税関職員の年収・税関職員になるには・難易度・仕事内容
更新日:2024年11月28日
税関職員とは
皆さんは気になる職業の主な仕事内容や収入事情、またその職業に就くためにはどうすればよいか知りたいと思ったことはありませんか?おそらく、みなさん一度はあると思います。特に、将来どんな職業に就こうか悩んでいる学生やなりたい職業を追い求めている方にとっては気になるところだと思います。今回はそんな方々のために、「税関職員」という職業に注目し、税関職員の主な業務内容や収入事情などについて詳しく見ていきましょう。
税関職員とは国境における監視員
そもそも、税関職員とは一体どんな職業なのでしょうか? まずは、税関職員の主な仕事内容や税関職員の定義について詳しく見ていきましょう。
税関職員とは簡単言うと、「国境における監視員」のことを指します。国境を通過する人や貨物,船舶,航空機に対して取り締まりを行ったり、それらに関する事務を行う国家の機関が税関です。そんな税関に所属する税関職員が具体的にどんなことを行っているのかというと、貨物,外国貿易船に対する関税,とん税の賦課徴収,通過する輸出入貨物の取り締まりなどを主な仕事として行っています。
ちなみに、日本では税関は財務省の地方支分部局に位置づけられ,全国に 9ヵ所(沖縄地区税関も含める)置かれています。
税関職員には「一般職」と「総合職」の2種類ある
続いて、税関職員の種類について詳しくご紹介していきます。
一概に税関職員と言っても、実は税関職員には大きく分けて2種類あるんです。一つ目は「一般職」で、二つ目は「総合職」です。それぞれの特徴を簡単に説明すると、まず「一般職」の場合は、現場のエキスパートとして活躍することが期待されている人たちのことです。一方で「総合職」とは、将来的に幹部職員になることが期待されている人たちのことです。総合職の税関職員の数は極めて少なく、全国でもおよそ180人程度しかおらず、財務省や他の省庁、税関、国外勤務など様々な場所で働いています。
一般職と総合職とでは転勤先が大きく異なる
続いて、税関職員の転勤先について詳しくご紹介します。税関の機能が備わっている場所というのは主に空港や港になります。そして、それらは全国各地に点々としています。そのため、税関で働く税関職員というのは、他の職業と比べても転勤が非常に多い職業となっています。しかし、実は税関職員の転勤先というのは、一般職なのかそれとも総合職なのかによって大きく異なってきます。
まず一般職の場合、基本的には採用された際の税関やその周辺エリア内での転勤が主になります。例えば、名古屋税関を例に挙げてみましょう。名古屋税関で採用された場合、転勤先は基本的には名古屋税関の管轄内、つまり愛知、岐阜、三重、静岡、長野県などの周辺の県に限られます。
一方で総合職の場合は、本省である財務省関税局を含めた全国各地の地方税関に頻繁に転勤することになる可能性があります。またさらには、出向先として世界関税機構(WCO)、海外の大使館などの在外公館、警察、海上保安庁など、国内外問わず様々な場所への転勤が一般的です。
税関職員の平均年収はおよそ608万円
続いて、税関職員の平均年収について詳しく見ていきましょう。
結論から言いますと、税関職員の平均年収はおよそ608万円です。日本の給与所得者全体の平均年収と比べてみると、日本の給与所得者全体の平均年収がおよそ440万円なので、税関職員の平均年収である608万円というのは、全体的に見ると比較的高めの給与設定であることがわかります。
税関職員の年齢別平均年収とボーナス
続いて、税関職員の平均年収とボーナスについて年齢別にみてみましょう。以下に、税関職員の平均年収とボーナスについて年齢別にまとめてみました。
初回公開日:2017年07月15日
記載されている内容は2017年07月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。