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2018年02月19日

実印と銀行印が同じでも良いのか|認印/書体/法人/女性

社会人になると場面に応じて、印鑑を使い分けますが、なかには一個の印鑑ですましている人もいるでしょう。印鑑にも「実印」、「銀行印」、「認印」の3種類がありますが、それぞれの印鑑には役割があります。印鑑の歴史も含めて、印鑑の役割や使用目的などを紹介します。

印鑑の歴史

印鑑の歴史は古く、古代メソポタミアが発祥といわれています。印鑑といっても現在のように文字を「木」や「黒水牛」などの印材にきちっと彫ったものではなく、円筒形のものに絵や模様を彫ったものを粘土に押し付けて印影をつくりました。

統治者の書簡などに押印していたものが時を経てかたちが整い、やげて世界へと広がります。

世界の印鑑の歴史

古代メソポタミアで生まれた印鑑は、エジプトをへてヨーロッパ各地へと広がります。やがてシルクロードをへて、中国へと普及します。

中国で印鑑は文化として完成されます。秦の始皇帝が積極的に印鑑を活用しました。印鑑に用いる「篆書体(てんしょたい)」が生まれます。そして官印制度が確立され印鑑の位置付けが統一されます。

その後、日本へと印鑑が伝わります。

日本の印鑑の歴史

最初に現在の中国から日本に伝わった印鑑は、有名な金印「漢委奴国王」です。奈良時代になってから中国の官印制度が日本でも同じように採用されました。

中国と同じく公印のみの使用で、私用としての印鑑の使用は禁止されていました。平安時代になってようやく貴族も印鑑の使用が許されました。

そのご官印も使われない時期があり、平安時代中期以降から戦国時代にかけて、公家や武将の間で「花押(かおう)」が印鑑と同じ意味で用いられるようになります。

「花押」とは、「書き判」と呼ばれ自署代わりに用いるもので、自署を印鑑にしています。江戸時代まで用いられています。

江戸時代になりようやく商家なども同じように印鑑を用いるようになり、明治時代に印鑑制度が確立されます。

印鑑制度の確立

印鑑制度の確立とは、「実印」の役割をはっきりさせたことです。明治政府が、明治6年10月1日に、「本人が署名し実印を押すべし」という太政官布告を行いました。

以後、10月1日を「印章の日」とされ、記念行事なども行われています。そして現在にいたっています。

日本と同じように印鑑を用いている国は?

現在も印鑑を用いる文化を残しているのは、日本のほかは「韓国」です。日本は「姓名」の「姓」が数多くあり、同じ「姓」の人が職場にいることは少ないですから、「認印」には「姓」のみのものを用いています。

一方、韓国は「姓」の数が少ないから、周りに同じ「姓」の人がいます印鑑は「姓」、「名」両方を彫ります。ですから注文して作ってもらいます。日本のように三文判と呼ばれる既製品はありません。

はじめて、日本で生活することになった外国人は、日本人と同じように「印鑑」が必要なことに驚き戸惑います。サイン文化になれた外国人は印鑑文化の日本になれるのに時間がかかるでしょう。

外国人でも日本人と同じように実印はつくれるの?

外国人でも日本人と同じように実印は作れます。カタカナ、アルファベットどちらでも0kです。注意点としては、入国の際の「外国人登録」にカタカナで記入した場合は、「カタカナ」、アルファベットの場合は、「アルファベット」というように同じ表記をする必要があります。

「たて」、「よこ」どちらでも作れます。カタカナで25文字くらいまでokです。

印鑑の種類は?

