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お気をつけてお帰りくださいの敬語表現|上司や目上の人に伝える場合

初回公開日:2017年07月23日

更新日:2017年09月11日

記載されている内容は2017年07月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「お気をつけてお帰りください」はビジネスにおいてよく使われる言葉です。上司や目上の人に対して失礼のない使い方をするにはどのように表現するのが適切でしょうか。今回は敬語の使い方も含めた、様々な状況での利用方法をご紹介していきます。

「お気をつけてお帰りください」の敬語表現

「お気をつけてお帰りください」は正しい表現?

会社の上司やお客様に日常何気なく使用している「お気をつけてお帰りください」に違和感を感じることはありませんか?敬語表現は気になり出すときりがありません。インターネットで検索しても様々な解釈が出てきて考えがまとまらない時が多々あるものです。

そもそも言葉というものは歴史とともに多様化されていくもので、多くの人が使えば、それがスタンダードな表現になります。「お気をつけてお帰りください」は敬語表現として正しいのでしょうか。間違っているのでしょうか。検証してみましょう。

「お気をつけてお帰りください」は二重敬語?

「お気をつけてお帰りください」には、「お」が二回使用されています。分解すると「お」+「気をつけて」+「お」+「帰りください」になります。「お気をつけて」の「お」は丁寧語です。そして「お帰りください」の「お」は尊敬語です。よって二重敬語にはなりません。

もし、どうしても表現が気になるようなら、丁寧語の「お」を省略し「気をつけてお帰りください」にしましょう。しかし、「お気をつけて帰りください」は間違いです。尊敬語の「お」がなくなり、相手に対する尊敬表現ではなくなってしまいます。

「お気をつけてお帰りになられてください」は正しい表現?

「お気をつけてお帰りになられてください」は、「お気をつけてお帰りください」を少しアレンジした言葉です。より丁寧さを増したつもりかもしれませんが、この言葉には要注意!二重敬語になっています。

「お(ご) ~になる、なさる、くださる」と「~れる、られる」がくっつくと二重敬語になります。よって、正しい表現は「お気をつけてお帰りください」になります。

「お気をつけて」だけはNG?

「お気をつけてお帰りください」の「お帰りください」の部分を省略した表現です。「お気をつけて」に気持ちを込めて伝えているつもりかもしれませんが、敬語表現としては間違いです。

「お気をつけて」は「気をつけて」に丁寧表現を加えているだけです。この言葉だけでは尊敬表現は含まれません。きちんと相手に尊敬表現を伝えるには「お気をつけてお帰りください」と最後まで言うようにしましょう。

「お気をつけてお帰りください」のアレンジバージョン

「お気をつけてお帰りください」だけでは言葉がシンプル過ぎるので、もう少しアレンジしたくなったら、次のような表現はいかがでしょうか?

「お気をつけてお帰りくださいませ」「お気をつけてお帰りになってください」これらは敬語表現としても正しい使い方になります。

上司や目上の人に対して「お気をつけてお帰りください」を伝える場合

上司や目上の人から「今から戻ります」「これから帰ります」などの連絡があった場合に「お気をつけてお帰りください」と伝える状況が発生するでしょう。この言葉だけでは物足りなく感じた場合には、どのような言葉を加えると自然な言葉になるでしょうか?

「承知いたしました」を加える

「承知いたしました。お気をつけてお帰りください」とすると自然な文章になります。ちなみに「了解いたしました。お気をつけてお帰りください」は間違いです。

「了解いたしました」は上から相手を見て許す場合に使う言葉です。よって、上司が部下に対して「了解」はありえますが、部下が上司に対して「了解」してはいけないのです。

「承知いたしました」の他に「分かりました」「かしこまりました」は正しいです。

状況を察した言葉を付け加える

「お気をつけてお帰りください」は何を気をつけるのでしょうか。いい大人が帰ってくるのが、それほど大変なんでしょうか?

