「ご不便をおかけしますが」の意味とは?場面別の例文や英語表現についても紹介
更新日:2024年10月13日
「ご不便をおかけしますが」は目上の方への敬語として正しい?
「ご不便をおかけしますが」は、「都合が悪いことを及ぼしてしまう」の敬語表現として使います。つまり、目上の方に対して使う敬語としては正しいのです。
例文
・「この度は、担当者が急に休むことになり、対応が遅れております。ご不便をおかけしますがご理解の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。」
例文のように、不便をかけることだけではなく、どのような状況なのかを伝えると共に、誠意ある対応をすることも大切です。
「ご理解」という表現
目上の人に「ご不便をおかけしますが」を使うときは、「ご理解」という言葉も付け足しましょう。
「ご理解」は「相手の気持ちを察すること」です。
例文
・「本日は、システムの点検があるため、ネットワーク操作に不都合があります。ご不便をおかけしますが、ご理解の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。」
「~の程」とは、断定を避け、表現を和らげる言葉です。「程」を付けることで、「不都合があるがわかってください」を和らげて伝えることができます。
「ご不便をおかけしますが」の場面別の例文
「ご不便をおかけしますが」を使うのは、お詫びをするときだけではありません。
「ご不便をおかけしますが」の後に、理解を求めることやお願いをする文章を付け足すことで、より相手にこちらの思いが伝わりやすくなるのです。
例文を参考に、「ご不便をおかけしますが」の様々な場面での使い方を知りましょう。
不便について説明し理解を求める場面
「ご不便をおかけしますが」は、工事やメンテナンスを行っている状況を説明し、そのことに対して理解を求める場合にも使うことができます。
例文
・「現在、ガス工事を○月○日から○月○日まで実施しております。ご不便をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。」
・「○月○日11:00までサーバーメンテナンスを実施しております。ご不便をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。」
不便をかけることを謝罪しつつ、何かを依頼・お願いする場面
「ご不便をおかけしますが」とお詫びをしながらも、「~を行ってください」、「~をお願いします」などを付け足すことで、依頼やお願いをすることも可能です。
例文
・「本会場は、公共交通機関をご利用のうえお越しください。ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
例文
・「現在、アプリのメンテナンスを実施しております。ご不便をおかけしますが、メンテナンス終了後、アップデートを実行していただきますようお願い申し上げます。」
不便について謝罪する場面
「ご不便をおかけします」だけでもお詫びの意味が込められていますが、さらに謝罪の言葉を付け足すことで、より丁寧に謝罪の意思が伝わります。
例文
・「この度は、こちらの不手際でご不便をおかけし、大変申し訳ございませんでした。」
・「先日、ご案内させていただいた内容に訂正箇所がありました。皆様にはご不便をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。」
不便が解消された旨を説明する場面
不便をかけた後にも「ご不便をおかけします」を使うことは可能です。
不便をかけていることがその後どうなったのかを説明すると、丁寧で誠意のある対応になるでしょう。
例文
・「ご不便をおかけしておりました○月○日に発生したサーバートラブルが解消されました。今後はシステムの改善に努めてまいりますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。」
・「これまで店舗の改修工事を行っておりましたが、○月○日より営業を再開いたします。ご不便をおかけいたしましたが、今後ともよろしくお願いいたします。」
「ご不便」の類語
「ご不便」は、「便利でない・都合の悪いこと」という意味があります。「便利でない・都合の悪いこと」という意味の言葉は、「ご不便」以外にもあります。
ここでは、「ご不便」の類語をいくつか紹介します。
「ご不便」の類語を知ることで、相手に伝える文章表現の幅が広がりますので、把握しておきましょう。
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初回公開日:2017年10月02日
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