個人で用いる印鑑にも、3種類(実印、銀行印、認印)があります。一般的には、それぞれ使用目的に合わせて使い分けていますが、銀行で口座を開設するさいも銀行専用の「銀行印」を用いず同じ「認印」を併用している人も多いでしょう。

なぜ、3種類あるかその使用目的を理解すると、同じ印鑑を併用するのではなく、印鑑の使い分けの必要性が分かります。

次にそれぞれの印鑑の使用目的などを紹介します。

実印

実印というのは、同じ印鑑の中でも最も重要な役割を持っています。実印として印鑑を作っただけでは、実印としてのの役割をまだ持っていません。

実印は、市役所や区役所などに「印鑑登録」することで、「実印」の役割を持ちます。実印は日常生活では、ほとんど用いません。

マンションの賃貸借契約書の保証人になる場合などに、署名し、実印を押し、印鑑証明書をそえます。金融機関などから融資を受ける際にも「実印」の押印を求められます。

このように「実印」は、大きな役割と押印した時点で責任も持つことになりますから、日常生活の中で「認印」の代わりに用いるのは避けましょう。

実印のサイズは、直径13.5~24mmまであります。夫婦で作る場合は、妻が夫よりすこし小さめにするのが一般的です。

また、実印を押印する際は文書の内容をしっかり確認するようにしましょう。

銀行印

銀行印というのは、呼び方に2とおりの意味を持ちます。銀行で口座を開設する際に、「届け印」とした普通の認印も「銀行印」といえます。

ここで紹介する銀行印は、呼び方は同じですが銀行口座の「届け印」のために用意された印鑑です。日常生活で認印としては用いず、銀行口座専用です。

公共料金などの口座振替などを申し込む際には、「銀行印」の押印が必要になります。一般的には、認印と見分けやすくするために、押印したときに「姓」が右から左に並ぶように横書きで彫られているものもあります。

最近は、銀行などの通帳に印鑑の「印影」を表示しない場合が多くなりました。将来、長年使っていない通帳の「届け印」がどれだったか分からないといったことのないよう、「銀行印」は同じものに決めておくことをお勧めします。

銀行印のサイズは、直径12~15mmのものが用いられています。女性が少し小さめ、男性は大きめが人気です。

認印

認印は、日常もっとも多く用いられる印鑑です。既製品なら300円くらいからありますが、大量生産のため同じものがたくさんあります。大事な場面で用いることもある認印には、オリジナルの認印を用いてはいかがでしょうか。

これから就職活動をする人は、履歴書を書くことになります。履歴書に用いる印鑑は、オーダーした立派なものにしましょう。同じ認印でも安価な認印では評価が下がります。なお、シャチハタはNGです。

印鑑の書体にもいろいろありますから、自分の個性に合ったもので作りましょう。

シャチハタをご存知ですか?

シャチハタは認印の代用として、宅配便の受領印として用いたり、簡易な書面に用いられ重宝されています。しかし、「印鑑の代用」ですから、銀行口座の「届け印」や役所などでの「公式文書」には用いることはできません。

朱肉が必要ありませんから、結構重宝します。ネームペンというタイプもあります。ペンと認印が一体となったもので、ビジネスマンや受領印を押す機会の多い人には便利です。

実印・銀行印・認印のオーダー価格の相場は?

印鑑は、用いる素材・サイズ(太さ)によって価格が変わります。昔から印鑑の素材の高級品といえば「象牙」でしたが、現在は入手が困難です。手頃な価格で人気が高いのが、黒水牛です。

