「褒める」の敬語表現・褒めるの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年06月13日
「褒める」の敬語表現
社会人になれば仕事で敬語を使う機会が増えます。その時に間違った使い方をしてしまっては恥ずかしいです。そうならないようにするために今回は「褒める」という言葉の敬語表現の使い方を紹介していきます。
尊敬語
尊敬語とは敬意を表すべき人の動作に対して使う言葉のことをいいます。わかりやすい関係性としては会社の上司に使う言葉です。
社会人になり一般企業に勤めれば上司を褒めることなんて日常茶飯事です。しかし、友達に使うような言葉遣いをしてはいけません。いくつかのパターンをあげてお伝えしていきます。
褒めている
会社で上司が部下を褒めている場面に遭遇した場合「褒めていらっしゃる」と使うのではないかと思う方が多いでしょう。
それでももちろんいいのですが、もっと丁寧で正しい言葉遣いをしていると上司から思われるなら「お褒めになっていらっしゃる」、過去形で表すならば「お褒めになっていらっしゃいました」という言葉を使った方がいいです。
褒めてもらった
別の部署の上司から褒めてもらい、自分の直属の上司に褒めてもらったというときにも相手は自分の上司なのですから尊敬語を使います。
「褒めて下さった」という言葉を使う方が多いでしょう。それでも間違いではないのでいいのですが、先ほど同様丁寧にというような言葉遣いに直すと「お褒め頂いた」や「褒めて頂いた」というような言葉になります。
「褒める」の敬語での使い方
「褒める」言葉を上司に使う場合、言い方によっては偉そうに聞こえたりします。そうなってしまっては、折角築いてきた上司との関係が崩れてしまうことがありますので気を付けましょう。そうならないためにここでは、敬語の種類や場合に応じての使い方をお伝えしていきます。
敬語の種類
敬語とは自分が敬意を表す相手に対して使う言葉です。しかし、一口に敬語といってもそれは使う言葉を総称してるだけであって、細かく分けると5種類に分かれます。ジャンルに分けると尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類です。
尊敬語は冒頭部分でお伝えしてるので、ここでは謙譲語と丁寧語についてお伝えします。意外と知っているようで、知らないこともあるでしょう。
謙譲語
謙譲語とは、自分で自分のことを謙遜し下にさがることで相手のことを高めて敬う言葉のことをいいます。謙譲語の中にでも謙譲語Iと謙譲語IIがあります。具体的な違いがわかる方はなかなかいないでしょう。そんな違いもお伝えしていきます。
謙譲語Iとは、立てる相手が明確でふさわしい方に使います。そして謙譲語IIとは、立てる相手がふさわしい方がいようがいなかろうが関係なく使える言葉のことをいいます。しかし説明だけではわかりにくいので、わかりやすく例をあげて解説していきます。
「先生のところに行く」「弟のところに行く」という言葉を謙譲語Iで表すと「先生のところに伺う」「弟のところに伺う」というようになります。
先生は違和感なく使えますが、弟はとても違和感があるように聞こえます。しかし、謙譲語IIで表すと「先生のところに参る」「弟のところに参る」となります。この場合謙譲語IIの方が違和感ありません。
丁寧語
丁寧語とは話の聞き手に直接敬意を表す言葉のことをいいます。丁寧語も謙譲語と同じように丁寧語と美化語に分けられます。
丁寧語は日常でも使うことがありますので、例をあげて説明する必要はないでしょう。簡潔にいうならば、相手が自分より上下関係なく語尾に「です」や「ます」をつけることをいいます。
美化語は話の相手に敬意を表すために使う言葉ではなく、文全体が上品に聞こえる言葉のことをいいます。
謙譲語や尊敬語といった敬語と一緒に使うことで、より相手に対して丁寧に、そして上品に聞こえます。美化語には言葉の単語の前に「お」や「ご」をつけます。言い換えのパターンもありますが、「お・ご」とつける方が多いでしょう。
初回公開日:2018年03月06日
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