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刑務官の年収は高卒と大卒で違う?仕事内容や平均年収もあわせて紹介

更新日:2024年03月14日

本記事では、刑務官の仕事内容や平均年収、昇進の仕組みなどについて解説しています。ネガティブな印象を持たれやすい仕事ですが、実は待遇も手厚くやりがいのある仕事であることが理解していただけるような内容となっています。就活中の方にぜひお読みいただきたい記事です。

続いては、気になる方も多いと思われる年収についての話です。刑務官の平均年収について解説していきます。

人事院の「令和3年国家公務員給与等実態調査の結果」によると、俸給に各種手当を含めた公安職の平均給与月額は378,869円です。

注意していただきたいのは、上記の給与が「公安職俸給」の平均額であるという点です。公安職なので、たとえば警察官などもこの中に含まれています。

また平均額なので、等級などによっても年収は変わってきます。少なくとも就職したての新人がもらえる年収と考えるべきではないでしょう。

上記の年収を高いと見るか安いと見るかは人それぞれだと思います。これまでに紹介した仕事内容や勤務体系などと合わせて判断するといいでしょう。

さらに、人事院のホームページには等級別の平均俸給額も記載されています。年齢や経験年数である程度の年収を推測することも可能ですので、気になる方は人事院のホームページを参照してみることをおすすめします。

出典・参照: 令和3年国家公務員給与等実態調査の結果|人事院

刑務官の年収は高卒と大卒で差が出る?

刑務官の年収は高卒と大卒で違う?仕事内容や平均年収もあわせて紹介

最終学歴による年収の差についても解説していきます。

人事院の「適用俸給表別、経験年数階層別、給与決定上の学歴別人員及び平均俸給額」によると、1年目における平均俸給額は、高卒で179,497円、短大卒で188,694円、大学卒で205,230円です。

高卒と比較すると、大学卒の方が高いことがわかります。

しかし、上記の事実から「高卒よりも大学卒の方が優遇されている」と判断できるかについては疑問です。一般的に、高卒であれば1年目で19歳、大学卒であれば23歳であり、そもそも就職時の年齢が異なるからです。

これらのことからも、刑務官の年収に最終学歴はあまり影響しない、と考えていいでしょう。

出典・参照: 第 7 表  適用俸給表別、経験年数階層別、給与決定上の学歴別人員及び平均俸給額|人事院

学歴よりも就職後の努力が反映されやすい

刑務官には階級制度があり、階級に応じて年収などの待遇が変わってきます。

採用された当初は「看守」からスタートしますが、中等科研修などの研修の修了や勤続年数、勤務成績によって、「看守部長」や「看守長」のように階級が上がっていきます。

階級は採用後の勤務状況によって変わるものなので、その点において学歴は関係ありません。採用後にどれだけ努力したかによって昇進が決まるので、やりがいを感じることができる仕事であると言えます。

刑務官で高収入になるためには

平均年収について紹介してきました。ここからは、より高収入を目指すためにはどうすればいいのかについて解説していきます。

せっかく刑務官になるのであれば、より高い年収を目指したいと考える方は多いでしょう。先述した通り、刑務官の世界は実力主義の側面が強く、試験や研修をクリアすることで階級が上がり、年収をアップさせることができます。

常にランクアップのために努力することで、日々の仕事のモチベーションも上がるでしょう。ぜひ刑務官の世界で高収入を目指しましょう。

キャリア組を目指すのであれば国家公務員総合職試験で採用されるほうが良い

高収入を目指す上で手っ取り早い方法は、キャリア組としてスタートすることです。上級幹部職候補として採用されることで、昇進を早めることが期待できます。

通常の採用であれば刑務官は「看守」からのスタートですが、キャリア組として採用されることで「副看守長」からスタートすることができます。初めから2段階ほどとばしてスタートできるため、当然早めに高い年収を得ることができます。

総合職試験の採用枠はわずかなので、決して楽に合格できるわけではありません。ただ、その努力に見合った報酬は得られるでしょう。最終的に到達できる階級も高くなるので、挑戦して損はありません。

刑務官の仕事への理解を深めよう

これまで刑務官の仕事内容や年収などについて解説してきました。

刑務官は犯罪者の監視を行う仕事ということもあり、ネガティブな印象から敬遠している方も少なからずいらっしゃるかと思います。しかし、国のために奉仕する立派な仕事であることは間違いありません。

刑務官が犯罪者の監視や監督、更生に尽力してくれているからこそ、私達は安心して日々の生活を送ることができているのです。

もちろん誰にでもできる仕事ではありません。責任の大きさや拘束時間の長さなど、他の仕事にはない大変さがあることも事実です。しかし、公安職の年収が行政職の年収よりも高く設定されていることもあり、その苦労に見合った年収を得ることもできます。

就職後の努力によってランクアップが狙えるのも、刑務官をおすすめできるポイントです。高卒であろうと大卒であろうと公平に判断されるため、やりがいを感じられる仕事と言えるでしょう。

刑務官になるにはある程度の適性が必要ですが、挑戦する価値のある仕事です。この機会にぜひ、刑務官についての理解を深めてみましょう。

初回公開日:2022年11月01日

記載されている内容は2022年11月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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