実印、銀行印、認印をオーダーする際の価格の相場を紹介します(印章店によって同じような印鑑でも価格差があります)。

・実印=3500円(素材:黒檀、サイズ:60×13.5mm)~26000円(素材:リアルカーボンチタン、サイズ:60×18.0mm)。

・銀行印=2700円(素材:黒檀、サイズ:60×12.0mm)~20000円(素材:リアルカーボンチタン、サイズ:60×15.0mm)。

・認印=2200円(素材:黒檀、サイズ:60×10.5mm)~15000円(素材:リアルカーボンチタン、サイズ:60×13.5mm)。

素材やサイズにこだわらないで、予算に合わせて選びましょう。

印鑑の書体

印鑑の書体には数種類あります。始まりは、中国の秦の始皇帝が「官印制度」をつくる際に、印鑑の書体として「篆書体(てんしょたい)」が生まれました。

この「篆書体」が派生して多くの印書体が生まれています。また、読み取りにくい書体ほど偽造が困難で、同じ人が彫っても「印影」は同じにならないといいます。

書体の種類

印鑑の書体の種類には、次のようなものがあります。

篆書体(てんしょたい)、印相体(いんそうたい)、隷書体(れいしょたい)、古印体(こいんたい)、楷書体(かいしょたい)、行書体(ぎょうしょたい)などがあります。

それぞれの書体は、印影の特徴から、印鑑の使用目的によって使い分けられています。

個人「実印」におすすめの書体

実印は、紛失しない限りいちど作ると一生用います。サイズや書体も気に入ったものを選ぶようにしましょう。

実印の書体として、用いられているものを紹介します。

・篆書体(てんしょたい)=重みや風格のある印影で、読み取りにくく日本紙幣にも用いられています。

・印相体(いんそうたい)=印影が読み取りにくいことから、篆書体と同じように個人の実印に多く用いられています。

実印の書体は、上下がわかりにくい書体になっています。よく確認して押印することから、文書の内容確認もしっかりしてください、という意味が込められています。

個人「銀行印」におすすめの書体

銀行印も、金融機関ごとに何個か用意した方がいいという意見もありますが、管理の煩雑さ(どの印鑑がどの金融機関のものか)や必要性からお勧めしません。同じ銀行印を用いれば、管理もしやすくなります。

銀行印の書体として、用いられているものを紹介します。

・篆書体(てんしょたい)=重みや風格のある印影で、日本紙幣にも用いられています。

・古印体(こいんたい)=読みやすい印影で、親しみやすい書体です。

銀行印は、財産を管理する重要な印鑑です。銀行通帳と同じ場所に保管したり、持ち歩くのは危険ですから、別々に管理するようにしましょう。

認印におすすめの書体

認印をオーダーで作ることをお勧めします。認印の印影があなたの個性の表現のひとつになります。若い人の多くはオーダーで作った認印を用いている人は少ないでしょう。

認印はどれを使っても同じ、と考えている人も、個性ある「認印」で押印すると、相手の人には印象に残りますから、一つのアイテムとして活用してはいかがでしょうか。

認印の書体として、用いられているものを紹介します。

・隷書体(れいしょたい)=読みやすく、横長の印影が特徴の書体です。
・古印体(こいんたい)=隷書体(れいしょたい)に丸みを持たせた書体で、読みやすいです。
・楷書体(かいしょたい)=すっきりした書体で、読みやすいです。
・行書体(ぎょうしょたい)=くせのある書体ですが、人気があります。

自分の好みに合った書体を見つけて、「認印」を作りましょう。

実印と銀行印が同じでもいいのか?

実印と銀行印では、用いる目的や役割が異なります。実印は重要な取引や保証人を務める場合に用いる印鑑ですから、管理や使用も慎重に行います。

実印と銀行印は見た目にも、実印と銀行印では印影が異なります。実印は通常、「姓名」が彫られていますが、銀行印は「姓」のみが彫られています。

実印と銀行印は同じものでもいいですが、安易に実印を銀行印に用いることは、安全性や銀行からの評価の面からもお勧めできません。

実印を、安易に用いるという印象を銀行に与えます。高価なものではありませんから、銀行印を用意しましょう。

認印は実印でもいいの?

認印は「確認印」ですから、押された印影をだれがみてもすぐに読み取れることが必要です。山田だったら「山田」と一目で確認できることです。

それに対して、実印の印影は一般の人が読み取ろうとしても、ほとんど判読不能です。それは「判読できる」ということを必要としないからです。

実印を押す必要がある場合は、「印鑑証明書」を添付し、それで誰の実印か証明されるからです。また、判読できないような書体にすることで、偽造防止の役割もあります。

新しく実印を作り替えて、前に実印にしていたものを、処分するのももったいないからといって「認印」として用いても、相手には判読できませんから「確認印」としての役割を果たせません。

したがって、実印を認印として用いるには無理があります。

実印と銀行印の書体は同じでもいいのか?

