「お許しください」の意味・使い方とは?例文や言い換え表現も解説
更新日:2024年11月03日
ビジネスシーンで使える「お許しください」という言葉は、場合によっては相手に対して失礼にあたることもあります。状況や場面に応じて、適切な言葉を使うようにしましょう。
それでは、具体的に「お許しください」の注意点を2つ紹介します。今後の参考にしてください。
相手の怒りを鎮める場合には不向き
「お許しください」が許される場面はやってしまったことに対して失礼がないことです。
メールで伝えることに対してのご無礼程度であればお許しくださいで大丈夫ですが、相手方に不手際などをしてしまい、そのことに対して謝らなければいけない場合はお許しくださいと許してもらうことを目的として相手に伝えてはいけません。
また、相手方の怒りを鎮める場合にも「お許しください」という言葉は使うべきではありません。
「お許しください」はあくまで主が許して貰う側なので、許すかどうか相手が決めるべきことを許してなどと直接伝えることは筋違いと言うことになります。
深く謝罪する場合には別の表現が無難
上記で述べたように文にすると「お許しください」以外にも丁寧に文章に合わせた言い方にするべきものが多く存在します。
ミスをしてしまったことに対して謝罪する際は、「こちらの不手際で大変お手数おかけしました」、「気を付けます」と言うところを「細心の注意を払います」と表現を変えると良いでしょう。
相手に不快な思いを謝罪ではさせないように、言葉の文章表現にも細心の注意を払って許しを貰えるようにしましょう。部下が何か開き直りなどしてしまった場合は申し開きをしてしまい、「大変ご迷惑おかけしました深く反省しています」と反省の色もきちんと伝え、ご海容頂きましょう。
「お許しください」の言い換え表現
「お許しください」という言葉以外に、似た意味やニュアンスを相手に伝える言葉もあります。
「申し訳ありません」という言葉も相手に謝罪し、許しを請う言葉として使うことも出来ます。それ以外にも「失礼します」という言葉も相手に無礼を詫びて許しを請う言葉として相手に伝えることが出来ます。
「お許しください」という言葉自体、謝りそのことに対して許しを請う言葉なのでそれ以外にも言葉のニュアンス的に色々と言い回しは可能です。
先程述べたご勘弁もその中のひとつでしょう。お詫びいたしますとストレートに言うのも謝罪と許しを請う言葉として間違いではないです。
失礼いたします
「お許しください」と同じような意味で使えるのが「失礼いたします」です。
「メールで失礼いたします」は、「メールでお許しください」と同じような意味で使えます。本来は対面や電話で話したいところを、メールで済ませる場合に使いましょう。
ご容赦ください
「容赦」には「許すこと、大目にみること」という意味があります。
例えば「当店入荷分は販売終了しました。何卒ご容赦ください」という使い方ができます。これは、販売終了に対して「許してください」という意味で伝わります。
よう‐しゃ【容赦】 の解説
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%AE%B9%E8%B5%A6/ |
[名](スル)
1 ゆるすこと。大目に見ること。
ご勘弁ください
「お許しください」よりも、謝罪の気持ちを表したいときは「ご勘弁ください」がおすすめです。
「勘弁」には、「過失や要求を許してあげること」という意味があります。「ご勘弁ください」と言うことによって、自分の過失に対して謝罪していることを表せる言葉です。
かん‐べん【勘弁/勘×辨】 の解説
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%8B%98%E5%BC%81/ |
[名](スル)
1 他人の過失や要求などを許してやること。堪忍。「今度だけは―してやる」「保証人になる話は―してもらった」
ご諒恕(りょうじょ)ください
「諒恕」は、「相手の立場にたって許すこと」を表しています。
そして、「ご諒恕ください」ということで、「(こちらの立場を考えて)許してください」という意味になります。そのため、こちら側に過失が大きいときは、あまり使わない方が良い表現と言えるでしょう。
予期せぬトラブルや、どうしようもないことを謝罪するときに「ご諒恕ください」と使うのがおすすめです。
りょう‐じょ〔リヤウ‐〕【×諒×恕】 の解説
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%AB%92%E6%81%95/ |
[名](スル)相手の立場や事情を思いやってゆるすこと。「御―賜りたい」
初回公開日:2017年07月04日
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