Search

検索したいワードを入力してください

フリーアナウンサーの平均年収は?放送局のアナウンサーも解説

更新日:2024年06月08日

フリーアナウンサーの平均年収をご存じですか。本記事では、フリーアナウンサーの平均年収や局アナとの比較、フリーアナウンサーが多く所属する事務所や、注意点などを紹介しています。フリーアナウンサーについて詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてください。

「フリーアナウンサーと放送局のアナウンサーの違いって何?」
「フリーアナウンサーになったら年収はどれくらい稼げるんだろう」
「フリーアナウンサーが所属している事務所ってどんなところがあるの?」
アナウンサーを仕事として検討している人には、このような疑問があるのではないでしょうか。

本記事では、フリーアナウンサーの平均年収や、放送局のアナウンサーとの平均年収の比較、フリーアナウンサーになった際の注意点を説明しています。

また、多くのフリーアナウンサーが所属している事務所も紹介していますので、アナウンサーを希望している人や、フリーアナウンサーか局アナかを迷っている人は、違いを知り、自分に合った就職先を選ぶのに役立てられるでしょう。ぜひ、この記事を読んでみてください。

フリーアナウンサーとは?

フリーアナウンサーとは、社員や職員として放送局に直接雇用されていないアナウンサーのことです。また、社員や職員として放送局に所属しているアナウンサー(通称局アナ)と区別するために、キャスターやリポーターと呼ばれることもあります。

フリーアナウンサーとは、個人で活動する完全なフリーランスの人だけを示す言葉ではなく、芸能事務所や人材派遣事務所などに所属している人もこう呼ばれ、多くは制作プロダクションや芸能事務所に所属しています。もちろん、最初からフリーで活動する人もゼロではありませんが、自分で仕事を取ってくる必要があるので、アナウンス能力に加え、高い営業能力やコミュニケーション能力、個性やタレント性が必要と言えるでしょう。自分のキャラクターや得意なことを見つけておくことも重要です。

一般的に、アナウンサーとして働くうえで必要とされる資格はありません。そのため、フリーアナウンサーの場合、特別な採用試験を受ける必要はないのですが、個人事業主として仕事をすることになるため、開業届を出す必要があります。

また、報酬は仕事ごとに業務委託契約を放送局や制作プロダクション、芸能事務所などと交わすこととなり、それに基づいて、担当した仕事に対する報酬を受け取ることとなります。

仕事の内容に大きな違いはなく、報道番組からバラエティ番組まで幅広く担当できますが、局アナの場合、当然自社の番組にしか出演できません。一方、フリーの場合、どの放送局の仕事も受けられる他、イベントの司会やドラマ出演のオファーも受けられるため、幅広く活動できるでしょう。

フリーアナウンサーの平均年収

フリーアナウンサーの平均年収は約1,300万円と言われています。この金額は、局アナより高いとされていますが、もともと人気の局アナがフリーに転身する場合が多いため、平均年収が高くなる傾向があります。実際、局アナを経ずにフリーで活動する人もいるため、フリーアナウンサー間の年収格差は大きいと言えるでしょう。

とは言え、1本の仕事につき〇万円、といったように他業種と比較するとギャラの相場は高めなうえ、人気や実力に応じた収入アップを見込めます。基本的に、局アナから転身したフリーアナウンサーは、ギャラの1本単価がとても高いと言われているため、成功したフリーアナウンサーの年収は億を超えている人もいるとされているのです。

とは言え、最初からフリーアナウンサーとして働いていた人でも、キー局の大きな番組で活躍し有名になれば、ギャラの1本単価は上がっていくため、高収入を得られるとされます。また、地方であっても、イベント司会の仕事であれば、1本10万円以上のギャラが出ることもあるでしょう。

放送局の垣根を越え、講演会やナレーションなど様々な仕事を受けられることが、無名であっても高収入を得られる、フリーアナウンサーのメリットと言えます。一方、無名のフリーアナウンサーが地方の局や番組へたくさん出演しても、最初からキー局のような億単位のギャラにつながることはありません。そのうえ、ボーナスや月々の家賃補助などの福利厚生を受けることができないのが、フリーにおけるデメリットと言えるのではないでしょうか。

放送局のアナウンサーとは?

放送局のアナウンサーとは、放送局と社員や職員として直接雇用されているアナウンサーのことです。一口に放送局と言っても、キー局、準キー局、地方局、ラジオ局、ケーブルテレビ局など様々ありますが、正規雇用であることが、フリーアナウンサーとの違いと言えるでしょう。

フリーアナウンサーの場合は特別な採用試験を受ける必要はありませんでしたが、局アナは各放送局の採用試験を受ける必要があります。この試験は狭き門として有名ですので、相当難しいことを覚悟したうえで受けることが必要なうえ、前提条件として、四年制大学や大学院を卒業していることがあげられることが多いです。

実際、活躍している局アナは高学歴であることが多く、トップレベルの国公立大学や有名私立大学出身者も多数います。採用の可能性を広げるためにはレベルの高い四年制大学を目指すことも必要でしょう。

また、局アナは会社の一社員のため、希望に沿った番組を担当できるとも限りません。最初はアナウンス部やアナウンス室へ配属され、他のアナウンサーたちと自社で提供している番組のアナウンスを担当しますが、異動によって希望外に担当番組が変更になることもあります。また、あまり多くはありませんが、広報部や総務部など会社の他部門へ異動となる可能性もゼロではありません。

