。

基本的には一件の申請ごとに一通の出願をします。一度願書を提出してしまうと、あとで内容を変更できなくなるので、この時点で専門家に見てもらうとスムーズです。

また出願時には費用がかかることもお忘れなく。特許庁へ支払う印紙代の費用と、弁理士に頼んだ場合にかかる費用があります。弁理士に頼むと費用が大幅に上がりますが、その道のプロに頼む利点として手間暇がかからずミスを防ぐことができます。

特許庁の審査

特許庁に「商標登録」の出願の申請をすると、「方式審査」がはじまります。つまりは、この審査の段階で願書が法律に定めた形式的な要件を満たしているかのチェックをされます。出願が終わり一か月をすぎると出願が公開されます。

商標登録出願の申請時には「出願番号」が与えられます。この「出願番号」は、のちほど特許庁から書類の「補正命令」などがあった場合、必ず表示しなければなりません。

この「方式審査」のあとで、担当の審査官が審査に着手するまで待機するかたちになります。この期間がとても長いですので辛抱強く待ちましょう。特許庁では、毎年10万件前後の「商標登録」の出願があります。そのため、この審査までの待機時間が通常5か月前後かかります。

しかし要件が合えば、もう少し早くすることも可能です。「商標登録」の申請内容によっては、「早期審査」の制度を活用できることもありますので覚えておいてください。

登録査定

「商標登録」の出願の「方式審査」が終わると、指定された一人の審査官による審査により、出願された商標が実際に登録に値するものなのかどうかが審査されます。これを「実体審査」と呼びます。もし出願が登録に値しないと判断される場合は、拒絶理由が出願人に通知されます。

多くの場合は出願が登録に値すると判断されることが多く、その場合は特許庁から「登録査定」がきます。しかし一度は「拒絶理由」が通知されて、「補正書」や「意見書」などを提出しなければならないことも少なくはないです。

この特許庁による「登録査定」を得ることによって、やっと「商標登録」への扉を開いたかたちになります。

商標登録料の納付

一旦「登録査定」されると、あとは「商標登録」するのみになります。登録するためには、特許庁に納付する「商標登録料」の費用がかかるということです。

特許庁からの指定の期限内に、「商標登録料」の費用を納付し、「商標登録」手続きを完了させましょう。

商標権の発生

「商標登録」の手続きの完了に伴って、「商標登録番号」が付与されます。これによって「商標権」が生じるかたちになります。費用の納付から商標の設定登録までにかかる時間は、早ければ数日から遅くとも一か月かかります。「商標登録」の手続き後に、一か月ほどしてから特許庁から登録証が届きます。

つまりは「商標権」が生じることで、やっと「商標登録」が完成することになります。

商標登録の出願の費用

それでは「商標登録」の出願の際に忘れてはならない、気になる費用について見ていきましょう。

簡単に言って費用は抑えることも可能です。プロに頼まなければ、少ない費用でも「商標登録」の出願はできます。しかし、その場合は「商標登録」の出願のプロセスを自分ですべて済ませることになります。

その結果、よく下調べをしなかったがために特許庁に申請が拒絶されてしまったりするケースなどもあり、せっかく払った出願の費用を無駄にしないように注意する必要があります。

また確実な「商標登録」の出願方法は、特許事務所に頼むことです。ただし、費用の面で大きな違いが出てきます。メリットとしては、特許事務所にお願いしてしまえば、費用をかけた分、手間暇やミスによる二度手間などがかからないのが魅力です。

それでは具体的に「商標登録」する際にはどの位の費用がかかるのか、次にみていきましょう。

特許庁に支払う費用

特許庁に払う商標登録の出願の費用は以下になります。

商標出願料は、3,400円+(8,600円×区分数)の費用がかかります。

特許事務所に支払う費用

特許事務所に支払う費用は、事務所によりさまざまです。平成13年の弁理士法の改正によりそれまで存在した定価がなくなり、弁理士が自由に自分の報酬を設定できるようになったためです。

よって、「商標登録」の出願を特許事務所に頼む場合は事務所のサービス内容をよく吟味してから選ぶと、費用を抑えることもできると言えます。

商標に関する特許事務所の費用は実は複雑でわかりにくいのですが、なかには初心者にもわかりやすく費用体系を明瞭化している事務所もあります。

それでは特許事務所に支払い費用の内訳について順を追い見ていきましょう。

商標登録に関する相談費用

商標に関して特許事務所に相談したい場合手数料がかかることが多いです。事務所によっては商標登録の出願までを依頼する場合は、初回の出願に関する相談は費用がかからないことも多いです。

商標調査に関する費用

特許事務所に依頼した場合の商標調査に関する費用は、通常数万円します。「商標登録」の出願までを依頼する場合には、この調査に関しては費用がかからない場合もあります。

事務所によっては商標調査を無料としているところもありますが、調査により「商標登録」ができないと判断された場合にキャンセル料としての調査費用が発生する事務所もあります。

商標出願に関する費用

特許事務所に払う商標出願に関する費用は現在事務所により異なりますが、日本弁理士会によると、平均して1区分5万円~8万円かかることが多いです。

この費用は、特許事務所が「商標登録」のための願書作成代行をし、特許庁への申請代行するまでの費用です。

商標出願後の対応に関する費用

こちらは簡潔に言うと商標出願後に、特許庁の審査により「拒絶理由通知」を受けた場合、その後の特許事務所のフォローに関する費用です。事務所により費用が異なります。

通常、「商標」の出願人は拒絶理由通知に対して、「意見書」または「手続補正書」を提出する機会を与えられ、それでも認められなかった場合の特許庁の「拒絶査定」に対する「拒絶査定不服審判」の請求をすることができます。

