「支払う」の敬語表現・支払うの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年07月02日
れる・られるを使う場合
敬語表現をする際に助動詞の「れる」、「られる」を使うことができます。例としては「話される」や「来られる」が挙げられ、今回だと「支払われる」と言うことができます。ただ、この表現はあまり使いません。そもそも「れる」、「られる」には4つの意味があり、それぞれ「受け身」、「可能」、「自発」そして「尊敬」です。
この中の「可能」と「尊敬」は区別がつきにくく間違った印象を与えかねません。特にお願いするときには注意が必要です。「支払われますようお願いします」と言ったとき、「支払うことができるよう」という「可能」の意味と「お支払いくださる」のような「尊敬」の意味の両方として捉えることができます。
もちろん言われた方も尊敬の意味だとほとんどの場合理解してくれます。しかし請求や催促の際は誤解を招かないためにも「れる」、「られる」はあまり使わない方がいいでしょう。
「支払う」の敬語での使い方
敬語の種類
相手との会話やメールで「支払う」を使う場合は敬語表現を用いることが多いです。お金を支払うということは相手に何かしてもらう(もらった)時なので相手に対して敬意を示すことが多いからです。
例えば会社間の取引などで商品などを仕入れた場合、提供してくれた相手に敬意を示すのは当然と言えます。間違っても「じゃあ、その料金支払うよ」なんて相手に伝える人はいないでしょう。よっぽど親しい間柄なら別ですが、ビジネスシーンなどの場合多くは敬語を使います。
使い方
「支払う」を使うシュチュエーションは色々あります。ここでは代表的な「請求するとき」と「催促するとき」を例に挙げ、使い方をご紹介いたします。
請求する場合
「支払う」を使う場合で多いのが、商品などの料金を相手へ請求する場合です。振り込み依頼の文章には「こちらの口座へお支払いください」と書いてあるのをよく目にします。それは料金を支払ってくださいという請求を表しています。
催促する場合
料金を滞納している人へ催促するときにも「支払う」はよく使われます。「◯月□日までお支払いいただきますようお願いいたします」など、催促する時は請求する時より丁寧に表現することが多いです。
相性のいい表現
クッション言葉
相手に何かお願いするときなどはクッション言葉を使うと表現が柔らかくなり便利です。クッション言葉とは「恐れ入りますが」や「差し支えなければ」など前置きとして使われるものです。
例えば「お支払いください」だけだと人によっては命令されていると受け取られることもあります。しかし「お手数ですがお支払いください」と言うと表現が柔らかくなりお願いされているニュアンスが伝わります。お金に関することなので請求などのときは、これらのクッション言葉を一緒に使うのが良いでしょう。
メールでの使い方
それでは料金を催促するメールを例に見ていきましょう。
〇〇様
お世話になっております。
〜略〜
◯月□日現在、お支払いの確認が取れておりません。
何かの手違いかと存じます。
恐れ入りますがご確認のほどよろしくお願い申し上げます。
また、すでにお支払いいただいている場合は、お手数ですがご連絡いただけると幸いです。
ポイント
相手に料金を催促する場合は、「こちらが間違っていたら申し訳ありませんが」というニュアンスを相手に伝える必要があります。相手が未払いだと決めつけてメールを書いて、もし相手が支払っていた場合は大変なことになります。ですので細心の注意を払ってください。
また先ほど紹介したクッション言葉を使うことによって、柔らかい表現をしていることもポイントです。支払いの確認が取れていないといえど、こちらはお願いする立場です。クッション言葉を使い、相手に不快な思いをさせないようにしましょう。
初回公開日:2018年02月22日
記載されている内容は2018年02月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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