ビジネスにおけるお許しくださいの使い方|敬語表現・類義語・例文
更新日:2022年07月21日
「お許しください」の敬語表現って?
メールなどの文章では「メールでのご連絡をお許しください」等の言葉を使うことがあります。お許しくださいという言葉もビジネスで使う上でも敬語としても間違いではないのでどのように相手に許しを請うか迷うことかと思います。相手に悪意を与えずに会話をスムーズに進めていくためにも敬語表現やビジネスでどのように使うべきなのかを考えて優位に事を進められるようにしていきましょう。
伝え方によって相手に不快な思いをさせてしまいやすい謝罪の場面なので、細心の注意を払って「お許しください」の敬語表現の使い分けをしていきましょう。
「お許しください」の敬語表現の種類
お許しくださいの敬語表現は「ご寛恕ください」、「宥恕ください」や「ご海容ください」と主に訳されます。それ以外にも過ちを許して貰うという意味の敬語表現にはご容赦やご勘弁などという表現があります。
それぞれニュアンスを含めた意味が分かれており、「ご寛恕」は心が広く思いやりのある事や咎めずに許すという意味があります。「ご海容」は海のように広い寛容な心で相手の過ちや無礼などを許すことを言います。
では「ご容赦」という言葉は何故主に「お許しください」の敬語表現として主に訳されないのかといいますと、「ご容赦」の意味は、相手の過ちや失敗などを許すことというニュアンスになります。
主に表現される敬語表現は何が意識されているの?
ご海容、ご寛恕とご容赦やご勘弁などの表現には何が違い主に表現される文章表現にはどのような違いがあるのか。その違いはずばり「心」です。心が広く、寛容な心でといった意味合いやニュアンスのある言葉が主に使われる敬語表現になります。ただ過ちや失敗を許すことだけの意味を指す言葉ではなく、許す側の心が寛大であるが故に許して頂くと言うことを言葉として表現できるご海容、ご寛恕が主に敬語表現として選ばれるわけです。
言葉の意味にも相手を敬う気持ちを忘れずに表現できる言葉こそ、相手に許しを請う際には注意して選びたいものです。
ビジネスにおいての「お許しください」使い方とは?
仕事の上で相手に「お許しください」を使う場面はかなり多くある事と思います。相手に何か伝えたりする際、電話や直接声で話をするべきところをメールで伝えなければいけない時などその行為自体で相手に悪い思いをさせたわけではないが本来の形と逸れてしまう場合などに「お許しください」を使うことは敬語の使い方として間違ってはいません。
相手に何かしてしまった場合においてメールで送る場合は文頭に書いても良いですが、内容にはご寛恕やご海容といった文面において許しを請うことが望まれます。
謝罪以外のメールや伝言において、メールで伝えることに対しての無礼を詫びる際は「お許しください」でも問題はないです。逆にそこまで大きな事をしたわけでもないのにメールで伝えただけでご海容やご寛恕といった表現をすると相手も恐縮することも少なくないです。広い心をもって許しをこう場面をよく考えて使い分けることが自分の言葉にも重みが出て軽い表現にもなりにくい事かと思います。
「お許しください」の別の言い方は何があるか
「お許しください」という言葉以外にそういう意味やニュアンスで相手に伝える言葉はあります。「申し訳ありません」という言葉も相手に謝罪し、許しを請う言葉として使うことも出来ます。それ以外にも「失礼します」という言葉も相手に無礼を詫びて許しを請う言葉として相手に伝えることが出来ます。
「お許しください」という言葉自体、謝りそのことに対して許しを請う言葉なのでそれ以外にも言葉のニュアンス的に色々と言い回しは可能です。先程述べたご勘弁もその中のひとつでしょう。お詫びいたしますとストレートに言うのも謝罪と許しを請う言葉として間違いではないです。
ビジネスメールで「お許しください」を使う!
ではビジネスメールにおいてどのように「お許しください」を使えば良いのか、例として挙げていきたいと思います。ここでは相手のタイミングとこちらのタイミングが被ってしまい間の悪い催促などしてしまった時における例文を紹介していきます。
まず相手の名前を先に書きます。そのあとにお世話になっております。○○です。と名乗り
入金に対しての催促メールを入金の後にしてしまったりした場合は、
商品の代金請求のメールの件ですが、メール後に入金を確認させていただきました。
入金をしていただいた後に、代金の請求連絡をしてしまい、
○○様には大変不快な思いをさせてしまい、猛省しております。
このようなことは今後二度と起こらない様に、
代金入金の管理などを徹底していく所存であります。
今回の一件については、ご海容ください。
というようなビジネス文章になるかと思います。
相手に直接例のように謝ることがある場合は相手に広い心を持って許して欲しいという意思をこちらから伝えるような表現にしましょう。
「お許しください」と一緒に使えるフレーズ
上記で述べたように文にすると「お許しください」以外にも丁寧に文章に合わせた言い方にするべきものが多く存在します。例として良くある謝罪フレーズを例として挙げてみます。
ミスをしてしまった事に対して謝罪をする際はこちらの不手際で大変お手数おかけしました。
気を付けますと言うところを細心の注意を払いますと表現を変えてご容赦くださいと謝罪文が成り立ちます。
相手に不快な思いを謝罪ではさせないように言葉の文章表現にも細心の注意を払って許しを貰えるようにしましょう。部下が何か開き直りなどしてしまった場合は申し開きをしてしまい、大変ご迷惑おかけしました深く反省していますと反省の色もきちんと伝え、ご海容頂きましょう。
逆に「お許しください」が許されない場面とは
「お許しください」が許される場面はやってしまったことに対して失礼がない事です。
メールで伝える事に対してのご無礼程度であればお許しくださいで大丈夫ですが、相手方に不手際などをしてしまい、そのことに対して謝らなければいけない場合はお許しくださいと許してもらうことを目的として相手に伝えてはいけません。それと相手方の怒りを鎮める場合にも「お許しください」という言葉は使うべきではありません。
「お許しください」はあくまで主は許して貰う事なので許すかどうか相手が決めるべきことを許してなどと直接伝えることは筋違いと言うことになります。
初回公開日:2017年07月04日
記載されている内容は2017年07月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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