相手の状況を察した言葉を付け加えると、言葉に納得感が出てきます。例えば、慣れない遠方からの帰宅であれば「本日はお疲れ様でした。遠方からのご帰宅、お気をつけてお帰りください」が良いです。

雨の日の帰宅であれば「お足元の悪い中のご帰宅になりますが、お気をつけてお帰りください」が良いです。交通機関の乱れがあれば「交通機関に乱れも出ております。お気をつけてお帰りください」が良いです。

「お気をつけてお帰りください」の使い方-来客が帰る場合-

来客が帰る場合「お気をつけてお帰りください」とこちらからお伝えする状況が発生します。この場合、「お気をつけてお帰りください」にどのような言葉を加えると、自然な言葉になるでしょうか?

ご訪問に感謝する言葉を付け加える

お客様にお越しいただいことに感謝の言葉を付け加えます。「お忙しいところをお越しいただきましてありがとうございました。お気をつけてお帰りください」「本日はありがとうございました。お気をつけてお帰りください。」が良いです。「本日はお疲れ様でした。お気をつけてお帰りください」は間違いです。「お疲れ様でした」は本来目上の人が目下の人に対して使う言葉だからです。

しかし、最近は「お疲れ様でした」は目下の人が目上の人に使う言葉、「ご苦労様でした」は目上の人が目下の人に使う言葉として定着してきました。しかし、それは社内や身内だけの話です。お客様に対しては本来の言葉の意味が強いため「お疲れ様でした」は使うべきではありません。「ありがとうございました」を使いましょう。

「お気をつけてお帰りください」の外国語表現

外国語の敬語表現

グローバルな現代は外国人とのコミュニケーションも必須に近づきつつあります。外国語の中にも敬語表現はあるのでしょうか。

それぞれの言語での「お気をつけてお帰りください」を検証してみましょう。

英語には敬語があるの?

英語にも敬語は存在します。目上の人への表現と日常会話で言葉を使い分けます。日本語の「承知しました」は、英語での敬語(丁寧な)表現は「I understand」、日常会話では「I've got it」になります。「ありがとうございます」は、敬語は「I really appreciate it」、日常会話では「Thanks」です。

「お気をつけてお帰りください」の英語表現

英語で「お気をつけてお帰りください」は「Take care on your way back」「Have a safe trip back」になります。「Please take care going home 」「 Be careful getting home」も同じ意味になります。

韓国語には敬語があるの?

韓国語にも敬語は存在します。日本の敬語と異なり、自分個人に視点を置いて敬語を使い分けます。自分の父親の話を人に話すとき、日本では身内の話なので敬語を用いませんが、自分視点で敬語を使う韓国の場合は、他人に父親の話をするときには必ず敬語を用います。日本語が相対敬語であるのに対して韓国語は絶対敬語だと言われています。

「お気をつけてお帰りください」の韓国語表現

お隣韓国での韓国語の「お気をつけてお帰りください」は「チョシミ トゥロガセヨ」です。文章の最後に「~してください」と敬語表現が含まれています。友人や年下の相手に使う場合は「チョシミ ガセヨ」になり、「気をつけて帰ってね」とフランクな表現になります。

中国語には敬語があるの?

中国語にも敬語は存在します。尊敬語や謙譲語があります。尊敬語であれば、名前を尋ねる場合、「あなたの名前は?」は「你叫什么名字(ニー ジィアオ シェン マ ミィ ツ)」ですが、「お名前はなんとおっしゃいますか?」は「您贵姓?(ニン グイ セイン)」になります。

「お気をつけてお帰りください」の中国語表現

中国語の「お気をつけてお帰りください」は「慢走(マン ゾウ)」です。もしくは、距離的に少し遠いところに行く時は「路上小心(ル シャ ショ シン)」を使います。

「お気をつけてお帰りください」を適切に使いましょう。

尊敬語は目上の人を敬う表現で「相手を立てたいとき」に使います。謙譲語は自分をへりくだる表現で「自分を下げることで相手を立てたいとき」に使います。丁寧語はより言葉を丁寧にするときに使います。

「お気をつけてお帰りください」の言葉自体は丁寧語と尊敬後が含まれていて、この言葉自体で成り立っています。さらに「~なので」と理由の文章をつけ加えることによって、より意味深い言葉になり、相手を納得させる言葉になります。

自分と相手の関係性、相手の状況を察して、相手に尊敬の念を込めた文章を作ることが出来るように工夫してみてください。

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