「お子さん」の敬語表現・お子さんの使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年08月01日
「お子さん」という言葉はいつ使える?
ご友人との会話や、会社の同僚や上司と話をしているときに、自分や相手の家族や子どもの話になることがあります。そのときに、相手の子どものことをどのように呼んだらいいか困った経験はありませんか。
特に相手が目上の方であったり、上司であったりする場合には、その子どもに対して敬った呼び方をしたほうがいいのではないかと考えたことがある方も多いのではないでしょうか。反対に大げさな敬語を使うのは、その場やシーンに合っていないとしてミスコミュニケーションにつながります。
本記事では、いわゆる「お子さん」という表現は、日常の中でどのような使い方ができるのか、また、「お子さん」という言葉を敬語表現するとどんな表現があるのかなどについて、具体的に例文などを用いながらご紹介します。
ぜひ参考になさってください。
「お子さん」の敬語表現
「お子さん」という言い方は、みなさんよく使われるのではないでしょうか。ある程度どんな相手にも使うことができる丁寧な表現です。しかし、本来「お子さん」を意味する、より敬った表現にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、一番イメージがわきやすい「お子様」という表現について解説します。
「お子様」
「お子様」という表現は、「お子さん」に比べて非常に丁寧な表現であると言えます。
みなさんもご存知のとおり、町のあらゆるところに「お子様」という表現があふれています。「お子様ランチ」「お子様限定」「お子様セット」、どれも「お子様」という丁寧な表現を使っています。しかしながら、「お子様」という言葉は丁寧すぎるように感じられて、日常の会話やコミュニケーションの中で使うには少し違和感を感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「お子さん」の敬語での使い方
「お子様ランチ」などと違って、コミュニケーションや会話の中で表現するときは「お子さん」という表現がやはり一番使いやすい表現であることがわかります。ここからは、「お子さん」という言葉は会話やメールの中でどのように使えばいいのかについてご紹介します。
敬語の種類
ちなみに「お子さん」という言葉は、敬語の種類で言うとどの種類に該当するのでしょうか。まずは敬語の種類についてご紹介しましょう。敬語はご存知のとおり、3つの種類に分けられます。
敬語①尊敬語
まず1つ目に、尊敬語という種類があります。尊敬語は、目上の方や上司、またお客様などに対して使う言葉です。相手の行動を敬って表現するときに使う言い方です。
例えば、「読む」という言葉の尊敬語は「お読みになる」、「見る」という言葉の尊敬語は「ご覧になる」、「食べる」という言葉の尊敬語は「召し上がる」です。「お~~になる」という言葉で尊敬語にすることができる言葉と、まったくその表現が異なる尊敬語があるため、尊敬語のすべての言葉を理解するのは、大人であっても難しいと言われています。
敬語②謙譲語
2つ目に、謙譲語です。謙譲語は、目上の方や上司、お客様などを立てるために、自分をへりくだって表現するときに使われる表現です。
例えば、尊敬語の例をとると、「読む」という言葉の謙譲語は「拝読する」、「見る」という言葉の謙譲語は「拝見する」、「食べる」という言葉の謙譲語は「いただく」、となります。謙譲語は尊敬語の「お~~になる」のようなパターン化された変換がないため、習得するのが尊敬語よりもさらに難しい表現であると言えます。
敬語③丁寧語
最後に「丁寧語」です。丁寧語は、語尾に「です・ます」が付くと表現されることが多いですが、そのとおりに丁寧な表現として使われる言葉全般を指しています。誰でも、また誰に対しても使うことができる表現です。
このように考えると、「お子さん」は尊敬語でも謙譲語でもなく、丁寧語に該当すると言えるでしょう。
使い方
初回公開日:2018年02月08日
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