何がなんでも決まったアナウンス以外の仕事をしたくない、というのであればフリーアナウンサーの方がよく、放送局に関する仕事であればなんでも経験したい、というのであれば局アナの方がよいと言えるでしょう。

放送局のアナウンサーの平均年収

放送局のアナウンサーの平均年収は約790万円と言われています。高収入、好待遇で知られている局アナですが、放送局の一社員であるため、歩合制のフリーアナウンサーとは違い、基本的に給料制です。どれだけたくさんの番組に出演したり、人気や実力があったとしても、一人だけ年収が大幅に上がることはないでしょう。

ただ、福利厚生がしっかりしているのが局アナのメリットであり、フリーに転身しない限り仕事がなくなることはないため、定年まで安定して仕事ができると言えます。

平均年収を男女別で比較してみると、一般的に、様々な職業において男性の方が平均年収が高めの傾向にあります。しかし、女性アナウンサーの活躍が目覚ましく、様々なアナウンサーが、CMに出演するケースも見受けられます。CMの出演料はかなり高額のため、女性アナウンサーの平均年収が必ずしも男性アナウンサーより劣っている、とは言いがたいとされます。

ですが、就職している放送局によって平均年収は変化し、キー局では新卒のアナウンサーで約350万円、キャリアを積んだ場合約1,300万円稼いでるとされる一方、地方局では約500~700万円、ラジオ局は約300~600万円、ケーブルテレビ局では約300~500万円と大きく差がみられます。

前述の通り、自社の番組にしか出演できないうえ、年齢を重ねるごとに、管理職など現場から離れた仕事も多くなっていきます。仕事内容や平均年収もそれぞれの放送局によって差があるため、就職する際は、それぞれのメリットやデメリットの吟味が必要とされるでしょう。

フリーアナウンサーになるには?

前述の通り、フリーアナウンサーは個人事業主となりますので、特別な資格や採用試験を受ける必要はありません。ですが、自身でオーディションなどを受け、テレビやラジオへの出演権を獲得する必要があります。

では、完全フリーランスではなく、芸能事務所や制作プロダクションへ所属しているアナウンサーはどのような事務所へ所属しているのでしょうか。多くのフリーアナウンサーが所属している代表的な事務所3か所を、それぞれ詳しく見てみましょう。

・セントフォース:フリーアナウンサーの事務所として知名度が非常に高く、アナウンサーの他にもお天気キャスターやリポーターなど多くの人材を擁しています。所属していると様々なオーディションには有利に働くことが多いとされていますが、所属人数が多いためセントフォース内の競争に勝ち残る必要があると言われています。また、こちらは女性のみが所属しており、男性には関連の事務所が準備されています。

・オールウェーブ・アソシエイツ:キャスターやレポーターの他、MCやナレーターなど、アナウンス業務を担う、実力のある人材を擁している中堅事務所です。高いアナウンス技術を必要とする仕事が舞い込むことが多いため、堅実に仕事をこなす人におすすめの事務所で、実力があれば安定した仕事を担当することもできるでしょう。

・オフィス・トゥー・ワン:老舗の事務所として非常に有名で、テレビ番組の制作会社でもあります。また、アナウンサーの他、数々の有名タレントを輩出しており、自社の番組にもタレントを起用し、知名度と実力を上げていることが強みでしょう。所属しているアナウンサーはベテランの割合が高く、実力派のイメージが強い事務所です。

この他にも、様々な事務所が存在しますので、自身に合った事務所を探してみてはいかがでしょうか。

フリーアナウンサーになる際の注意点

個人事業主として、アナウンス業務以外でも、どんな仕事も受けられるフリーアナウンサーは、局アナと比較するとメリットが多いように見えます。しかし、実際はデメリットや注意点として、収入が安定しない、福利厚生がないことが挙げられるのではないでしょうか。これらについて詳しく見てみましょう。

まず、フリーである以上、自身で仕事を勝ち取らなければならないため、収入が安定しません。また、局アナのように安定して仕事が来る保証はないので、突然仕事がなくなるリスクもあります。

もちろん、順調に仕事を受けられるうちは、どんどん収入は上がっていくでしょう。ですが、それまでどんなに人気があったとしても、何らかの理由で仕事がなくなると、一気に収入がゼロになってしまうので注意が必要です。

そして、福利厚生がないため、病気やけがをしても会社員のような保障がありません。上記の通り、働けない場合収入がゼロになるので、別の所から何かしら補填が必要となるでしょう。また、復帰したからと言って、今までと同じように仕事ができるとも限りません。こうした面でも安定した収入を得ることは難しいと言えます。

自分の時間や休みを確保しやすい、やればやるほど収入が上がることはフリーアナウンサーとしてのメリットであり、精神的なやりがいや自由を求められるでしょう。他にも、仕事を自由に選択できる、現場の仕事を続けられるメリットが存在します。しかし、自由や年収などのメリットばかり重視することは危険で、フリーになるためには慎重な判断が求められると言えます。

次のページ:フリーアナウンサーの平均年収を知ろう

初回公開日:2022年09月21日

記載されている内容は2022年09月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests