「何から何まで」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日：2024年06月23日

「何から何まで」という言葉は、日常でもビジネスシーンでもよく使われる言葉です。「何から何まで」を使って、お礼をいうシーンも多くみられます。今回は、「何から何まで」という言葉をつかった敬語表現や例文をいくつかご紹介いたします。

御礼の時の使い方

上でもふれましたが、御礼に「何から何まで」を使うときは、相手に対して感謝の気持ちを伝える場面に用います。その際、仕事上の関係などで目上の人や取引先も多いでしょう。相手のことを考え、どう表現したら感謝の気持ちが伝わるか考えて使う必要があります。

ただし、「何から何まで」というのは、具体的な範囲の説明を省いたものでもあります。例えば、仕事関係で上司に使うなら、「社会人としての基本から取引先での交渉の仕方まで」などと具体的な言葉が入ることにより、どこに感謝したのか受け取った相手がわかりやすくなり信憑性が増すでしょう。

「何から何まで」を使い敬語表現するときの例文

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「何から何まで」を使った敬語表現の具体例を3つ見てみましょう。「何から何まで」の後ろにつく言葉によって自分の気持ちを表現できます。相手関係や感謝の度合いにより、使い方を考える必要があります。

実際にどのように使うのかをイメージしやすくするために、ここからは、「何から何まで」を使った例文とその言葉の意味を解説していきます。

ありがとうございます

「何から何までありがとうございます」という表現は感謝の気持ちをあらわすのに、使われる敬語表現です。「ありがとうございます」は、それほどかしこまった言い方ではありませんが、ストレートに感謝の気持ちを伝えるときよく使われます。

目上の人が相手でも、口頭で感謝の気持ちを表すときには「ありがとうございます」が最適でしょう。ただし、改まったあいさつや文面では「感謝申し上げます」「御礼申し上げます」「感謝の念に堪えません」などを敬語として使うことが一般的です。それぞれのシーンにあった最適な敬語を使いましょう。

お世話になりました

「何から何までお世話になりました」という表現は、ビジネスシーンだけでなく学生生活や日常生活でもよく使われる敬語表現です。例えば、卒業式でお世話になった先生に対しても使いますし、会社のプロジェクト終了時に上司やクライアントに対しても使います。「お世話になりました」は尊敬語です。

また、「お世話になりました」は過去系です。お世話になったことのない人や面識のない人には使うべき敬語ではありません。お世話になった人に、別れ際に一言このフレーズがあれば印象が良くなります。

至れり尽くせり

「何から何まで至れり尽くせり」という表現もあります。すべてに細かく配慮が行き届いていることを「至れり尽くせり」と言います。分解すると「至れり」とはこの上ない状態に至っているという意味で、「尽くせり」は極めているという意味になります。

「至れり尽くせり」という言葉自体に「何から何まで細かく配慮がされている」という意味が含まれています。同じ意味をもった言葉を繰り返し使うことにより、「至れり尽くせり」という言葉が強調されることになるでしょう。

現在では、「至れり尽くせり」は慣用句として使われており、「至れり尽くせりのもてなしを受けた。」というふうに使われます。