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「する」の謙譲語と使用例・丁寧語/尊敬語との使い分け

初回公開日:2017年10月19日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年10月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「する」の謙譲語は何て言うのかご存知ですか?一般的によく用いられているため、お分かりの方も少なくないでしょう。では、「する」と尊敬語と丁寧語は何でしょうか。「する」の謙譲語と、尊敬語と丁寧語を踏まえた敬語の使い分けについて説明しました。

「する」は謙譲語で何て言うの?

「〜する」といった言葉遣いは、日常でもビジネスシーンでもいたるところで見られます。「する」は行うことを示していますが、この「する」という言葉を謙譲語で表す時にはどのように言えば良いのでしょうか。

謙譲語とは

謙譲語とは、自分のことをへりくだる時の言葉です。へりくだる(謙る)というのは相手よりも自分の立場を低くすることで、謙遜の様子があります。謙譲語は目上の人や取引先またはお客様に対して用いることが正しく、目下の人や同等の立場にある人には使いません。

「する」の謙譲語は「いたす」

「する」の謙譲語は「いたす」と言います。感じで書くと「致す」になり、いたす・いたします・いたしかねますなど、さまざまな言い方があります。言い方は状況によって変えますが、目上の人や取引先・お客様などに対して「する」ことを示したい時は「いたす」を用いましょう。

「いたす」の使用例をご紹介!

「する」の謙譲語「いたす」を実際に使用する時には、どのような文で用いられるのでしょうか。状況別で例文をご紹介します。

電話をする

「翌日のお昼頃に、お電話をいたします。」

謙譲語を使わないで言うと「お電話をします」という感じになります。丁寧な言葉遣い全般を省くと「明日の昼に電話をかける」といった意味で、伝えたい内容は文字どおりのことです。似た意味で用いられる文には「お電話をさせていただきます」と「お電話をさしあげます」があります。しかしながら、これらの文と「お電話をいたします」は意味が異なります。

「お電話をさせていただきます」には「相手の許可を得て電話をする」といった意味があるため、電話がかかってくる側には拒否権が大いにあります。すなわち、こちらが許可することで電話をかけられる状況です。そのため「お電話をさせていただきます」と言われた後に「困ります」とか「日付の指定はできますか」などと言っても良いです。

「お電話をさしあげます」には「さしあげる」という謙譲語が用いられていますが、この言葉には「相手にとって恩恵あるものをあげる」という意味があります。たとえば、電話の内容がかけてきた側からの一方的なものであり、電話に出た側としては必要でない内容だったとします。その時に「さしあげます」の言葉は大変厚かましく、失礼に値します。

「お電話をいたします」=「電話をかけるよ」

「お電話をさせていただきます」=「電話をかけるけど良い?」

「お電話をさしあげます」=「あなたにとって必要な電話をかけるよ」

メールをする

「確認次第、お返事をいたします。」

電話の次は、メールでの「いたす」です。お客様などからメールが来た場合の自動返信メールには、こういった文が用いられています。「順次お返事を致しております。」という言葉も見かけます。この例文では「あなたのメール内容を確認したら返事をする」という意味があり、メール内容によっては「質問の事情をこちらで確認してから返信する」といった意味になることもあります。

電話の使用例で用いられていた「いただきます」や「さしあげます」は、メールでも使用できます。「お返事をさせていただきます」「お返事をさしあげます」という文になり、状況によって使い分けると意味合いが伝わりやすくなります。

「お返事をいたします」=「返事をするよ」

「お返事をさせていただきます」=「返事をするけど良い?」

「お返事をさしあげます」=「あなたにとって必要な返事をするよ」

謙譲語として「させていただく」は正しい?

「させていただきます」はこれまでにも登場しましたが、「させていただく」系列の言葉は謙譲語として使うことが正しくないと考えられることもあります。敬語の中では少し難しい表現なので正しいとか正しくないとか言われていますが、「させていただく」系列の謙譲語は「相手の許可を要する」時だけ使用することが正しい言葉です。

例文

「手荷物を調べさせていただきます。」
「休ませていただきます。」
「述べさせていただきます。」

たとえば「規則がありますので、あなたの手荷物を調べさせていただきます」など、相手の許可を必要とする場合に「させていただく」系列の言葉を用います。この例文が示す状況では必ず手荷物検査をしないといけないのですが、他人の手荷物を何も言わず取り上げて調べることはできません。

手荷物検査は規則なので拒否を許さない前提ですが、相手の手荷物なので相手の拒否を得るために「させていだだきます」を使っています。

他の使い方としては「お言葉に甘えて、休ませていただきます」と「私の見解を述べさせていただきます」などの使い方もあります。「休ませていただきます」は会社などで上司の許可を得る時に用いられ、「述べさせていただきます」は自身をへりくだりながらも意見を言う時などに使います。

「拝見させていただきます」は間違い?

「させていただく」系列の謙譲語で、使い方をよく間違われる言葉は「拝見させていただきます」です。この文は二重敬語になっているため、敬語としては正しい使い方ではありません。

二重敬語とは、1つの文に2つの敬語が存在していることを言います。この文にある2つの敬語とは「拝見」と「いただきます」です。「拝見」は「見る」の謙譲語であり、「いただきます」も謙譲語です。この文には2つの謙譲語がありますので二重敬語となり、敬語としては不適切な文といわれています。

「見る」ことを謙譲語で表す時は、拝見させていただきますではなくて「拝見します」で問題ありません。「拝見させていただきます」よりシンプルな文になってしまうことから失礼にならないのかと不安になってしまう場合もありますが、シンプルに「拝見します」
の方が寧ろ正解です。

「する」の尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分け方!

「する」の謙譲語と使用例・丁寧語/尊敬語との使い分け
※画像はイメージです

「する」の謙譲語は「いたす」でしたが、謙譲語があるということは尊敬語や丁寧語もあるということです。尊敬語・謙譲語・丁寧語は敬語の種類であり、敬語はこれら3つの種類で成り立っています。それでは「する」の尊敬語と丁寧語を踏まえながら、謙譲語との使い分けを見ていきましょう。

尊敬語

「する」の尊敬語は「なさる」と「される」です。尊敬語とは謙譲語の逆とされる敬語の種類で、謙譲語は自身をへりくだる敬語でしたが、尊敬語は「相手の立場を高くして表現する敬語」です。謙譲語は自分自身の言動や物事に対しての表現をする時の敬語であり、尊敬語は相手の言動や物事に対しての表現をする時の敬語ということです。

たとえば「お電話をなさるのですか」というように使用すれば「電話をするの?」といったことを尊敬語で丁寧に表していることになります。「お電話されますか」という使い方では、こちらから相手に「電話をするのか」ということを聞いていることになります。

「お電話をなさるのですか」=「相手が自ら電話をかけようとしているところを見て、電話をするのか問うている状況」

「お電話されますか」=「こちらから電話をするのか聞いている状況」

謙譲語

冒頭からお伝えしてきましたが、「する」の謙譲語は「いたす」でした。以下で丁寧語の説明をした後に、尊敬語と丁寧語と謙譲語の使い分けをしましょう。

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