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「ご不便をおかけしますが」の意味と敬語表現・使い方と例文

初回公開日:2017年10月02日

更新日:2020年03月12日

記載されている内容は2017年10月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

何かとよく見る「ご不便をおかけしますが」というフレーズ。一度は見たことがある人が大半なのではないでしょうか?しかしそれを自分で使ってみようとすると、案外その使い方に自信が持てなかったりするものです。ここでは、「ご不便をおかけしますが」という表現を解説します。

「ご不便をおかけしますが」の意味と例文

「ご不便をおかけしますが」の意味と敬語表現・使い方と例文
※画像はイメージです

何かとよく見かける「ご不便をおかけしますが」というフレーズ。一度は見たことがある人が大半なのではないでしょうか?

しかしそれを自分でいざ使ってみようとすると、案外その使い方に自信が持てなかったりするものです。ここでは、「ご不便をおかけしますが」という表現について解説していきます。

意味

相手に迷惑や手間、時間を掛けさせる際に使う言葉です。意味はそのままのとおり、「ご不便をおかけしますが」。もし「ご不便をおかけしますが」の「かける」を漢字にするなら、「掛ける」です。

場面

相手に迷惑や時間、手間をかけさせてしまう時に使う言葉なので、謝るべきタイミングでこの言葉を切り出すのが最も無難でしょう。

例えば、ビルのエレベーターの点検の時、何時から何時までエレベーターが使えず階段を使っていただく場面に、あなたも遭遇したことはありませんか?その際に張り紙によく使われているのがこの言葉「ご不便をおかけしますが」です。

確かに、点検することで相手に迷惑や手間、時間をかけさせています。決してこちらが悪いことをしているわけではなくても、相手に何らかの不便を強いてしまう時にはこの「ご不便をおかけしますが」を使いましょう。

使い方

相手に不便や不都合なことを強いてしまう時に使います。それが例えエレベーターの点検や道路工事などの必要不可欠なものであったとしても、それによって不便を被る人がいれば使うべきです。そのほうがより丁寧で、へりくだった印象を与えます。

「○○の理由で△△し、ご不便をおかけしますが…」という風に、理由と自分たちのやることを先に書き、そのあとで「ご不便をおかけしますが」のフレーズを入れるとスッキリとまとまります。

例文

では実際にどのように使えば良いのか、例文をいくつか見て見ましょう。

「10月1日の午後からシステムメンテナンスを行うため、一部に通信障害が出る可能性があります。ご不便をおかけしますが、ご了承くださいますよう、お願い申し上げます」
「翌水曜日の午前はエレベーターの点検を行いますので、住民の皆様にはご不便をおかけしますが、何卒ご理解ご協力の程をよろしくお願い致します」
「10月1日から11月1日まで、改装工事のため店舗を臨時休業とさせていただきます。ご利用のお客様にはご迷惑、ご不便をおかけしますが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます」

「ご不便をおかけしますが」は敬語として正しい?

基本的には間違いではありません。ただ、「ご不便をおかけしますが」を使う場合において、後に続くのは大抵の場合お願いになるので、その表現には注意が必要になってきます。特に目上の人へのメールや手紙で「ご不便をおかけしますが」を使う場合、失礼に当たらないように、以下の点について注意が必要です。

・「ご不便をおかけしますが」のあとに「理解」ということばが続いていること
・「ご不便をおかけしますが」の前に、どういった経緯で不便をかけるのかをしっかりと明記してあること
・不便をかける正当な理由があること

「ご不便をおかけしますが」の後に「了承」「協力」と続くと、相手への強制力が強くなり、場合によっては相手に不快感を与えてしまうことがあります。無難にするには「理解」という言葉を後ろにつけておくべきでしょう。

「ご不便をおかけしますが」の後にくる言葉

了承、理解

「ご不便をおかけしますが、ご理解頂きますようお願い申し上げます」や、「ご不便をおかけしますがご了承くださいますようよろしくお願い致します」などと続くパターンです。

そのことば自体にはあまり意味はなく、語感と文体を整え、相手に柔らかい印象を与えるためのクッション言葉であると理解して差支えないでしょう。

ただし、「了承」と「理解」にはニュアンスの違いがあるのでここは注意しておくべき点です。

「ご理解」は、理解してほしい時に、「理解してください」と相手の理解を求める言葉ですが、「ご了承」は予めわかっておいてほしい時に「わかってくれますよね」と相手の理解をより強く求める言葉です。了承、という言葉には強制する力も入るので、理解、という言葉の方がより柔らかく「お願い」しているニュアンスが強くなります。

「理解」も「了承」も「○○のことでご不便をおかけしますが、そのことについて理解して許してほしい」、という思いを伝える時に使う言葉ですが、ニュアンスの違いがあることに注意が必要です。

協力

「ご不便をおかけしますが、ご協力お願いいたします」などと続くパターンです。こちらも言葉自体にはあまり意味はなく、不便をかけてしまうが自分たちのやることに協力してほしい時に使います。

例えばエレベーター点検の時などは、「ご不便をおかけしますが、皆様のご理解ご協力の程をお願い申し上げます」とするのが良いでしょう。なぜなら、エレベーターが使えなくなることを理解してもらい、なおかつエレベーターではなく階段を使ってもらうという協力をお願いするからです。

場面によって、後ろにつける言葉の選び方にも一工夫を凝らしましょう。

申し訳ございません

これは上記の「理解」や「協力」とは明らかにニュアンスの異なった言葉です。これを使う時は、明らかに自分側に非があるとき、自分のミスで相手に迷惑をかけてしまった時の謝罪文です。そして、「ご不便をおかけしますが」のように後ろに「が」の否定を入れません。もしここで否定の「が」を入れてしまうと、自分のしたことを正当化していると誤解を招く恐れがありますので、極力避けるのが良いでしょう。

「この度は○○の件でご不便をおかけし、申し訳ございません」とするのが良いでしょう。

「ご不便」の類義語は?

何度も「ご迷惑をおかけしますが」という表現をつかっているとくどくなってしまう可能性があります。そこで、これの類義語も頭の片隅に置いておくと便利でしょう。

「ご迷惑をおかけしますが」、「お手数をおかけしますが」、「ご負担をおかけしますが」などでしょうか。

「ご迷惑をおかけしますが」と「ご負担をおかけしますが」の意味はそのまま、迷惑をかけてしまうけれど、負担をかけてしまうけれど、という意味です。「お手数をおかけしますが」の意味は、手を煩わせてしまうけれど、や、手間をかけさせてしまうけれど、といった意味で使います。

「ご不便をおかけしますが」を英語ではなんていう?

「ご不便をおかけしますが…」を伝えたい相手が外国人であったとき、あるいは外国人がよく集まる場所に「ご不便をおかけしますが」といった内容の張り紙をしたいとき、あなたならどう英訳しますか?

一般的には、

We apologize for the inconvenience

が「ご不便をおかけしますが」の英訳にあたります。日本語に直訳するとご不便を謝罪します、になるのですが、これが英語の特有の表現です。
apologize:謝罪する、inconvenience:(in+convenience)不便

そのあとに続く「ご理解」の表現は、

thank you for your understanding

で問題ないでしょう。日本語に直訳すると、理解してくれてありがとう、となりますが、英語の表現としてはこれが自然です。
understanding:理解(名詞)

正しい使い方をマスターしよう

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