実印と銀行印では目的や役割が違い、押された印鑑の印影が大きな役割を持ちます。実印と銀行印では、用いる目的が異なりますが、印影の書体は同じでも、または違っていても構いません。

実印は、判読が難しい書体にすると偽造しにくくなりますから、判読しにくい書体をお勧めします。

実印、銀行印の印影の書体が意味を持つものではなく、印影そのものが登録されますから書体は何を用いても構いません。

法人の実印と銀行印は同じでもいいのか?

個人の実印は印鑑登録さえすれば「実印」になります。「姓」のみの印鑑でも実印として用いることができますが、法人の場合は、個人以上に実印の重要度が高いですから、印鑑の作り方にもルールがあり、法人で「実印」と「銀行印」が同じということはありません。

また、法人の銀行印も同じように個人の銀行印とは異なります。

次に、法人の実印と銀行印について紹介します。

法人の実印は個人の実印と同じなのか?

法人の実印(代表印)は、法人としての会社設立登記の際に、法務局に必要書類とともに印鑑登録されますから、設立準備の段階で印鑑をオーダーします。

印鑑には、「社名(例:株式会社サンズ)」と「代表取締の印」という文字を彫ることがルールになっています。法人の場合は、会社が個人と同じように人格を持つことになりますから、法「人」です。

法人の実印のサイズの規定は、10~30mmの正方形の範囲に収まるものとなっています。それ以外の条件はありませんが、同じ実印でも個人の実印以上に法人の実印には社会的責任も伴いますから、偽造しにくい書体を選ぶようにしましょう。

登録後は、個人の実印と同じように取引や契約などに用います。印鑑登録後に印鑑登録カードが発行されますから印鑑証明書も法務局で発行してもらいます。

法人の銀行印は個人の銀行印と同じなのか?

法人の銀行印も実印と同じように、個人の銀行印と違い社名と銀行の印という文字が彫られた印鑑を作ります。法人の会社設立には資本金が必要ですが、資本金は取引銀行に専用口座を開きます、この時に法人の銀行印を「届け印」にします。

法人の銀行印は、手形や小切手などに用いられますから、会社の実印との使い分けをしましょう。

このように、個人の場合は実印を銀行印として用いるのは可能ですが、法人の場合は実印と銀行印の役割を明確にしていますから、実印と銀行印が同じということはありません。

法人の角印とは

個人の「認印」と同じ役割を持つのが、法人の「角印」です。社名のみが彫られています。請求書や領収証などに用いられます。

法人の「認印」の役割を持つのが「角印」ですが、ときには「契約書」などに安易な気持ちで押印した場合にも、実印と同じ効力を持つことがあるので、気をつけましょう。

また、特に重要な取引の契約書を交わす場合には、法人の実印と角印を用いることもあります。

実印は何歳から持てますか?

実印を持つのは大人になってからというイメージがありますが、実際は15歳から持つことができます。15歳を過ぎれば、必要がある場合、役所にいって印鑑登録をすれば「実印」として用いることができます。

未婚の女性が実印をつくる場合、将来婚姻によって「姓」が変わることがあるので「名」だけでつくる人もいます。

この場合は、役所によっては「名」だけの印鑑では、「印鑑登録」ができない場合がありますから、つくる前に、居住地の役所に確認しましょう。

いい印鑑を初めてつくる場合は、思い切って「3個セット」(実印、銀行印、認印)にしてはいかがでしょう。いい印鑑を持つと大切に扱いますから、長い目で見ると経済的です。

また、3個セットだと割引価格になります。自署した書類の横に個性的なオーダー印を押すと気持ちがいいです。そして評価も上がります、ぜひオーダーしましょう。

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