「でしょ」の敬語表現・でしょの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月01日
ここまで、「でしょ」の敬語表現について説明してきました。でも、まだまだ分かりにくいという人もいるでしょう。では、「でしょ」の使い方を例文を交えてもう一度確認しましょう。
確認の「でしょ」の場合
ビジネスシーンでは、目上の人に確認を取らなければならないことが多々あります。では、確認の意の「でしょ」の敬語表現をご紹介します。
まず、上司に頼まれていた仕事を終わらして、確認してもらいたい場合につかう表現です。家族や友人が相手の場合、「これでいいでしょ?」という表現は自然ですが、目上の人が相手の場合は、「こちらでよろしいでしょうか?」という表現がよいです。
上司やお客様と約束する場面も社会人にとっては良くあるシーンです。その時に、約束の時間や場所を確認することがあります。その際につかう表現です。家族などが相手の場合は、「明日3時に会社前集合でしょ?」でもよいのですが、目上の人が相手の場合、「明日午後3時に会社前集合でよろしいでしょうか?」としましょう。
推量の「でしょ」の場合
推量の意で「でしょ」を使う場合は、「でしょ」を省略しない形である「でしょう」を使用しましょう。例えば、「明日は雨が降るでしょ。」という表現は、「明日は雨が降るでしょう。」とすると、敬語として自然な表現になります。「彼は来るでしょ。」という表現も、「彼は来るでしょう。」と言い換えることができます。
前に述べたように、「でしょう」という表現に違和感を抱く人もいます。その場合は、「明日は雨が降ると思われます。」や「彼は来ると思われます。」などの表現に言い換えましょう。
念押しの「でしょ」の場合
目上の人に念押しをする機会として考えられるのは、ミスを指摘する場面があります。仕事をしていると目上の人の間違いに気づくこともあります。目上の人だからと言って間違えを見逃してしまうと、後に重大なミスにつながることもあります。
そこで、目上の人に指摘するときに、できるだけ柔らかく伝えることができる「でしょ」の敬語表現例と、指摘の際のポイントを合わせてご紹介します。
ミスを断定しない
間違いを指摘するときに「ここ間違っていますよ。」と断定的に指摘してしまうと、どうしても上から目線に聞こえてしまいます。誰でも間違うことはありますが、指摘されることはうれしい事ではありません。それなのに、目下の人から指摘されたとなれば、不快な思いになる人が多いはずです。
そこで、謙譲語と「でしょ」の敬語表現を組み合わせて、「ここはこうではないでしょうか?申し訳ございませんが、再度ご確認いただけますか?」などとできるだけ丁寧に指摘しましょう。
また、間違えを正しながら指摘したい場合は、「前回はこうでしたが、今回はこちらでよろしいでしょうか?」と確認してあげると、相手も指摘されているという感じを抱きにくいです。
「でしょ」の別の敬語表現例
ここまで「でしょ」の敬語表現礼を紹介してきました。ほとんどの場合、「でしょ」は省略しない形の「でしょう」で言い換えることができます。では、「でしょう」で言い換えない場合の敬語表現例をご紹介します。
確認の意の「でしょ」は、「でよろしいでしょうか?」と言い換えましょう。推量の意の「でしょ」は「と思われます」と言い換えることができます。念押しの意の「でしょ」も、確認の意と同じように、「でよろしいでしょうか?」と言い換えましょう。
敬語は人間関係を円滑にする
ここまで、「でしょ」のビジネスシーンでの使い方や、メールでの使い方を紹介してきました。地域によっては、「でしょ」を敬語として認識している場合もありますが、地域に関わらず敬語としての使用に違和感を抱く人がいるのも事実です。そこで、目上の人が相手の場合は、できるだけ今回紹介した代わりの敬語表現を使うことをします。
ビジネスシーンでは、敬語表現を使い分けることは、人間関係を円滑にするという上でも必須のスキルです。目上の人が、目下の人に友達言葉を使われたのでは、見下されたと思い不快に思うでしょう。その人が、会社の大切な取引先であったとしたら、あなただけではなく、あなたの背負っている会社と、取引先の会社との関係も悪くなります。
「でしょ」を正しく使おう
逆に、敬語を正しく使うことができれば、会社内での人間関係はもちろん、会社外での人間関係も円滑に進みます。敬語ひとつであなた自身の評判にも関わってくることさえあります。敬語を学んで、正しく使い充実した社会人生活を送りましょう。
初回公開日:2018年02月22日
記載されている内容は2018年02月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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