これらの諸手続きを特許事務所に依頼した場合の費用は平均して、「意見書」は5万円弱、「手続補正書」 は4万円前後ほどのことが多いです。また「拒絶査定不服審判」の費用は、平均して20万円弱かかります。不服審判が通った場合の費用は、平均して17万円程度です。

商標登録の登録の費用

商標登録の登録の費用についてご紹介します。

個人で商標登録する場合

個人で「商標登録」する場合の費用は、特許庁に支払う登録料のみです。登録にかかる費用は区分数×28,200円になります。

特許事務所に依頼する場合

特許事務所に商標登録を依頼する場合は、事務所により費用が異なります。平均的な費用として1区分あたりの手数料として、4万5千円ほどかかります。因みに、特許事務所に支払う費用には手数料に消費税が加算されます。

商標登録の費用の種類

商標登録の費用の種類としては、以下のものがあります。

1.商標登録料
区分数×28,200円

2.分納額(前期・後期支払い分)
区分数×16,400円

3.更新登録申請
区分数×38,800円

4.分納額(前期・後期支払い分)
区分数×22,600円

5.商標権の分割申請
30,000円

6.防護標章登録料
区分数×28,200円

7.防護標章更新登録料
区分数×33,400円

出典: https://www.jpo.go.jp/tetuzuki/ryoukin/hyou.htm#syutuganryo |

会社名・店名の商標登録について

会社名と店名は、特許庁へ「商標登録」が可能です。注意したいのが会社名は「商号」であり法務局の管轄になるので、「商標」としての役割を発揮させるためには「商標登録」を別にしなくてはなりません。

また店舗系ビジネスにおいて名付ける店名は、正式名称である会社名の「商号」とは別につけられるニックネームのような扱いです。店名とは顧客に直接呼ばれる名前であり「商標」としての意味合いが強いので、「商標登録」するのがベターでしょう。

会社名や店名についても、これまでにご紹介してきた「商標登録」の流れと同じになります。会社名や店名についての名称を登録する際に、その名称を使いビジネス展開をする商品やサービス内容(役務)を指定する必要があります。

費用については前項で扱ったように、自力で登録する場合と特許事務所に依頼する場合とで異なります。

ロゴマークの商標登録について

「商標」には「商標法」で定義されている分類として、文字商標、図形商標、記号商標、立体商標、文字と図形の結合した商標、文字と記号が結合した商標などがあります。

ではロゴマークはどれにあたるのかですが、「商標法」では具体的に定義づけられていません。しかし前述の文字と図形の結合した商標、文字と記号が結合した「商標」のことを指しています。飾り・デザイン文字などの場合は「ロゴ商標」と呼ばれています。

ロゴの商標登録時に気を付ける点は、文字商標、図形商標、そして文字と図形を組み合わせたロゴ商標のどれを「商標登録」するかにより、「商標」の効力が十分に発揮できないケースもあります。そこで本項の最後にオールマイティな「商標登録」の仕方をご紹介しましょう。

ロゴマークの商標登録のパターンとメリット

ロゴマークは、図形(記号)に文字がついていることが多いですが、場合によっては図形(記号)のみ、または文字のみの単体で使うこともあります。ここでは、こういった「ロゴ商標」の「商標登録」について焦点をあててみます。

例えばマクドナルドの「ロゴ商標」を例に挙げると、Mのデザインされた文字図形と、McDonald'sの文字が組み合わさった構成になっています。このような「ロゴ商標」において、登録の仕方による「商標権」を及ぼすことのできる範囲の違いについて見ていきましょう。

文字だけで商標登録した場合

文字単体で商標登録をした場合は、他人による同じ文字の使用に対して制限をすることができます。また見た目が類似していて紛らわしい文字の使用に対しても、「文字商標」の侵害を主張することが十分可能だと言えます。

図形や記号だけで商標登録した場合

図形や記号だけで商標登録した場合は、他人に対して同じ図形や記号の使用の制限をかけることができます。また同じ図形や記号が別の文字とセットになったロゴ商標は、通常セットで登録商標とみなされます。たとえ「ロゴ商標」の一部である図形が同じだからといって使用の禁止を求めることはできません。

文字と図形や記号を組み合わせた場合

文字と図形や記号をセットで商標登録した場合、セットでの商標とみなされるので、他人が同じようにセットで使用しようとした際にのみ禁止を求めることができます。他人の同じ文字のみや、同じ図形・記号のみの使用に対して制限をかけることはできません。

ではどう商標登録したらよいか

一番効果的なのは、それぞれ文字単体での登録と、図形・記号単体での登録を別個にすることです。余分に費用はかかりますが、「商標」の力が最大限に発揮できます。それぞれの商標登録があれば、文字と図形・記号を組み合わせて使うことに関しては自由であり、レイアウトなどを変えても構わないことからとても使い勝手がよいです。

出願プランをたてよう

この記事では、他人から自分のビジネスを守ることのできる「商標」について基本的な知識をご紹介してきました。「商標登録」の出願とは何か、出願から商標登録までの流れと方法、費用などについて焦点を当ててきました。

「商標登録」の費用は極力自力ですることにより抑えることが可能です。また特許事務所に依頼し費用をかけることによって、効果的に出願することも可能です。

日本の「商標登録」の窓口は特許庁の一か所のみになるので、毎年全国から集まる大量の出願のなかから審査されるまでには数か月がかかります。あなたの予算やビジネスの目的にあわせて、計画的な出願プランをたててみるとよいでしょう。

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